何しろこの日は超過激なスラッシュメタルバンドのDAETH ANGELとKREATORが出るから、それなりの身構えが必要だね。激しいモッシュ、サークル、クラウド・サーフィング、ウォール・オブ・デスが発生するだろうから・・・。
(モッシュとは人様にぶつかりながら不規則に暴れること。サークルとは数十人が直径10mくらいの円を描きながら走り回ること。クラウド・サーフィングとは人様に抱え上げられながらステージへ向かって運んでいただくこと。ダイブとも言う。ウォール・オブ・デスとは観衆が自発的に空間を作り曲のタイミングに合わせて突進すること。こうした行為を「モッシュ」と総称することも。これらが発生している場所は「モッシュピット」「サークルピット」と呼ばれる。もちろんどのようなイベントの主催者もこうした行為を全て禁止している。前提はw)

例年通りチケット代とは別にドリンク代500円を徴収された。オフィシャルバーでビールと引き換えて喫煙所に行くと、さっそくマルボロのキャンペーンのお姉さんに声をかけられた。Tシャツ着て広告に出てみよう、ってゆうキャンペーンやってたけどもちろん断った。俺は一応なんちゃってサヨク界隈の非公然活動家だもんなw
だけど試供品のタバコと、何故かTシャツをプレゼントされちゃった。荷物になるなこれ。せっかく手ぶらで来たのに。ついでだからオフィシャルTシャツ買って、まとめてクロークに預けようか!そんで通路の奥の方にあるオフィシャルグッズ売り場に行ってみたけど・・・もう品数が少なくなってて、何年か前のかっこいいオフィシャルTシャツなどは残ってなかった。しょうがないから別のCD売ってる店で、ARCH ENEMYのニューアルバム”WAR ETERNAL”買おうと思ったけど、この日に出演するアーティストのCDしか売ってなかった。当たり前か。(後日新宿で買ったよ)

ラウドパーク名物の不気味なアート
それからちょっとアリーナに降りてみた。去年(の初日)よりは賑わってるな、まあまあだな。去年はひどかったぞ、演奏中とは反対側の前方ブロックで寝転んで待機してるときなんか、ここで突然死してもしばらく気づかれないんじゃない?と思うほどガラガラだったもん。
そんでまた階段登って、2006年の見たことないデザインのTシャツ買った。1500円。要するに8年間売れ残ってたんだろ。ただで配ってもいいようなもんじゃん。だけど今年のポスターを貰ったよ。そんで会場の外のクロークに向かった。今年はリストバンドも、手の甲に押されるスタンプも無かった。ただチケット見せれば再入場できる。経費削減、いいことだよねw
クロークはアリーナの隣の「TOIRO」ってゆう施設で、預け賃は500円、荷物出し入れすればまた料金取られるんだって。いい商売だな。ついでにリサイクルショップで買ったボロボロのGジャンも預けたw
◆ それからまたビール飲んだりタバコ吸ってから、ULTIMATE STAGE側に降り、THE HAUNTEDから真面目に観た。なんか顔に赤いのがついてるオッサンが出てきて(それにしてもメタル系のヴォーカルって、こういう坊主頭のごついオッサンが多いなw)、唐突に演奏が始まって、同時にサークル発生!
重くて、早くて、迫力があって、ラウドパークにピッタリのバンドだな。気に入った!
そして会場の外に出て水のペットボトルを買った。次はいよいよDAETH ANGELだからな。デビューアルバムの“THE ULTRA VIOLENCE”は昔買ったぞ。恐ろしく破壊的なサウンドだ。
THE HAUNTEDのときよりちょっと人が減った気がしたけど、最初はサークルだけだったのが次第にモッシュピットが拡大していった。
自分が立っている場所で突然モッシュが発生することもあるので覚悟がいるぞ。俺は、歳のせいで立ってるだけで疲れるからあんまり動きたくないが、ボサッとしてるから人様と肩や腹がぶつかっちゃうことも。この肥った身体で。ごめんなさいです・・・。期待を裏切らない過激なステージでした。もう汗だく。
「荒城の月」はスコーピオンズ以来かな?
◆ そんでちょっとタバコとトイレに行くため階段を登ると、BIGROCK STAGEでもう次のWITHIN TEMPTATIONが始まったのでタバコ1本だけ吸って戻った。時間をきっちり守ってるんだな。そんで中央のフェンスのULTIMATE STAGE側にへばりついて観てた。

