金を払ったのに商品を渡してくれない、ってゆうだけじゃなく、
何を買わされるのか未定のまま金だけ払わされ、その金の使い道がどうなっているのかもわからないということか。要するにカツアゲやね。
有償軍事援助、米2200億円未精算 日本側は「宿命」
2005年06月14日15時58分
防衛庁が米国政府から兵器などを直接購入する有償軍事援助(FMS)契約で、代金を支払ったのに書類上の手続きが完了しないままになっている未精算額が03年度末で2206億円にのぼっている。このうち286億円分は、現物が届いていない未納状態。会計検査院は同庁に再三改善を求めているが、微減にとどまっている。FMS取引はミサイル防衛用の迎撃ミサイル購入などで増える傾向にあり、未精算額が再び増えることが懸念されている。
FMSで購入した自衛隊の装備品には、艦隊を守るために対空ミサイルと高性能レーダーを積んだイージス護衛艦、「空飛ぶ司令塔」と呼ばれる空中警戒管制機(AWACS)の心臓部にあたる指揮管制システムなどがある。56年に始まり、購入総額は1兆円を超す。
04年度から導入を始めたミサイル防衛のための迎撃ミサイル「SM3」や「PAC3」もFMSで購入する。ミサイル防衛関連予算は、ミサイルやイージス艦の改造費、レーダー関連など04年度1068億円、05年度1198億円で、04年度分では約半分をFMS契約が占めている。
FMSは米国が仮算定した額を前払いし、装備が届いて精算した後に余剰金を返還してもらう仕組みだ。だが米軍の補給体系に組み込まれているため、イラク戦争のような大規模な軍事行動や政策変更があると、売却先の優先順位が変わり納入の遅れが生じる。部品の点数が膨大で確認作業に手間取ったり、添付書類が不備なために精算が進まなかったりするケースもある。
防衛庁によると、未精算総額は2903億円(99年度)、2821億円(00年度)、2218億円(01年度)、2320億円(02年度)と減少傾向にあるものの、依然高い水準にある。
会計検査院によると、金額が確定しないと余剰金が返還されない仕組み。100億円以上が返還されずに米側の手元に残った年もあるという。
このため防衛庁は米側と協議を重ね、2年以内に精算が終わらないものを督促する方式を97年から採用。今春からは、米国の銀行に預けたまま無利子だった前払い金に利息がつく制度を採り入れたが、改善にはつながっておらず、さらに日米協議を重ねる方針だ。
FMSによる購入額は、イージス艦を初めて建造した90年代初めに年間、1千億円台が続いた時期があるが、その後は減少。02年度から新たなイージス艦を発注したため再び、02年度1101億円、03年度1006億円と1千億円台に乗った。04年度からは、ミサイル防衛関連予算が加わるためさらにふくらむ見通しだ。
同庁幹部は「米国の特殊な装備品に依存する限り、受け入れざるを得ない宿命のようなもの。日本の努力だけでは解決できないところが悩ましい」と話している。
2005年06月14日
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