会場は毎度おなじみのさいたまスーパーアリーナ。当日の朝はモタモタしてたから、アリーナに降りたら既にMYRATHが登場していた。ちょうどこの曲が始まっていた。これ、いいねえ!
チュニジアのバンドだって。けっこう気に入ったぞ。イスラム圏のバンドとは珍しいねえ。以前DVDを借りて観たメタルのドキュメント映画によると、けっこうイスラム圏にもメタルファンがいるとか。厳しい国だとスレイヤーのTシャツ着てるだけで逮捕されちゃうとか・・・
MYRATHが終わって、また階段を登ってオフィシャルバーでドリンクの引換券を出してビールを貰った。いちいち会場入口でドリンク代徴収しないで最初からチケット代に含めときゃいいのに! そんで喫煙所で一服。やっぱ今年は空いてるな。2013年ほどじゃないけど。ケバブの売店も行列が出来てなかった。だんだん行列が出来てきたけど。
◆ アリーナに降りたりまたタバコ吸いにいったりトイレに行ったりウロウロしてたが、そろそろBIG ROCK STAGEでエクソダスが始まるぞ。やっぱ空いてるな。
エクソダスはメタリカやスレイヤーと同世代のベテランだ。初期のスラッシュメタルバンドというか・・・かなり過激でヤバいバンド、という印象があったが。
メンバーの移り変わりが激しいようだな?
2015年3月のスラドミで初めて観たぞ。その日は東京ビッグサイトのアニメのイベントに行っていて、チケット持っていなかったが電話したらまだ当日券があるというので売り切れ覚悟で行ったら買えた。やっぱすっげえ迫力だった。ボーカルのSteve Souzaってゆうおっさん(出たり入ったりしてるみたい)の誕生日が近かったらしく、アンコールのときみんなでハッピーバースデーを歌ったぞ。このおっさんがバースデーケーキに食らいついて、美人の奥さん(?)にチューしたから奥さんまでクリームついてた。スラッシュメタルのライブとは思えないほのぼのとしたひと時でしたね。もっとも観衆は激しいモッシュのせいで満身創痍だったがw
このラウドパーク16のライブも迫力満点、アリーナはモッシュ、サークル、ウォールオブデスが炸裂!年寄りはサークルの中心に避難するに限るw ところでステージの目の前の張り出しはなんだ?邪魔だぞ・・・
さて、スコーピオンズにはまだ時間があるが、そろそろこのBIG ROCK STAGEから動かないほうがいいかなあ・・・入場規制されたら何のために来たのか分からんし・・・と思ったがあまり混みはじめないのでまた喫煙所に向かった。
◆ BIG ROCK STAGEに次に登場したのはCHILDREN OF BODOM、そういえば2009年に初めてラウドパークに行ったとき(ライブに行くこと自体が十数年ぶりだった)に初めて観たな。2012年はEXTREME STAGEに出てたな。俺はスレイヤーの待機してたから観れなかった。 2015年にも観たが入場規制されていたので遠くから眺めていただけ。至近距離で観るのはこれが初めてか。それにしても、アーチエネミーと並んでラウドパークの常連さんだねえ。
ボーカル兼リードギターのAlexi Laihoはテクニシャンとして有名だよな。ヤングギターの表紙を飾ることもあったし。
と思っていたらエクソダスのときと同様の激しいモッシュが発生!そりゃそうだ、このバンドはMelodic death metalだからな。デスメタルだからな!いやあ凄かった、かなりいいの喰らって肋骨折れたかと思ったw Alexi Laihoが「ビッグサークルモッシュ・・・」とか言ってて、あれは「次がラストだ!でっけえサークル見せてくれよ!」みたいな、アレだよな。いやあ凄かった!
