(1)の続き。
10月10日のLOUDPARK 15初日、ULTIMATE STAGEの最後はARCH ENEMYが登場する!このメタルフェスに参戦した回数が最も多いバンドだ。初回の06年から、07年、09年、11年、14年に出演している。(なおこのバンドのリーダーであるMichael Amottは、SPIRITUAL BEGGARSとして10年、13年にも出演している)。ところが俺は09年から通い始めたが、11年のただ1回しか観ていない!
マノウォーのキャンセルによって彼らが急遽ヘッドライナーを務めることになり、Angela Gossow(Michael Amottの奥さん)引退後の新加入ヴォーカリストAlissa White-Gluzの日本初登場となったラウドパーク14二日目も、俺は残念ながら行けなかった。今年3月の渋谷単独ライブは体験したが、この大きな”ハコ”でも彼らのパフォーマンスを体験したい。
・・・しかしトリは隣のBIGROCK STAGEでスレイヤーだ。アーチエネミーが終わってからじゃ、とっくに向こう側は入場規制されるだろう。悩んだ末にBIGROCK STAGE側に移動することにした。アーチエネミーの皆さんはまだ若そうだけど(そうでもないか?)、スレイヤーはみんな若くないぞ、これ見逃したら次はないかも?とか思って。そんなこと言ってる俺の方こそ立ち見のライブに行くような体力無くなったりしてねw
ところがね、アンスラックスが終わったあとの退出の列が全然進まないんだよ。みんなイライラしてスタッフに「なんとかなんないんですか?」と言ったり、柵を乗り越えて走っていく若者もいた。しばらくしてやっと退出できた。そんなに溜ってなかったけど念のためまた2階に行ってトイレと一服。余裕こきすぎ?
そしてBIGROCK STAGEでCHILDREN OF BODOMが始まったが、当然入場規制されているので前に進めず。2009年にラウドパークに初めて行ったときも観たけど、そのときはこのバンドの良さが分からなかった。もったいないことをしたな。
CHILDREN OF BODOMが終わって、満員電車状態で待機していたが、なかなか入場規制が解除されない。退出の列が引けるのを見計らってるんだろう。
やっと解除されると、俺らモッシュ野郎はこの密集状態のまま前方に向かった。転びそうだったぜ。みんな考えてることは同じだよ。なるべく前のほうで暴れたいんだよ(笑)たちまち前方ブロックはライブが始まる直前のような混雑となった。
そしてULTIMATE STAGEでアーチエネミーが始まった。残念ながらアリッサ姫は遠すぎてよく見えない。しかしさあ、2曲目に“Burning Angel”、次が”War Eternal”って、なんて豪華なんだよ。いい曲ばっか並べやがって泣けてくるw
セットも豪華だぞ。やっぱアンスラックス観たあと移動しなきゃよかったかな?ってゆうかこっち側は静かだな。スレイヤーのファンはアーチエネミーに関心ないのか?と思っていたら、なんとサークルが発生してしまった!アーチエネミーはULTIMATE STAGEに出ているのに、BIGROCK STAGEの前でサークルが起こったんだよ!こんなの初めて経験するぞ。俺は2周したら疲れちゃったけどw
そしてかつてのメンバーであるChristopher Amott(Michael Amottの弟。共にギタリスト)と、初代ヴォーカリストのJohan Liivaがゲスト参加。
アリッサ姫が引っ込むと途端にむさ苦しくなっちゃったねw どうせならアンジェラ姐さんも出してほしかったな。とにかく真正面で観れなくて残念だったが素晴らしいライブだった。是非とも来年も、いや毎年出演してほしい!
◆ さて、既に超お腹いっぱいになってしまったが、いよいよこの日のヘッドライナーのスレイヤーだ!06年、09年、12年、そして今年の4回目の出演となる。(俺も09年と12年に観ている)。
スラッシュメタルの代名詞というか生ける伝説であり、結成当初からのメンバーだったJeff Hannemanの逝去を乗り越えた彼らが、この日も我々メタル少年少女&中年の脳天を打ち砕くような過激なパフォーマンスを魅せてくれるだろう。
さて、始まる前から殺気立っている我々の前に姿を現したスラッシュメタルの帝王の1曲目はニューアルバム”Repentless”から。
Tom Araya師匠、たくわえた髭が白くなって、ますます聖者(笑)のような風貌になってきたな。つーかこれ、獄中闘争している政治犯の決起かと思ったら、囚人同士で内ゲバしてんじゃんw 実は俺、まだニューアルバム買ってないんだよね。
ところで前作のタイトルチューン”World Painted Blood”はどうしたのさ。もう彼らの中で過去の曲になっちゃったのかな。彼らも30年を超える活動歴があるから、ライブで演奏できる曲は限られてしまうからしょうがないのかな。
他にもニューアルバムからの曲が多かったが、“DISCIPLE”(神は我々全てを嫌っている、と叫ぶ曲。トム・アラヤは映画「メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー」で、「あなたはカトリック教徒なのになぜああいう曲を歌えるのか?」と突っ込まれて苦笑していたw)、”War Ensemble”などのお馴染みの曲が続き、モッシュ&サークルの嵐!
SLAYERのサークルモッシュ
#LOUDPARK pic.twitter.com/wUvrsiOIep
— acidburrn (@acidburrn9669) 2015, 10月 10
走ってみると分かるけど、この前方ブロックってけっこう狭えんだよ。四方をフェンスに囲まれてるから。また、スレイヤーには数少ないスローな曲”Dead Skin Mask”(ライブで必ず演奏するようだ。一緒に歌わないとトム・アラヤ師匠に怒られるよw)や、これも定番の初期の名曲”Chemical Warfare”、85年のセカンドアルバムから“HELL AWAITS”、“AT DOWN THEY SLEEP”なども演奏された。昔、畳の腐った汚い下宿先でヘッドフォンつけてこのアルバム聴いていたことを思い出すw 相変わらず凄い迫力で安心したよ!
そして最後はこれも定番の”RAIN IN BLOOD”、モッシュピット&サークルピットは最高潮!
そしてこの曲の後半のテンポが一層速くなるパートで・・・何か聞いたことのあるギターリフが・・・これはファーストアルバムの”BLACK MAGIC”じゃねえか!何という想定外の展開!(と思ったが、昔からこういう展開があったようだ)若き日々の貧しく辛かった思い出が甦る(笑)。これ俺のテーマ曲だよ(勝手に決めてるw)。もうサークルなんかほったらかしてエアギターを決めるっきゃない!たちまち前後左右から押しつぶされたがw
そしてアンコールはこれまた定番の“South Of Heaven”、そしてスレイヤーの、いやメタル界を代表する名曲“ANGEL OF DEATH”!!(ナチスドイツにて”死の天使”と恐れられた医師Josef Mengeleが行った残忍な人体実験をテーマにした曲。なおスレイヤーには"Unit 731"という曲もある)

