2007年06月07日

自衛隊は国民の敵ですね

これ、すごいねえ。公安みたいなことしてやがるんだなあ。こういうのほっとくと昔の憲兵の時代に逆戻りだな。

◆2007年6月7日(木)「しんぶん赤旗」
自衛隊による違憲・違法のを告発する
2007年6月6日 日本共産党幹部会委員長 志位 和夫


◆2007年6月7日(木)「しんぶん赤旗」
自衛隊が違憲・違法の国民監視
志位委員長が内部文書公表
“憲兵政治”の復活許さない


◆2007年6月7日(木)「しんぶん赤旗」
主張
自衛隊の国民監視
暗黒政治の復活は許せない


◆自衛隊による違憲・違法の国民監視活動を告発する/2007年6月6日 日本共産党幹部会委員長 志位和夫(情報保全隊の内部文書の全文)

◆イラク派遣で陸自、反対市民の情報収集 発言など詳細に

◆市民相手に『反戦』偵察 『民主主義への挑戦』 陸自の内部文書 対象の市民ら怒り

◆久間防衛相、情報収集認める 文書の真偽は確認せず

◆自衛隊の写真撮影、「差し支えない」と久間防衛相

◆「マスコミも撮っている」久間氏、自衛隊による写真撮影の正当性主張 (馬鹿じゃねえか?)
(保存)

◆戦争からの教訓:軍隊は国民を守らない。国家を守る。 ⇒ 自衛隊が国民を監視していた。|どこへ行く、日本。(安倍の「戦後体制からの脱却(=戦前・戦争体制への回帰)」を日本国民は許してしまうのか)

志葉玲さんは共産党の記者会見を取材していて、自分も監視対象に入っていたことに「オレじゃん」と驚いたという。
◆シバレイのblog  シバレイも監視対象!自衛隊の国民監視に対する声明


デモや集会に出かけて写真を撮ることが自衛隊の仕事とは思えんが・・・それはさておき薄気味悪いのは国民への敵視だ。
「民主党衆議院議員(当時)増子輝彦氏」の、
「福島県郡山市部友会支部の新年会」での「イラク派遣は憲法違反」という発言については、
「誹謗する発言」とコメント。

「射撃訓練の騒音についての住民からの苦情電話」(宮城県王城寺原演習場・大和駐屯地)に対しては、
「反自活動」と決め付けている。うるさいんで文句言っただけじゃねえか?

「青森駐屯地正門前」「退庁する隊員に対し自衛隊イラク派遣について取材」した記者に対しては、
「朝日新聞記者を名乗る「女某」」。まるで犯罪者扱いだな。

なんかこれを見て、自衛隊の機関紙「朝雲新聞社」発行の「戦史叢書 北支の治安戦」を読んだことを思い出した。
どこの地域は共産分子が浸透しているとか、八路軍の評判がいいとか悪いとか、日本軍の封鎖作戦が苛烈なので住民がそっぽ向き始めたとか、
そういうことがグダグダ書いてあって、よっぽど旧日本軍は自分らの評判を気にしてたんだなあ、と思った。
もちろんこれは単に住民の評判をチェックしていただけではなく、その背後にある八路軍の動向に注意するための作戦行動だったのである。

そしてこの「情報保全隊」の行動も、単に自衛隊の評判を調査するだけではなく、作戦なのではないかと、
つまりイラクに行かされかねない自衛官にやる気を無くさせるような言論、自衛隊という存在への疑問を広めるような言論を、調査し対抗するための作戦行動なのではないかと、思う。
つまり自衛隊という軍隊が、自分らの組織を守るために、国民を敵と見立てているのではないかと、覚悟した方がいいんじゃないかと、思うわけだ。


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posted by 鷹嘴 at 20:19| Comment(14) | TrackBack(8) | 日本軍(1950〜) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
それ以前に、共産党がどのようにしてこの「内部文書」というのを手に入れたんでしょうか。自衛隊内部に協力者がいるとするならば、すぐに取り締まって二度と情報が外部に漏れないように徹底した管理をしていただきたいものです(それこそ情報保全隊の任務だ)

Posted by 卜部琴子 at 2007年06月07日 21:54
なんで手に入ったか、なんてのは簡単。
自衛隊がこの文書をそんなに重要なものだと思ってなかったからでしょ。
だって悪いことしたという自覚が全然ないしw
実際、やめた自衛隊員から買い取った諸々を売ってる古本屋とかあるくらいで、大して重要でない文書なら持ってるマニアはいくらでもいるよ。
Posted by オサーン at 2007年06月07日 22:11
>自衛隊がこの文章をそんなに重要なものだと思ってなかったからでしょ。
>だって悪いことしたという自覚が全然ないしw