◆ さて、次はULTIMATE STAGEで”LAメタル”の生き残りのDOKKEN、そしていよいよスコーピオンズだ。もうここから動くべきじゃないな・・・と思ったがまだまだ余裕がある。去年のスレイヤーのときはチルボドが終わって入場規制が解除されると途端に大勢なだれ込んで満員電車状態になったのに。やっぱ、スレイヤーの音楽は今でもメタルを代表していると言えるが、スコーピオンズは、やっぱ世代が違うよねえ。
俺がまたトイレと喫煙所に行っている間に"The Hunter"は終わったようだ。残念。
ところで、歌ってる肥えた爺さんがあのドン・ドッケンか。LAメタルって、ラットにせよモトリークルーにせよドッケンにせよ、ヴィジュアルが大事だったじゃん。音楽雑誌には女性読者からの、ドン・ドッケンとジョージ・リンチのツーショットのイラストが掲載されたりさ(あの時代の腐女子だったのかもw)。歳だからしょうがないね。肝心のボーカルのほうも、あまり評判がよろしくなかったな・・・。俺は座り込んで居眠りしてたけど。そしたらドッケンが終わった直後、スタッフの皆さんに立つように指示されましたw
徐々に混んできたな。やっぱモッシュ発生すんのかな。2010年ラウドパークのオジーのときもモッシュ始まったからな。
◆ そういうわけで、やっとスコーピオンズの登場だ!懐かしい!相変わらずクラウス・マイネはちっちゃいな。ルドルフ・シェンカーとマティアス・ジャプスが長身だからな、まるでカイリューとカビゴンに挟まれたコラッタだw
ステージ前の張り出しの意味がやっと分かったよ、かなり近くでメンバーの姿を拝めた。それにしても豪華なステージセットだな、ステージ奥に映し出される映像はちょっと余計な気がしたが。
マティアス・ジャブス加入直後の懐かしの曲に続き、ウリ在籍時の曲のメドレー(どうせならウリを出せばいいのにと、この時は思ったが)。「アコースティクメドレー」では全員が張り出しに来て、クラウスもアコースティックギターを手にした。ギター弾けるとは知らなかったw
それにしても、若い人が多かったのに、みんな曲を知ってるんだね、えらいよ。「荒城の月」はみんなで大合唱したし。ちなみにモッシュは発生せず。俺は”DYNAMITE”のとき一人で跳ねてたけど。
ところが全く想定外だったが、クラウスが「次の曲は、亡きレミーに捧げるぜ」みたいな意味のこと(たぶん)を言ったと思ったら、オーバーキルが始まった!スコーピオンズのオーバーキルって!ありえねえ!
こっちはレミーが若いときのだな
あとから知ったがこの来日公演に参加したドラマーのMikkey Deeは元モーターヘッドのドラマーだった(1992年以降の)。俺はモーターヘッドは2010年のラウドパークで観たのが最初で最後だなあ。惜しい。
◆ そして、俺が数あるスコーピオンズの名曲のなかから一曲だけ一番好きな曲を選べと言われれば、悩むがやはりこの曲を挙げるだろう、アルバムBLACK OUTのタイトルチューンだ!この曲に出会ってから何万回脳内で再生しただろうか。いつでも新鮮だ(笑)
実にシンプルな曲だが、イントロのリフ(というかサビ以外の部分ほとんどで流れる)を一瞬聴いただけで、この曲だと分かるぞ。別に難しいフレーズじゃない。パワーコードのごく一般的な奏法だ。
要するにこういうことだw
これがバッチリ決まるからカッコイイんだよ。これはギターのテク云々じゃなくて、”ノリ”だ。これぞスコーピオンズの真骨頂だ。ハードロック/ヘヴィメタルに限らず、自分たちの”音”を持っているのって凄い強みだよ。それにスコーピオンズはこれがライブでもバッチリ決まるんだ。時々ライブで何の曲が分からなくてサビでやっと気付くこともあるけど、スコーピオンズは違うんだ。(和製英語だと思うけど)彼らこそ「ライブバンド」だ!