それにしても、左右のステージを分けるこの通路、ケーブルを通す役目もあるんだろうけどさ、毎年思うけどもうちょっと狭くできないもんだろうか。

WITHIN TEMPTATIONを観ながらKREATOR待機中。しばらくするとほぼ満員になった。例年のようにラウドパークは左右が分けられ、さらに前方・後方も分断される。だからお目当てのバンドを前方ブロックで観たければ、最低でもその直前に出演するバンド(他方のステージに出演する)が演奏している間に前方ブロックに入っておくべきだ。下手すりゃ入場規制されるからな。だから今回もBIGROCK STAGEでWITHIN TEMPTATIONが演奏している間に、ULTIMATE STAGEの前方ブロックに入ったんだよ。次にKREATORが出るからな。
つーかさ、この前方ブロックに何人入れるんだろうか。数千人程度じゃなかろうか。KREATORのときに大きなウォール・オブ・デスが発生したが、なぜか長方形だった(笑)そりゃそうだよ四方をフェンスに囲まれてるだけじゃなく、それぞれのステージ中央から中ほどまで分断するフェンスもあるからな。そりゃ通路の確保とか安全性とかいろいろ理由はあるだろうけど、もうちょっと柔軟な対応は出来ないもんだろうか・・・。
WITHIN TEMPTATIONはヴォーカリストにSharon den Adel姐さんを擁するオランダのバンドで、メロディアスだが腹にこたえるような重さというかパワーを感じた。ラウドパークに、ってゆうか大きなロックフェスにピッタリのバンドだな。気に入った!
ちなみにこの動画で歌ってる渋いオッサン、 Howard Jones ってゆう人(テクノの人じゃないよ)で、ラウドパークにも出たことのあるKILLSWITCH ENGAGEのヴォーカリストだったんだって。この曲のときだけ音声だけ出演してたw
◆ さて次はお待ちかねの、ドイツのスラッシュメタルバンドKREATORだ。既に「クリエイター、クリエイター!」のコールが始まり殺気立った雰囲気。この人たちヤバいぞ。俺もかw
KREATORは「クリエイター」と発音するのが正しいらしい。MCのサッシャさん(ドイツ人と日本人のハーフ)も「クリエイター、と呼ばせてください」と言ってた。それはともかく滅茶苦茶スピードと破壊力がある凄いバンドだぞ。
どのように凄いかというと・・・たとえばハードロック/ヘヴィメタルの元祖とも言える、70年代前半のディープパープルのハイウェイスターやブラックサバスのパラノイドなどは、発表された当時はかなりスピードを感じさせたはずだ。それが80年前後にモーターヘッドやアイアンメイデンなどが登場し「ヘヴィメタル」という言葉が一般的になった頃はもっとテンポの速い曲が出て、続いて80年代中盤にメタリカやスレイヤーなどの「スラッシュメタル」の登場によって、さらにスピードアップした。ドラムの人は大変だろうね。
もちろん俺はドラムのことはなんも知らんが、「ツ・ツ・ダン、ツ・ツ・ダン、」と叩いていたのが、「ツンダン、ツンダン」になり(ツーバスにセットするんだろうね)、さらにスレイヤーの “Necrophobic” や、Nuclear Assaultの “Hang the Pope” などは、俺の雑な耳には「ダンダンダンダン・・・」と連打しているだけのように聞こえる。まあ疲れてくるとそうなっちゃうかも。
要するにKREATORはそのような超高速メタルなんだけどさ・・・それだけじゃないよ。彼らの代表曲と言える”Pleasure to Kill”は、音が濃密すぎて一体どんなリズムでノったらいいのか分からないぐらいだ。
◆ KREATORの一曲目は”Violent Revolution”(暴力革命!)、ミディアムテンポな曲。そして次は、2012年に発表された13枚目のアルバム”Phantom Antichrist”から、破壊力抜群の"Civilization Collapse"!モッシュ&サークルの嵐!
この動画に登場する労働者・学生のように、新自由主義と非和解に闘いたいもんです