なるほど、そんなに重要な情報じゃなければ、別に外部に漏れても今後の任務に支障は出ないとという訳か。実際、自衛隊側も「防衛省設置法に基づく調査研究である」と、違法性がないことを主張してますから。なら、今後も自衛隊による監視や調査活動は続けてもらいましょう。
Posted by 卜部琴子 at 2007年06月07日 22:38
この情報が自衛隊内部から日本共産党に提供されている、
これが何を意味するかといえば、

(実はこの手の「日本共産党を通じた内部告発」というのは、
昔からあります。ご存じないバカがいるようですが、
それこそ官庁から警察から自衛隊にいたるまであちこちで・・・)

要するに、自衛官の中にも自衛隊の方針に疑問を持つ人間が
いるってことです。なんで消費税反対の組織をスパイしなきゃ
ならんのかと、それは自衛隊の本来任務じゃねーだろと。
で、内部告発の情報をあちこちに送ると、そういうときに
握りつぶさないで徹底的に調べるのが日本共産党だと
いうだけのことです。思想信条は違ってもね。

だから今後もこういう自衛隊の恥ずかしい秘密は出てくるでしょう。
winny経由とかだけじゃなくてねwww

まー
この「対テロ戦争」のさなかに、自衛隊の皆様が
テロリスト殲滅に全力を尽くすこともなく
フリージャーナリストや芸術家や消費税反対の団体などを
監視することに、貴重な時間と人員と税金を投下することは
どのように正当化できますでしょうか(@∀@)
さぞやアルカイダの皆様も大喜びでございましょうwww

Posted by 九郎政宗 at 2007年06月08日 05:13
自衛隊への抗議運動始めましたw
http://d.hatena.ne.jp/claw/20070608#p2
Posted by 九郎政宗 at 2007年06月08日 05:14
>「対テロ戦争」のさなかに、自衛隊の皆様が
テロリスト殲滅に全力を尽くすこともなく
フリージャーナリストや芸術家や消費税反対の団体などを
監視することに、貴重な時間と人員と税金を投下することは

でも、合法なんで問題なし。テロはその気になれば誰でもできるから(笑)

自称「フリージャーナリスト」や「芸術家」を含めて(笑)

自衛隊に監視されたって疚しいことしてなけりゃ大丈夫だし「タイーホ」なんてできっこないから一般の市民はいつもと変わらない日常を安心して送っていたりします(笑)
Posted by 自衛 at 2007年06月08日 08:30
>自衛隊に監視されたって疚しいことしてなけりゃ大丈夫だし「タイーホ」なんてできっこないから一般の市民はいつもと変わらない日常を安心して送っていたりします(笑)

馬鹿だねえ。疚しいことがなくても捕まることなんていくらでもあるっての。
一例↓
http://anond.hatelabo.jp/20070605230519

それから、愛国心なんか発揮しても無駄だよ。
戦前は靖国の英霊の遺族まで監視したんだから。

靖国神社臨時大祭参列遺族ノ身許調査ノ件照会
来る二十五日靖国神社臨時大祭執行に際し之に参列する遺族(満州国並中華民国在住者)の身許調査に関しては曩に陸軍省副官より御照会有之候事と存候も右調査の結果に関しては警衛上注意を要する者の有無共(若し有之節は其住所、氏名、年齢並其の内容を具体的に)直接当方にも御通報相煩度此段及照会候也。
(略)
一、素行上注意を要する者に非ざるや
 1、精神病者に非ざるや
 2、平素不平不満を抱懐し居り上書建白等の惧れなきや
 3、其他警衛上注意を要するものに非ざるや
二、遺族に対する賜金を繞り家庭争議等を起し悪化し居るものに非ざるや
(昭和16年4月17日付 警視庁警務部長発 外務省東亜局長宛)
Posted by オサーン at 2007年06月08日 13:50
>まー
この「対テロ戦争」のさなかに、自衛隊の皆様が
テロリスト殲滅に全力を尽くすこともなく

案外、そういうテロリストやその支援団体及びその疑いがある者に対しての調査活動も極秘裏に行ってたりして。共産党が手に入れたのは、所詮自衛隊批判のための材料の一つに過ぎませんから。
(しかし共産党のスパイ能力には本当に恐れ入る。自衛隊側も隊員の身元調査や情報流出の防止をもっと厳重にしてほしいものだ。それこそ情報保全隊の任務だ)

ところで、九郎政宗さん、誤解しているかも知れませんが、自衛隊情報保全隊の任務には、「自衛隊に対する外部からの働き掛け等から部隊等を保全するために必要な資料及び情報の収集整理等」(今回の件も、これに該当すると思われる)と言うのはありますが、「テロやその支援団体及びその疑いのある者の調査、監視」等については情報保全隊の任務ではないんですよね。情報保全隊の業務は、「秘密保全、隊員保全、組織・行動等の保全及び施設・装備品等の保全並びにこれらに関する業務」であり、「テロの調査や監視」は別の部隊がやってるんじゃないでしょうか。

少なくとも、今回の自衛隊の行動に違法性があった訳ではありません。
Posted by 卜部琴子 at 2007年06月08日 19:45
>一、素行上注意を要する者に非ざるや
 1、精神病者に非ざるや
 2、平素不平不満を抱懐し居り上書建白等の惧れなきや
 3、其他警衛上注意を要するものに非ざるや
二、遺族に対する賜金を繞り家庭争議等を起し悪化し居るものに非ざるや

これ、いまでも治安を乱す元凶になりかねませんけど?もしかして、英霊の遺族はなにやってもかまわないって思ってます?

