2007年05月19日

茨城県が申し込みもないのに「金剛山歌劇団」の会場使用を拒否

茨城県も、国から命令される前に自ら思想統制を始めてるようですな。

関連:【「金剛山歌劇団」の市民会館使用 仙台市が不許可決定】


公的施設慎重対応を確認 金剛山歌劇団公演
 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)傘下の「金剛山歌劇団」(東京都小平市)が全国で予定している公演について県内の公的施設が、同歌劇団から会場使用申請があった場合、受け入れ拒否を念頭に慎重に対応することを決めたことが14日、分かった。同歌劇団の公演をめぐっては昨年、県が後援を見送ったことで水戸公演が中止になった経緯がある。これまでのところ、同歌劇団から県内の公的施設に会場使用許可申請はないが、今回の慎重対応決定で同歌劇団の県内公演は極めて難しくなった。

 水戸市内で11日、県民文化センターなど県内39館で構成する「県公的文化施設協議会」(会長・横山薫県民文化センター長)が開かれ、同歌劇団から会場使用許可申請があった場合、「安易に受け入れないよう対応する。うまく状況判断して慎重に対応する」ことを申し合わせた。

 同歌劇団の県内における公演は、最近では平成9、13、16年に水戸市、10年に日立市、14年に高萩市と、ほぼ毎年開催されてきた。

 しかし、昨年は11月2日に水戸市で開催を予定していた公演について、県が拉致問題や北朝鮮によるミサイル発射問題などによる県民感情の悪化から後援をとりやめたため、同歌劇団から朝鮮総連県本部を通じて、県に公演中止を通告した経緯がある。

 他の自治体の動向をみると、仙台市が8日、市民会館で10月に予定していた公演を「悪化する日朝両国の政治情勢に対する市民感情」を理由に会場使用の不許可を決めた一方、6月15日には東京都府中市の府中の森芸術劇場で同歌劇団の今年初めての公演が予定されるなど、対応は分かれている。

 県内の公的施設では水戸市民会館、水戸芸術館が既に会場使用の不許可を決定。県民文化センターの横山センター長は「昨年より今年の方が北朝鮮を取り巻く県民感情は悪い。問題にならないよう安易に窓口で申請を受け取るなと協議会で確認した」と話している。

 県でも後援要請があった場合、「状況的に後援することは無理」(県生活文化課)と明言しており、同歌劇団の県内公演は事実上厳しい状況だ。

 朝鮮総連県本部は産経新聞の取材に対し、「現時点では県内で公演するかどうか全く白紙」としている。

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 金剛山歌劇団 北朝鮮の唯一の海外総合芸術団体。前身の在日朝鮮中央芸術団は昭和30年6月に設立され、創立当時は団員20人程度だったが、現在は在日朝鮮人3、4世ら団員約70人を擁するまでに発展した。49年8月に金剛山歌劇団に改名。これまで日本全国でオペラやアンサンブルなど約6500回の公演を行ってきている。北朝鮮の主体思想に基づく「チュチェ芸術」を日本国内に伝えることが目的とされる。49年には北朝鮮の最高栄誉である「金日成勲章」を受けた。

(2007/05/15 02:59)
posted by 鷹嘴 at 02:03 | TrackBack(0) | 国内ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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