その昔、俺が初めてスキーを体験したのは「舞子後楽園」というスキー場だった。現在は「舞子スノーリゾート」というかっこいい名前になっているが。先輩にアドバイスされてスキーウエア、グローブ、タイヤチェーン、スキーキャリアなどを買い揃え、深夜に車5台で出発した。当然ながらボーゲンでよろよろと滑ってコケていただけ、どこをどう滑ったのか憶えていない。
それにしても雪道など未体験の若僧の車に、数人が同乗してスキーに行くとは、荒っぽい時代だったな。それにしても俺は安月給の孫請け労働者だったのに、せめてガス代と高速代くらい奢ってほしかったな(きっちり割り勘だった)。今思い出してもムカつくw
2016年2月24日、その舞子スノーリゾートを訪れた。今回が実質的にこのスキー場初体験だな。
これで上越の主要なスキー場はあらかた制覇したと思う。つまり、上越国際、この日に訪れた舞子、石打丸山、ガーラ湯沢、湯沢高原、岩原、湯沢中里、神立、かぐらみつまた、苗場・・・。
もっとも苗場に行ったときは12月で積雪量が少なく、約半分のコースしかオープンしてなかったけど。なのにゴンドラは30分待ち。閉鎖されていたコースがやっと開放されたと思ったら、大勢のスキーヤーが滑り出してたちまちコブだらけだもんな。ちなみにスキー歴が長い知人は「苗場なんてコブと緩斜面しかない」って言ってた・・・やっぱ混み過ぎるからコブだらけになるのはしょうがないね。最近は知らないけど。
関係ないけど毎年苗場で「フジロック」ってイベントやってるね。今年はBABYMETAL出るらしいけど、俺は行かないよ。俺って運が悪いから車で出かけりゃ「田代」や「みつまた」の駐車場に回されるかもしれないし、これらの駐車場と会場の間のシャトルバスは大行列かもしれないし、電車で行けば越後湯沢駅からのシャトルバスは大行列かもしれないし、新幹線の終電間に合わないかもしれないし、宿もいっぱいだろうしw
■ 当日は7時過ぎに土樽SAに到着しチェーンを装着。作業中にフロントガラスが真っ白になるほどの大雪だった。ところが本線に戻ってみれば、ノーマルのタイヤでも走れそうな程度。このチェーンは50km/hしか出せねえから動くシケインと化していた。塩沢石打ICまで辛かったぜ。一般道に降りてからも路面に着雪してねえし。近かったけどね。
8時過ぎに日帰りスキーセンターに到着、9時前にはゴンドラに乗った。タバコが吸いたくてウズウズするほど長い距離だったな。カップルが二人だけで乗ってたらチューするだけじゃ済まないかも。若いって羨ましいねえ、とか思ったりして。

思い出した、あの時このゴンドラを降りたところで置き去りにされたんだ!スキー未体験のこの俺を!孫請け労働者のこの俺を!もっともグループの中の一人の女の子が見るに見かねて、直滑降とボーゲンと曲がり方を教えてくれたんで助かった。その女の子をちょっと好きになっちゃった(彼女は数年後に寿退社した)。それから幾年月、自己流で滑ってます(笑)
そんで「奥添地エリア」に行ってみたよ。
実に素晴らしい天気・・・
もしかして昔はレストランとして営業していたのかも?
まず「ゾクゾクコース」を滑ってみた。たしかにゾクゾクしたな。せいぜい20cmほどの新雪の下は凍っていたから。岩原スキー場のゲレンデ(南向き)のように、昼間の日差しで溶けて夜間凍りつく、の繰り返しなんだろうな。地図で見るとこのスキー場は全体的に北向き(日当たりが悪いはず)だが、この「ゾクゾクコース」はほぼ南向きだから仕方ないね。東向きの「グングンコース」も似たような状態だった。まあ記録的な暖冬+小雪のシーズンだったからね。「グイグイコース」のほうが状態が良かったかも。コースの端のちょっとだけ残った新雪の部分を繰り返し滑ったよ。
ちょっとハードな「グングンコース」
それにしてもこのスキー場のコースの名前って、ゾクゾクとかグイグイとかグングンとか・・・どうせだったらペロペロとかクチュクチュとかパコパコとかあれば面白いのに。ベチャベチャとかガリガリは勘弁なw
■ 「長峰エリア」の中腹で飯を食ったけど、スキー場ってホントにリア充多いね。奇抜なファッションのリア充もいたな。レゲエ頭だけど束の色が一本ずつ違うし、顔面ピアスだらけだし。そんで女の子4人くらいはべらしてんの。俺もレゲエ頭にすればモテるかな?