◆ アンコールでは、(事前にラウドパークのオフィシャルサイトが思わせぶりな予告をしていたが)なんとウリ・ジョン・ロートがゲスト出演!俺は見るの初めてだ。やっぱ、神々しい!もちろんルドルフ・シェンカーもマティアス・ジャブスも、スコーピオンズというバンドの音作りになくてはならないギタリストだが、ウリはギターを極め過ぎちゃってるというか、ギターソロだけで人を感動させる”アーティスト”なんだ、と実感。
スコーピオンズでウリ仙人が出てきた時はレアポケモンに遭遇した気持ちになりました。
— kabunosuke (@kabunosuke) 2016年10月8日
そして最後は、スコーピオンズ絶頂期のアルバムLove at First Stingから、これまたスコーピオンズを代表する名曲Rock You Like A Hurricaneだ!
やっぱスコーピオンズ最高だった!だけどメンバーはもう還暦をとっくに過ぎてるからこれが最後の日本公演かもね。できたらまた来てほしいけど。
ところで終演後、会場を出てすぐのところで何があったか知らんが一人の青年が警官二人がかりで押さえつけられていた。地面にうつ伏せにさせて上に警官が乗っかってんだよ。窒息しちゃうよ。警官が3人もいるのに、上に乗っかることはねえだろ。刃物持って暴れてるとかならまだしも。国家権力ってああいうこと平気でやるんだね。他人事じゃないよ
◆ そういうわけで俺のラウドパーク16は終わった・・・。ウリの本番は二日目だったわけだが(俺は行ってない)、ラウドパークのサイトにアップされたセットリストを見るとほとんど知っている曲だ(つまりスコーピオンズ時代の曲)。観たかったなあ。
ラウドパーク二日目中。ウリジョンロート、素晴らしい!巧いなんて言葉、安すぎて使えない。言うなら…美しい。 pic.twitter.com/DZuOE2NWJn
— Roy Poporo (@roy_trans) 2016年10月9日
今生で生で聴けると思わなかった。
— 龍太郎(RYUTARO) (@RYUTARO_GUITAR) 2016年10月9日
70年代から変わることのないウリサウンド体感出来てよかった〜#loudpark #UliJonRoth pic.twitter.com/WBfixrmLp9
エクストリームステージの方は、こんなスカスカなのに激しいモッシュが発生するほど盛り上がったようだw
ラウパ モッシュ♪ pic.twitter.com/TxOy5QcnNU
— ヒロ☆隊長(HIROX) (@hiroJKD) 2016年10月9日
このステージは、2012年、2015年、そして今年も設置されたが、俺は2012年に一度体験したきり。出来たら来年こそ・・。
ちなみに11月のノットフェスは行かなかったよ。後悔してるけど。一日だけでも行けばよかったかな。
ところで来月、ガンズの来日公演とメタリカのソウル公演に、BABYMETALが前座で出るってね。行ける奴が羨ましいな。。メタリカとBABYMETALが観れてソウル観光が出来て一石三鳥じゃんか。ガンズは立ち見エリア3万円って高すぎじゃねえか?いや立ち見で構わないけど(どうせみんな立ちっぱなしだろ)、3万円って高すぎだよ。
ところで「メイデン」さんがこのような懸念をしている。
困った時のBABYMETAL。1月11日のメタリカ韓国公演のチケットがソールドにならず、天下の宝刀ベビーメタル投入か。ガンズといい、メタルファンとしては心中複雑。来年の来日公演実現をプロモーターが模索する中、メタリカ日本公演のOAもベビメタになるの?嬉しいような悲しいような。 https://t.co/NfZ3t8eepJ
— メイデン (@maidenjap) 2016年12月8日
まあ、やっぱメタルって遺産で食ってるようなもんだから、こういう「テコ入れ」も仕方ないんじゃないの。それはそうと、「メタル」というジャンルにとらわれず、様々なラウドロックを楽しみたいと思う。そういうわけで来年もよろしく。