多くのメタルのバンドは政治的な話題に触れないが、このKREATORはちょっと違うようだな。ヴォーカルとギターのMille Petrozza兄貴が「宗教、政治、糞喰らえ!」って言ってたから俺と気が合うかも?
そして兄貴が「プレジャー、トゥ・・・」と叫び、俺たちが「キール!」と応じ、ラストの”Pleasure to Kill”が始まった。いや凄かった素晴らしかった。こんなに凄いとは!今まで観れなかったのが残念だ。スレイヤーが出ない年は来てほしいよ。初のラウドパーク出演はトリの一つ前だったが、こういうフェスでヘッドライナーを務めるだけの実力があるバンドだ。こんな凄いバンドを呼んできてくれたんだから潟Nリエイティブマンプロダクションに感謝しなくちゃね?
THE HAUNTEDとDAETH ANGELで腹九分目くらいだったが、KREATORで来年まで持ちそうなくらい超おなかいっぱいになりました。正直なところ今年も不安だったが、みんな心の中でニコニコしながら家路につきました。あ、トリはドリームシアターってバンドだったか。「プログレメタル」ってなに?プログレと言えば・・・RUSHはちょっと好きだったな。アルバム“Moving Pictures”の“Tom Sawyer”とか、“Red Barchetta”とか。
何しろキングクリムゾンとかピンクフロイドとか聴いてないです(ロックを語る資格ねえなw)。イエスはこの曲だけ好きだな。だから全然苦手分野ですよ。
一服してからBIGROCK STAGEのほうに降りてみたら、けっこう盛り上がってたね。豪華なステージセットが設けられ、なんか映像流してて神秘的な感じだったけど、やっぱ俺には難しいんで早々にお暇しました(もちろんクロークに寄るのを忘れなかったよw)。21時くらいには自宅に着いてたな。恵まれた環境に住んでるよな俺って(笑) それにしてもトリのバンドを最後まで観ないで帰るのは初めてだな。
ところでさこの投稿、この日に出演した中で自分が観なかったバンドのことは全然書いてないだろ。ネットに記事を書くのを商売にしている人だったら、観てなくてもさぞ観たように書かなきゃなんねえよな。およそ文章を書くのを商売にしてる人ってそういう苦労があるんじゃねえの。その点、野次馬ブロガーの俺は気楽だな(^^♪
◆ 今回のお土産の一覧。

マルボロキャンペーンのおねいさんに貰ったTシャツ、よく見たら袖のところに「LOUDPARK」って書いてあった。得した気分w

これが2006年のTシャツ。全然ラウドパークのTシャツっぽくないね

裏側。WITHIN TEMPTATIONって2006年も出たんだ。ってゆうかこの年、俺は行ってないけど(直前にこういうイベントがあることを知ったが、夜勤だから行けなかった)、スレイヤー出なかったっけ?出たよな。単なるミスプリントか。だから8年間売れ残ってたのかw

上のTシャツを買ったとき貰った今年のポスター。ちゃんと仮面女子の名前もあるね。マノウォーの名前がないのはほめてやるぞ。きっと慌てて刷ったんだろうねw
さて、始まる前からいろいろ問題があった今年のラウドパークも、オーディエンスは満足したようだし、興行的にもまあまあ成功だったんじゃないかな?たぶん。
だけど今後もこのイベント続けるんだったら、いろんなことを考え直してほしいな。二日間開催するのはいいけど毎年ファンをがっかりさせちゃしょうがないじゃん。「日本最大にして唯一の・・・」なんて胡坐かいてらんないよ(つーか「唯一」だったら「最大」もなにもないじゃん)。去年のオズフェスも今年のノットフェスも大盛況だったし、来年はまたオズフェスやるらしいし。うかうかしてると客が来なくなるよ。
来年は記念すべき10回目の開催ということで、スコーピオンズやアイアンメイデンを期待する声もあるが・・・そりゃ参戦してくれるんだったら昔からのファンとしては大喜びだが、もし来日するなら単独公演をやるんじゃないかな。そもそも9回もやってるのに一度も呼べないビッグネームに期待するのもどうかと思う。もっと現実的なことを考えようよ。俺としては、今までマイナス2000すると3の倍数になる年(06年、09年、12年)はスレイヤーが来てくれたから、来年は参戦してくれると信じているw
ところで・・・大盛況だった初回の06年と09年は、出演バンドがかなり重複しているな。たとえばHATEBREED、NAPALM DEATH、CHILDREN OF BODOM、ARCH ENEMY、アンスラックス、メガデス、そしてスレイヤー・・・。出来ることなら、ラウドパーク10周年を記念して、06年や09年となるべく近いラインナップでやってくれないかな。もちろん大トリはスレイヤーだ。出来たらUNITEDとOUTRAGEも出してほしいな。幕張メッセでもいいからさ。そしたら初の二日間参戦させていただこうかな。これが実現したらもう、何も言うことはありませんよ。出来たらANGEL WITCH呼んでほしいな。若い人は知らんだろうけど昔はけっこう人気あったんだよ。2012年にニューアルバム出たんだよ。26年ぶりに。国内盤も出てるよ。
ところでマノウォーの代替公演の際、こんな一幕があったそうな。
ライヴの最中には「ラウドパーク」の関係者をステージに呼んで、「来年こそはラウドパークに出演させる」と約束させるシーンとか日本語でカンペを使わずにMCをするシーンがとても印象に残った。
— ひかりびっと@リアニお疲れ (@hikaribit) 2014, 11月 1
マジかよこれ。こんな約束しちゃっていいの?外人って社交辞令は通じないんじゃないの?いや俺としては別にいいけど。初日のトリにすればいいじゃん。ARCH ENEMY観たら帰るからさw