そんで「シャトルペア」で「舞子エリア」に移動した。これ連絡のためだけのリフトだよ。
長峰第1クワッドに乗りながら撮影
このリフトで二つのスキー場を無理矢理連結させたという感じ。そういえば上越国際スキー場にもこういうリフトあったな。
これは2014年2月に撮影。対面通行になっていて気恥ずかしい(笑)
ちなみに・・・上越国際は緩斜面が多くて、ファミリー向けというかリア充向けってかんじ。彼女とか連れて行けばいいよ。すっごい広いゲレンデだから一日中彼女とラブラブだよ。男同士で行くと寂しいかもw
この写真のコースが唯一の急斜面、ってゆうか急過ぎ。しかも凍った部分が多くてまともに滑れなかったw

ホテルはお洒落だったよ。同行者が風呂に入っている間にスキー合宿の女子高生をナンパしました。嘘です。
■ 舞子スノーエリアの話に戻るよ。舞子エリアをひたすら横に移動して、「舞子トリプル」へ。
この「舞子高原ホテル」より麓にもコースがあるみたい
「奥添地エリア」や「長峰エリア」には急斜面も多いが、舞子エリアはファミリー向けといった感じかも。奥行きが全然短いし。このホテル前から「舞子トリプル」一本で山頂に行ける。「チャンピオンコース」は閉鎖中だった。見た感じは大丈夫そうだったが、恐らく小雪のため岩や切り株が充分に雪に覆われていないのかも?
ところで「ドルフィンコース」の上部に滑った跡がないぞ?というかリフトがねえな?仕方なく板を担いで登った。といってもせいぜい建物の1階から3階くらいの高低差だったな?それでも息が切れたけど。これを数回繰り返しちゃったよ。
リフト降り場から真っ直ぐ滑り降りるのが「チャンピオンコース」
関越道の向こうに見えるのが石打丸山スキー場かな?
こっちは長峰エリアかな?
新雪の部分はターン4回ほどで終わっちゃったが、ちょっと面白かったな。またやりたいな。やべ、脳内で変なスイッチが入っちゃったよ・・・
「チャンピオンコース」の上部より。俺がが滑った跡がついてる
ここだよ!
なお「長峰エリア」には、今年から非圧雪の「オフピステゾーン」がオープンしたらしいが、うっかりしてたからこの日は滑走OKだったかどうかも分からん。もっとも「長峰第2クワッド」の(麓から見て)左側に、廃止されたリフトがあった。元々あのリフトで滑走可能だったコースを名前を変えて復活させた、とかだったりして?
15時半頃にはほとんどのリフトが運行停止してしまった。日帰りスキーセンターの中を探検し、浴場や休憩室の位置を確認。仮眠室は浴場の奥にあるらしい。
1階は、シャトルバスやツアーバス待ちの若者たちで混んでいた。なんかすごい行列だな、たこ焼きか?クレープか。さっきのレゲエ兄さんまた飲んでたぞ。
■ そしてチェーンを付けたまま国道17号で湯沢に向かったよ。辛かった。みんな80km/hくらい出してるもんな。そして越後湯沢駅前のホテルに一泊。
ホテルのロビーにて、「昭和30年代後半」のパンフ。当時は上野から急行でも3時間半か。俺も浦和から鈍行で3時間半かけて来ることがあるけど。画像を縮めたから見えないけど、昔は夜に上野を出て明け方に越後湯沢に着く夜行列車があったようだね。復活して欲しいな。鉄道マニアも喜ぶぞ?
