◇ 只見線復旧負担増額へ 福島で検討会、JRは代替バス案:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
只見川流域に何ヵ所も建設された電力ダムのせいで、甚大な水害になったと言われている。地元住民によるとダムが出来る前は洪水はなかったというのだ。
元々只見線が全線開通したのは、田子倉ダム建設のための鉄路が工事完了後に只見線として利用されることになった、という経緯があるそうだが。(現在不通の区間は、ダム建設のために建設された部分だという)
◇ 杉山淳一の「週刊鉄道経済」:福島・只見線復旧問題――なぜ降雪地域に鉄道が必要なのか (1-4) - ITmedia ビジネスオンライン
◇ 「もうひとつの電力人災」福島・新潟豪雨から見えてきたもの〜原発でなければそれでいいのか?
以前から、只見線を上越側から会津まで(当然一部は代行バスだが)乗ってみようかと思っていたが、なかなか実行に移せなかった。しかし、とある福島出身の活動家の言葉で決心した。
「只見線の不通区間を、バスでも自家用車でもいいから一度は通ってみたらいい。線路沿いの湖はダム湖だ。都会で使う電力を発電しているんだ。ダムのせいで洪水の被害が拡大したんだ。
どれだけ、都会のために地方が利用され、そして見捨てられているのかが分かる。原発が建設された市町村も同じだ」
というわけで、常磐線の不通区間は3月に代行バスで通ったから、今度は只見線の代行バス区間を通ってみることにした。数年前は途中の駅で引き返したから、今度こそ会津まで行ってみるゲソ!もっとも今回は単独行動ではないからネットカフェで夜明かしは却下かもw
2016年4月19日、スキーに行くときと同様に高崎線から上越線水上行きに乗り、さらに水上から長岡行きに乗った。
土合駅の長い階段
湯沢中里スキー場。今シーズンは記録的な暖冬・小雪のため行かなかった。西日が当たるからすぐ雪が重くなるゲレンデだけど、一日中日当たりが良くないから雪質が長持ちするコースもあるんよ。来シーズンは行きたいねえ。何しろ改札を出てすぐスキーセンターなんて、ガーラと中里以外は珍しいんじゃないの?
ちなみにガーラ湯沢のゴンドラが運転しているのが見えたが、既に雪が溶けてしまったので人工スノーマットで営業していたんだって。リフト代はどうなのかな。てゆうか客は来るの?「ゴールデンウイークまで営業します!」とか息巻いてたから引っ込みがつかなかったんだろうね。この数日後、今シーズンの営業を終了したようだ。
ちなみに上越線の水上⇔長岡は115系の「新潟色」が走っていたが、今年のダイヤ改正で廃止された。大ショック。JR資本ナンセンス!
3月2日の山スキーツアーの帰りが、最後の「新潟色」乗車になってしまった
だけどまだ信越線で運行しているらしいから今度行ってみるぞ。あなたに逢うためなら、日本中彷徨うことになっても構わないwww
懐かしの、上越国際スキー場!
■ さて小出駅に到着したが、只見線は2時間後だ。昼飯食おうと思ったが、蕎麦屋があるが今日は休みか?酒屋まで閉まってるぞ。まだ昼飯には早いから小出スキー場を見物に行った。今シーズンは小雪のため3月上旬に営業終了したって。
小さいスキー場だがジャンプ台があるんか。「オールシーズンシャンツェ」だから、夏場でもジャンプ競技の選手が練習するのかね。
どこかで食事でも、と思って長い橋を渡り線路と川を越えたが、商店街のアーケードはあるものの、ちょっと寂しげだな。食い物屋が見つからねえな。牛丼屋もラーメン屋もない。マックなんかあるわけない。コンビニもない(まあ、ちょっと歩いただけだけどさ)。新自由主義ってのは都市部では大資本が食い荒らし、地方は干上がらせるのか?
もっともさ、コンビニやジャンクフードのチェーン店など存在しないのが、本来の街の姿だよな。俺みたいに新自由主義にすっかり飼いならされていると不便に感じるけど。
遠くに見えるのは「越後三山」?
駅前で一軒だけ営業している定食屋に入った。美味かったぞ。夜はスナックになるみたい。女将さんによると、小出スキー場は毎年のように営業が危ぶまれているという。地元からの出資が頼りなんだって。「湯沢のスキー場に客を取られてしまう」と言っていたが、たしかに首都圏から客を呼び込むのは困難だろうね。地元の人々が楽しむスキー場として、続いてほしいな。
◇ 小出スキー場の再生を - 魚沼WEBニュース
■ そしてやっと只見線に乗った。
もちろんディーゼル車
二両のみ。カラーリングが違うね
どこまで行っても眼下には大きな川・・・もとい、ダム湖だ。たしかに、これで大雨降ればヤバいよな。そういえば大白川駅から只見駅から長かったな。というかほとんどトンネルだったような・・・
只見駅到着!ここから代行バスだ
河井継之助か・・・司馬遼太郎の「峠」を読んだことがあるが、それ以外の知識なし。ちょっとしたバッドボーイに描かれていてカッコよかったが、司馬作品って面白おかしく書くからなw
■ そして只見線代行バスに乗った(JRの乗車券で乗れるよ)
やはり、どこまで行ってもダム湖だな。バスの窓越しだからきれいに撮れなかったが
桜が見ごろ。ちなみに奥会津は赤い屋根の民家が多く、実にのどかで美しい、桃源郷の趣きというか・・・
そしてこれが、2011年の豪雨で流された、只見線の橋だ!会津川口駅にわりと近い(グーグルの地図を写真にして確認した)。
こっちも。こんなことを言ったら叱られるかもしれないが、その気になればすぐ復旧出来るんじゃねえの?
