【追記のお知らせ 2017年4月9日】
 記事「【5月7日】雁屋哲さんの講演+井戸川克隆さんと対談」に、「美味しんぼ『鼻血問題』に答える」から福島現地での鼻血の症状についての報告例を引用しました

2014年05月18日

【絶対という言葉は絶対に使わない】

  2014年3月10日・東京新聞「筆洗」は、作家の半藤一利氏の東京大空襲の体験を紹介している。半藤氏は「絶対という言葉は絶対に使わない」という。

◇ 筆洗 作家の半藤一利さんは、「絶対」という言葉を使わない。<東京新聞 2014年3月> - 福島原発事故と放射能汚染 そしてチェルノブイリ地方の現状{北の山 じろう}

 戦時中の政府・軍部は、ミッドウェー海戦以来連合艦隊が次々と艦船を失い、アジア各地の戦場で敗戦が続いていたことなど、決して報道を許さなかった。それこそ噂話をするだけでも特高警察によって弾圧された。そしてなおも軍部は「絶対日本が勝つ」「絶対神風が吹く」などと言い続け、無残な敗戦を招いた。B29が投下する焼夷弾も「絶対に消せる」と指導していたが、真面目に消火を試みた人から先に焼死したという。
 「作家の海野十三は日記に残している。焼夷弾の威力は強いが、『それを知らせては、誰も初期防火をしないので知らせてないのだ』」
 当時米軍が投下した焼夷弾は、油脂に石油類を混ぜたM69という筒が数十本の束になっていて、投下と共にバラバラになって落ちていったという。(参考)。水なんかかければ余計厄介なことになるかも。消せるわけがない!
 それにしてもさ、安易に「絶対」という言葉を使う奴が多いけどさ、内心は全然自信が無くとも、相手を騙すために使っちまうんじゃねえか。というか「これ以上疑うんじゃねえぞ!」という脅しじゃねえかな。
 そして結局ウソだとバレた後も安全なところで涼しい顔してんだろ。原発は絶対に安全だって言い張っていた奴らが一人もお縄を頂戴していないようにね。俺の前の会社だって給料遅配が始まったころ、本社の部長が現場事務所に来て「会社がどうなっても、皆さんの給料だけは絶対に保証します!」と断言しやがったもんな。結局2ヶ月分払わないまま経営破綻しやがったし!!

 また、かつて朝日新聞の投書欄で読んだ戦時中の話だが(過去ログ)、防空壕を作ると称して単なる竪穴を掘ることの無意味さを批判した男性が、警察や地元からの嫌がらせの末に亡くなったという。そもそも日本帝国主義は、本土決戦の際には竹槍で戦え、と大真面目で指導していたほど狂っていたけどな。もっとも安倍も「汚染水は完全にブロックされている」「健康被害は将来もあり得ない」と断言するほどの狂人だけどな。

 このように日本帝国主義は市民に対し全く無意味なことを強制し、疑うことを許さなかった。焼夷弾の炎など消せるわけがないこと、竪穴を掘っても防空壕には程遠いこと、大本営発表などデタラメであること、日本が中国やアメリカに勝てるわけがないことなど、まともな思考力があれば簡単に分かることさえ、口にすることを禁じた。
 これは、全ての「国民」の思考力・判断力を奪い、好きなように操る目的のためだろう。前のエントリーで示したように現在の自民党政権も、特定秘密保護法による処罰は報道機関にも及ぶ可能性を示唆し、委縮させようとする。日本政府に限ったことではないが支配者にとって思い通りに操れる社会が理想であり、特定秘密保護法はその一環ではないか。支配者にとって「国民」が多少戦死しようが餓死しようが代わりがいるなら構わない。なぜなら支配者に言わせれば、国の主(あるじ)は、支配者自身なのだから。
 だから庶民どもに重大な情報を提供する義理はない。我が国は正しく敵国は間違っている、我が軍は敵国など一撃で倒せると、出鱈目でもいいから信じ込ませればいい・・・というのが、日本政府だけでなく全ての国家というものに共通している本音だろう。「天皇のために死ね」と、本音を隠さなかった戦前の日帝に清々しさを感じるほどだ(笑)
 それにしても、最初は「シナを懲らしめる」という名目で戦争を始め、いつのまにか「大東亜共栄圏」などと言い出し、元々はアメリカと戦争する予定は無かったのに「鬼畜米英」などと言い出し、最後には「一億玉砕」、そして終戦後は「アメリカが日本を守ってくれる」などと言うことをコロコロ変える日本政府は実に変わり身が早いですな。そういう政府の言うことをいちいち信じてしまう俺たち日本人って実に素直というか・・・。

 それはともかく、我々市民から判断力を奪おうとする日本政府の策動は激しさを増している。原発を動かさなければ電気が足りない。除染すれば帰還出来ないわけがない。100msv以下の被曝で健康に影響が出るわけがない。内部被曝なんて聞いたこともない。放射能のせいで鼻血が出るわけがない。TPPに参加しても農業が衰退するわけがない。安全保障のためには普天間基地を国外移転させてはならない。「国民」の命を守るためには集団的自衛権を行使しなければならない・・・と、御用学者と御用マスコミを使ってプロパガンダを張っている。
 こうした「仮構性」に飲み込まれないためには・・・「絶対に〜〜だ」などという言葉は絶対に信じない、と心得るべきだろう。原発が絶対に安全などとは絶対に言えない。低線量被曝は絶対に無害などとは絶対に言えない。政府が言っていることは絶対に正しい、などとは絶対に言えない。特定秘密保護法でマスコミや「一般の方」が罰せられることは絶対にない、とは絶対に言えない。政府の「国民の命を守るために〜」などという言葉は絶対に信じない・・・と。
posted by 鷹嘴 at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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