やっぱスレイヤー最強でした!
LOUD PARK 1日目終了です!
SLAYERは帝王の名にふさわしい貫禄のライヴ。ラストは思わず目頭が熱くなってしまいました・・。皆様、帰りの道中、お気を付けて! pic.twitter.com/w1hLf5GrbL
— タワーレコード HR/HM (@TOWER_HRHM) 2015, 10月 10
また観たいな!皆さんけっこうなお歳だが、体力の続く限り頑張ってほしいものです。
そして全身ボロボロになりながら会場を後にした。もっとも大混雑でなかなかアリーナから出れなかったが。

出口に向かう通路にて




10日のラウドパークの売店のあたりでモヒカンの兄さんが注目を集めてたが、ミュージシャンだったのか。帰りにCD貰ったよ
Phantom Excaliver 「Mother Earth」 Official Music Video https://t.co/x8zS1VdLEM
— usachanたかぽん (@usachanko) 2015, 10月 10
◆ というわけでラウドパークの一日目のみ堪能させてもらった。二日目も盛り上がったらしい。CARCASSとNAPALM DEATH観たかったなあ。
ラウパ、ナパームデス!
もはやサークル、モッシュを超えた殴り合いwwwww pic.twitter.com/HTaW3aDrLK
— きぬがさ (@acclaim10th) 2015, 10月 11
浜田麻里様も観たかったなあ。そういえば2014年のサマソニにも麻里様出てたけど観なかったな(SUICIDAL TENDENCIES観てた)。実は俺、昔からファンだったのに今まで一度も麻里様のライブ観たことないんだよ。俺より年上だからな、早く観に行かないと・・・。
LOUD PARK 15 浜田麻里ちゃん(⌒‐⌒) pic.twitter.com/mUaLJF9S4w
— kaufmann (@KKauman382) 2015, 10月 11
この曲が一番好きだったな。相変わらず麻里様のシャウトすごい!おみ足も美しい!
ところで二日目は、スウェーデンのSABATONというバンドが高い評価を得たようだ。
ベストパフォーマンスは文句無しで Sabaton
#sabaton #loudpark pic.twitter.com/fW3qwJQNB6
— 様 式美 (@yoshikibi) 2015, 10月 11
俺がフォローしてる「様 式美」さんも上記のように絶賛している。「完全にマノウォーの後継者」と仰っている。ってゆうかこの人、数年前俺がラウドパークのことを書いてたときフォローしてくれたからフォロー返ししたんだけど、いつの間にかリムーブしやがったな。俺が「〇〇〇〇を〇〇〇〇するぞー」みたいなことばっかツイートしてるから嫌気がさしたんだろうか(笑)
そりゃそうと、たしかにマノウォーのフォロワーっていう感じの・・・というか北欧メタルというかヴァイキングメタルというか(全然違うか?)、まあとにかくメロディアスでオーソドックスな、様式美全開の伝統的メタルって感じ。なんか大昔散々聴かされたけど全然気に入らなかった系の(笑)、BURRN!とか絶賛しそうな感じの。そうでもないのか?
ってゆうか俺は、こういうガッチリ構えてる系は苦手です。もっと気軽なロックンロールじゃないと楽しめないよ。
そんで二日目のヘッドライナーはメガデス。俺は一度も観てない(2014年のサマソニのときも観てない)。肌に合わないから苦手です。あ、以上のは単に俺の趣味趣向を述べただけですからw
そういうわけで今年のラウドパークも運営はひどすぎたけど例年にない豪華なラインナップを満喫しましたよ。この反動で来年はまたしょぼくなるんかなあ。いや俺としては期待できるバンドが一つだけでも行きたいけどね、13年のCARCASSとか14年のKREATORとか。このイベントいつまで続くのか分からんけど。
ところでサマソニはあんま期待してないけど、何年後かにはまたメタリカやリンキンパークを呼ぶんじゃないかと思うから油断できないな。とりあえず全国のメタラー&ラウドなロックのファンは、11月21・22日のOZZFESTに決起せよ!俺はいまんとこ二日目のチケットしか買ってないけどw