あと少しで会津川口駅だったが、道路工事の信号待ちが長い。只見線の発車時間を過ぎてしまったが、待っていてくれた。意外と融通が利くなJRも?
というわけで意外とあっさり通ってしまった。やっぱバスじゃなく鉄道で通ってみたい。というか地域のために早く復旧させるべきだ。
ダム湖はまだまだ続く。それにしても同行者も文句言わずについてくるなあ、見直したw
そして会津若松駅に到着し、駅前のビジホにチェックインし、居酒屋をハシゴ。日帰りでもよかったんだが、時間的にも体力的にも無理だった。
■ 翌日はレンタサイクルで市内を観光。もしかして会津若松を観光するのは通算4回目くらいかも?
飯盛山に登るのも3回目くらいかも?それにしてもさ白虎隊ってかわいそうだね。封建主義の思想の犠牲者だろ。英雄視するのどうかと思う。
あとさ白虎隊記念館も入ったけど・・・20年くらい前に男ばっかり5人くらいで会津に遊びに行ったとき、たしかここに入った気がする。西郷隆盛の写真があって、こんな顔だったのか・・・とか思ったんだけど、今回は見つからなかった。別人の写真だったんだろうね。そもそも西郷隆盛って写真に撮られたことないんだよな?だから銅像や肖像画に描かれている風貌は本人とは全然違うんだよね。銅像が完成したとき、妻が「うちの人はこげな人じゃなかよ・・・」と言ったとか。ずっと前にドラマで観たぞw
遠くに見えるこの山々は・・・?
それから会津武家屋敷に行ったよ。たぶん2回目くらいかも。帰りの電車の時間が心配だから急ぎ足だ。
清河八郎や坂本龍馬を暗殺したと言われている佐々木只三郎の墓!
清河八郎って、口は達者だけど胡散臭い奴だろ(笑)サヨクの世界にも時々こういうお調子者いるよね。自分で呼びかけしておいて面倒臭くなると投げ出しちゃったり、すぐ変節したり。
それはそうと清河は、高価な名刀を持っていたとか。「七星剣」だったか?明治天皇の養育係だった田中河内介に「あんさんの七星剣で天朝様の世に戻し、わしの**で徳川氏を撃つ」と言われて意気投合したが、その田中は寺田屋騒動の後始末の際に薩摩藩が身元を引き受けたが、船の上で虐殺されて海に投げ込まれた。遺体が流れ着いた小豆島には田中の顕彰碑も建っているという。
佐々木只三郎と言えば、宴会の席で「清河さん、その刀を見せていただけないでしょうか?」と言ったら、清河が「何故でござる?」ってマジな顔するから、佐々木が「いや、ほんの座興でござる」って言ったら「そなたは座興で武士の魂に触れようとなさるのか?」ってやり込められ、佐々木は別に刀なんかどうでもよくて、ちょっと会話のきっかけが欲しかっただけなのに、それに清河に話しかけたとき卑屈な笑顔になってた自分が悔しかったとか・・・。まるで俺みたいな情けない奴だな。親近感が持てるw
清河を暗殺したときは、偶然出会ったフリして声かけて、雨が降ってたから被っていた編み笠を自分から先に脱いで、そしたら清河も被ったままじゃ失礼だから自分も脱ごうところを前後左右から刀を浴びせたとか。この晩は清河は風邪気味だったのに無理に飲み会につき合わされて、それも佐々木らが仕組んだことだったとか・・・。
以上の細かいエピソードは全て司馬作品で読んだ話ですからフィクションだと思いますw
鶴ヶ城も3回目くらいだな
これは会津磐梯山だな!スキー場があるから分かるぞ。20年くらい前にアルツ磐梯で滑ったことがあるぞ。福島県のスキー場で滑ったのは、今のところその一回きり
何だこの美少女キャラは?鶴ヶ城の姫?じゃなくて城そのもの?いわゆる「女体化」ってやつ?なにしろ軍艦や戦国の武将どころか塩見議長すらこうなっちゃうご時世ですからw
なんとあられもない姿に・・・知らなかったが「城姫クエスト」ってゆう、「ソーシャルゲーム」があるんだってね。お金かかるのかな。このゲームは知らないけど、こういうゲームって、くじ引きやる羽目になってかなり金使っちゃうらしい。パチンコやスロットのほうがよっぽど夢があるw
そりゃそうと未だにまどマギスロットやったことないが、どうせ「こんなの絶対打ちたくないよ!奇跡も魔法も無いんだよ!大負けしたことカアちゃんにはナイショだよ!」ってな結果に終わるに決まってるw
■ 帰りは会津鉄道に乗った。会津田島駅で乗り換えて、春日部駅まで3時間半!酒を飲みながら読書していたら途中から熟睡できた。同行者も根気強くて助かった。ちなみに部分的に野岩鉄道、って言うんだってね。
湯野上温泉、湯西川温泉など、かつて訪れたことのある温泉地を通過していった
鬼怒川温泉駅で特急に乗り換えようかなと思ったが、悩んでいる間に行っちゃった
というわけで会津縦断闘争貫徹!ほとんど鉄道+バスに乗りっぱなしだったが、有意義な旅だったと思う。そのうちまた福島のどこかを訪れると思う。
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