英霊を讃える空気が根強かった時代、英霊の遺族とはいえ治安を乱す元凶になるばあいは普通の市民同様特別扱いしないという「法の下における平等」そのものですな。

>馬鹿だねえ。疚しいことがなくても捕まることなんていくらでもあるっての。

共産党がいちゃもんつけている合法ともいえる自衛隊の行動と関係のない、警察叩きのネタをだしてもだめです(笑)
Posted by 自衛 at 2007年06月08日 21:42
>それから、愛国心なんか発揮しても駄目だよ。

反戦団体の中には

「反戦を訴えて改悪を阻止しようとする自分達こそ愛国者!」

なんてことを言ってる輩がいるくらいですから、今更そんなの理由にならない。

右翼、左翼の愛国者問わずそういうのは調査して実情を探らないと

Posted by 卜部琴子 at 2007年06月08日 22:00
> これ、いまでも治安を乱す元凶になりかねませんけど?

はあ、
「平素不平不満を抱懐し居り上書建白等の惧れ」
これも「治安を乱す元凶」ですか。
人権擁護法案なんてトンデモなのが成立しそうになっても一切文句を言わないでねw
Posted by 鷹嘴 at 2007年06月08日 23:43
> 右翼、左翼の愛国者問わずそういうのは調査して実情を探らないと

うーむ、お前みたいな右翼のマネしてみたいだけの馬鹿は調査対象になりっこないからそういう気楽なことが言えるわけねw
Posted by 鷹嘴 at 2007年06月08日 23:51
>馬鹿だねえ。疚しいことがなくても捕まることなんていくらでもあるっての。
>一例↓
>http://anond.hatelabo.jp/20070605230519
これは刃物持ち歩いていたから捕まった例じゃないか。
例を挙げるならもっと適切なもんあげてくれ。

第一これは「監視」というより「活動の調査」じゃないのか?
「共産党」と「マスコミ」と「自称市民団体」の胡散臭さ以外見えてこないんだが…。
Posted by SARU at 2007年06月09日 08:39
 今回の件で防衛省・自衛隊側を擁護する者の多くは、問題の所在をつかめていないか、論点を外しているように感じます。

 上記のように、「自衛隊に対する外部からの働きかけ等から部隊を保全するために必要な資料及び情報の収集整理」が情報保全隊の任務であり、守屋事務次官が会見で述べたように「(イラクへの派兵反対の活動によって)隊員が動揺しないよう、家族に不安が生じないように、という観点から世の中の批判的な動きを収集」していたのだとします。しかし、「収集」した上で何をしようとしていたのかという点については、今のところ、久間防衛相からも守屋事務次官からも説明がないわけです。
 単に記事のスクラップやデモ行進の写真を集めていただけなのか、その上で反戦・反自衛隊活動に対して何らかの工作をしようとしていたのか、とでは大きな違いがあります。その点が明らかになっていない現段階において、今回の情報収集活動が何の問題もない、と結論付けてしまうのは失当であるといわざるを得ません。
 たとえ、件の活動が行政法上違法であるとの判断を免れたとしても、不当であるかどうか、そもそもそれを自衛隊がなすべきなのか、といった判断は欠かせないのであり、適法であることをもってそれの実施を当然視することは、あまりに短絡的な思考であるといえましょう。

 また、旧日本帝国の憲兵や現在のフランス憲兵が外部的な警察権を有していることをもって、自衛隊が情報収集活動をすることを当然視する向きもあるようです。しかし、そもそも日本の平和主義とは、武力行使を外交の手段として正当化してきた旧日本帝国や諸外国とは一線を画し、軍隊が国民を監視し搾取する道具として使われてきた歴史を繰り返さないことを眼目とするものであり、旧日本帝国や諸外国において憲兵が外部的な警察権を有していることをもって、自衛隊が広範に警察権を保有・行使することが認められるものではありません。そういった短絡的な推論は、単なる西洋かぶれか、歴史に学ぼうとしない姿勢であるといわざるを得ません。
 自衛隊の活動を無批判に擁護する者こそ、国家権力の暴力性から目をそらし、軍隊が国民を監視し搾取する道具として使われてきた歴史を忘れているのであり、「平和ボケ」との批判を免れないのではないでしょうか。
Posted by NISSHA at 2007年06月10日 02:34

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