それにしても当時のホテルに「ダンスホール」もあったとは。観光地に都会の遊びを持ち込む発想は昔からだったんだね。ところでバブルの頃は苗場プリンスホテルにディスコがあったとか・・・俺は知らんけど。
ところで写真のパンフにもあるけど、土樽スキー場ってあったんだってね。
「雪国」って、まだ読んだことない。それにしても昔の人はヘアスタイルをビシッと決めてお洒落だったんだね
■ 翌日は湯沢高原スキー場へ。
ここの山頂コースは狭くてバーンが固くて、あんまり楽しくない。初めて山頂迂回コースを滑ってみたけど、雪質がいいのはもちろん、眺めがよろしいね。リア充向けだな。
で、このスキー場のメインは「キスゲコース」。圧雪された部分もあるし、広い未圧雪の部分もあるし。同行者も未圧雪バーンを普通に滑ってたぞ。まるでスキーが上手い人みたいに・・・。
昼食は、同行者の機嫌を取るため「本格イタリアンレストラン アルピナ」にて。かなりの出費になっちゃった・・・
そんで同行者はゴンドラで、俺はコマクサコースで下山。途中から狭くて磨かれた固すぎバーンになっていて初心者にはお薦め出来ない。降りたところは布場ゲレンデ、重い雪質になっていた。そんでホテルに戻って同行者の板を返却し、また入浴させてもらった。今回も湯沢ICに乗る手前でチェーンを外した。風呂に入る前に外しときゃよかったな、鼻水が出てきたw
■ 3月2日はまた湯沢三山。前回のように高崎で新幹線に乗り換え。今年は来るたんびに雪が少なくなっているような気がする・・・。
まずは、大のお気に入りの湯沢高原スキー場・キスゲコース。未圧雪バーンが多い。
ちょっと「底付き」しちゃう部分もあったけど、体が浮き上がって、沈んで、また浮き上がる感覚がサイコーだな。浮き上がった時にちゃんとターンを切り替えれば、まるで上級者のようにカッコイイんだけど。要するに「ジャンピングターン」を決めたいわけさ。
ってゆうか、まず普通のバーンで練習しないとね・・・これをお手本にするか。
こうやって練習するか。飛べ!飛べ!僕と契約してスキー少女になってよ!マミさん、今だよ!暁美さん、おねがい!
■ そしてロープウェイでガーラ湯沢に移動。「南エリア」の未圧雪コース「ブロンコ」はこの日も下部のみオープン。「イライザ」のコース端の新雪が割と深くてモフモフのパウダーで気持ちよかった!ロープなどが無くてどこまでがコースか分かりにくい部分はキワドイところまで行っちゃうけど、パトロールが来ればすぐコース中央に引き返すよ。スキーヤー/スノーボーダーにとってスキー場パトロールは国家権力より恐ろしいw
「ブロンコ」の下部。真下に見えるのはロープウェイの駅。谷の向こうは湯沢高原。既にかなり掘られていて滑りにくかったが、端っこにちょこっと新雪が残っていて、急斜面だから怖かったけど面白かった。いつもコースの端ばかり狙ってて情けなくなる。もっと、堂々と新雪を味わいたいなあ・・・そういう手段もあるみたいだなあ・・・
ところでガーラの「南エリア」から「中央エリア」に移動する際、スピードを落とすぎると「スケーティング」で歩くことになる。それにガーラから石打丸山に移動するときも、ほとんど移動用みたいな遅いリフトに乗るのは仕方ないにしても、ガーラと石打丸山の境目からスケーティングを強いられる(微妙に登り坂のような気がする)。・・・要するに連絡が良くない。ってゆうか遠すぎるんだよ。こればっかりはどうしようもない。リフトが終わる時間に気を付けないとね。湯沢高原とガーラの間のでっかいロープウェイは20分おきに運行、16時に終了だ。
こういう大きいスキー場は裾野も広くなるから注意しなきゃ。以前、車数台で菅平に行ったとき、なかなか帰ってこない奴らがいて、全然違う場所に降りちゃってリフト終わってたから歩いて帰って来たんだとさw
すごいなこの看板、日本語と英語と韓国語と中国語簡体字と繁体字、それと東南アジアのどこかの国の文字か・・・。さすがガーラ、国際的スキー場だな??
■ 石打丸山の未圧雪バーンは・・・「大丸山ゲレンデ」の麓から見て右側、「ジャイアントコース」の麓から見て左側、山頂ゲレンデの一部分だな。麓にも未圧雪の部分があるけど天候によっては雪質が重くなっちゃう。この日も下半分は重かった。「大丸山ゲレンデ」は雪質いいけどすぐ掘られまくって荒れまくり。下の写真の「ジャイアントコース」のほうがまだ新雪の部分の割合が多いが、ちょっと日当たりが良くて重くなるね。だけどこういう深くて重いバーンで練習しとくべきだよな、と後悔した・・・。
ほら、まだ誰も滑ってない部分がけっこう残ってんだろ。
湯沢三山を訪れたときは毎回、石打丸山の麓に近い「レストラン セゾン」でカツ丼を食う。ボリュームがあって美味い!下の写真はそのレストランの近くにて。遠くに「舞子高原ホテル」が見える。
ところで、もっと近くの、関越道を挟んだところに見える斜面、あれが舞子スキー場だと勘違いしてたんだけど、よく見るとコースが草ボウボウのハゲまくりじゃん・・・。
どうやら「ファースト石打」という、閉鎖されたスキー場らしい。
■ ガーラ湯沢スキー場は、新幹線の駅の改札を出るとスキーセンター。しかしゲレンデはゴンドラで登ってから。かつては登りも下りもゴンドラを利用しなければならなかった。強風のためゴンドラを運転出来ず、客が下山出来ず足止めになる・・・という事故を数回起こしている(過去ログ参照)。ゴンドラ山頂駅の隣の「レストハウス チアーズ」は、さながら難民キャンプの様相を呈したという・・・。
このアクシデントを回避するために下山コース「ファルコン」が設けられたはずだが・・・この下山コースに入るためにはリフトを乗り継がなければならない。つまり、ゴンドラ山頂駅の前の「ソーシャブル」あるいは「バルーシュ」に乗り、北エリアを滑り降り、続いて「シャリオ」に乗り、やっと下山コースに入れる。これらのリフトすら強風で運転出来なければ、下山コースの意味を為さないではないか!!・・・と思っていたが、いつの間にかゴンドラ山頂駅の横に下山コースへと向かうトンネルが設けられたようだ。これだったら絶対に下山できるよな?ただしこの日の下山コースは閉鎖中(雪不足のせいか?)。
残念ながらトンネルをくぐれません
今シーズンはいつオフィシャルサイトを見ても閉鎖中だった気がする。全然解決できてねえじゃん。だからちょっと風が強いだけで丸一日閉鎖するのかな。コスト削減を至上命令とし、安全性を軽視し、問題解決を先送りし続けるJR資本の体質がここにも表れているって感じだな。
そんで湯沢高原に戻ってまた「キスゲコース」を滑ったが、下半分の未圧雪バーンはかなり荒れていてまともに滑れなかったが何周も滑った(笑)。そして閉鎖の時間(16時30分)ギリギリに下山コース滑り込みセーフ!コースの端には新雪の部分がちょっとだけ残ってた。お約束だが派手に転倒してコース外にはみ出した。板が外れて新雪に埋まってロストするとこだったぜw
スノボの若者たちの冷ややかな視線を浴びながら板をはめた。こういうコース外を滑るのも楽しいとか思ったりして。
帰りは全て在来線で帰った。まだ今シーズンは終わってないぜ。俺のスキーライフに新章を刻んでみよう、という危険な想いが強まっていき・・・(つづく)
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