9月4日の午前中に出発。飛び立ったら早速機内食だ。やっぱ不味かったけど結局全部食べちゃった。同行者はワイン飲んでるし。乗り物酔いするクセに。あ、船だけか?2時間弱で金海国際空港(김해국제공항 - キメクッチェコンハン)に到着。(ちなみにソウルは金浦国際空港。ややこしいw)そして金海軽電鉄
沙上駅(사상 - ササン - Sasang) から釜山都市鉄道(地下鉄)2号線に乗り換え、ホテルのある西面駅(서면 - ソミョン - Seomyeon)に到着。西面駅は1号線と2号線が交差していて便利。かなりの繁華街だな。
チェックインして荷物を置いたらすぐ出発。地下鉄1号線にのり、チャガルチ駅(자갈치 – Jagalchi)で降りて市場を見物した。
魚介類が豪快に並んでたぞ。けっこう蒸し暑いけど大丈夫だろうか?
・・・3年前にソウルを訪れたのが初めての韓国旅行だったが、やっぱソウルとは雰囲気が違うねえ。街中が繁華街というか下町というか、要するにゴチャゴチャしる。ゴミが散らかっててまるで日本みたい(笑) 喫煙マナーもけっこうルーズだな。みんな路上でスッパスッパやってる。郷に入れば郷に従わなきゃね。俺にとっちゃ住み心地がいいかも。だけどソウル同様、歩道をバイクが走り回るから後ろにも注意しないと危ない。いやソウルより危ないかも?韓国の交通法規は知らないけど。
ところでさ、ここ何年かで中華民国の台北、大韓民国のソウルと釜山、中華人民共和国の北京を訪れたわけだが、この中だと台北が一番順応しやすいかな。今すぐでも移住できるって感じ。繁体字だからだいたい意味がわかるし。ソウルと釜山も住みやすそう。交通マナーはちょっと慣れるの大変だけど。韓国語もかなり勉強しないとね。
一番違和感があったのが北京だな。道路がだだっ広くて信号までやたら遠いし。ってゆうか横断歩道もうかうか渡れないし(クラクション鳴らされるw)。街のあちこちで怒鳴り合いしてるし。おばちゃんが運転する車が右折して狭い路地に入ろうとしたけどどうやら道を間違えたようでバックしようとしてるんだが後ろから別の車が来ていて、そしたらおばちゃんが車から降りてきて「アタシはいまバックしようとしてるんだよ!アンタが突っ込んでくるとバックできないじゃないの!」と、すげえ剣幕で怒鳴ってるし。(もちろん俺は中国語分かんないけどたぶんそういうことを言っていたと思うw)まあ住んでりゃ慣れてくるかもねw
あとソウルに行った時も感じたけど、皆さん明らかに日本人より体格がよろしくて羨ましい!スタイルの多い美人も多かったな。それと、ソウルと違ってデモは全然見なかったな。ただ高速鉄道の釜山駅構内で、一人で何枚もプラカードを立てている労働者を見かけた。見習いたいものです。鉄道労働者だろうか?
それから周辺の市場を見物。ろくに調べないで来ちまったせいで迷った。グーグルマップ使えりゃ便利なのに。どうやら「国際市場」あたりをうろついていたようだ。そういえば工具とか資材とか売ってる店があったな。
機内食も食べたし屋台で買い食いもしたので腹が減らねえな。とりあえず釜山タワーのある龍頭山公園に行ってみようと思って、迷いながらやっとたどり着いた。
暗くて見えないが、豊臣秀吉の侵略軍と闘った李舜臣将軍の像と、釜山タワー
いい眺め。去年行った下関タワーとどっちが高いかな?晩飯は西面のホテルの近くでクッパを食べた。美味かったぞ。
9月5日、暑いんでちょっと海水浴場に行ってみようと思って、都市鉄道2号線に乗って海雲台駅(해운대 - ヘウンデ - Haeundae)で降りビーチに向かったが、シーズンオフなので遊泳禁止だったw
違反者には10万ウォンの罰金だとよ!
波打ち際で遊んでいるリア充がいるな(恐らく外国人観光客)。監視員のおっさんが近づいてきたぞ。かわいそうに10万ウォン取られちゃうぞwww と思ったらやんわりと注意され、海から上がった。しかたない俺らも帰るか。美味そうな店が多いけどまだ昼飯には早いし。
ところで先ほどの地下鉄の出入口に向かうと、謎の駅舎?の存在に気付いた。閉鎖されてるぞ。
裏に回ってみると草ボーボー
鉄道マニアが喜びそうな図ですな。廃線かな?(ではなく、路線が移動したため線路も駅舎も廃止されたようだ)
そういうわけで残念ながら海雲台を後にした。あとから知ったがいろいろ見どころがあったようだな、もったいない。
ちょっと予定が狂ったというか早まったので、日本総領事館の前にあるという「少女像」に行ってみることにした。西面で1号線に乗り換え、草梁駅(초량 - チョリャン – Choryang)で降り、5番出口の階段を登り、登ってきたのと反対方向に歩けばすぐ見えてきた(しかも少女像のすぐそばにエレベータ乗り場があった)。拍子抜けするくらいにあっさり見つけちゃった。都市鉄道釜山駅から歩いても大した距離じゃない。
この写真では車の陰になっているので確認できないが、本当にすぐ近く。領事館の前というか裏手。車の通行量は多いがちょっと目立たない場所。ちなみに日本総領事館は何やら要塞のような塀に囲まれていた。国家権力?も常駐しているようだ。
ソウル日本大使館前の「平和の碑」とは違って日本語の説明文は無かった。一応領事館の表玄関のほうも見たが歩道が狭くて像を設置するのは無理そうだった。
釜山の中心部にあり、この方向音痴な俺がすぐ見つけたほど分かりやすい場所にあるから、釜山に旅行するなら是非こちらも訪れてほしい。
・・・しかしさ、何度も言うが「慰安婦」という言葉はいいかげん止めるべきではないか。日本帝国主義による戦時性暴力被害者なのだ。日本軍性奴隷制度(英語なら”Japanese Military Sexual Slavery”)の被害者だ。
まあいろいろ言う奴がいるよな。「慰安婦制度」はどこの国にもあった、官憲が強制連行を行った証拠はない、などと。それはともかく、日本が侵略戦争を始めなければ、何も起こらなかったんだよ。戦争が全ての誤りだったのだ。なぜこういう当然の発想が出来ないのか?
たしかに欧米にも「慰安所」があった。新・映像の世紀(第1集 百年の悲劇はここから始まった)で観たが、第一次世界大戦の際にフランス軍が慰安所を設け、兵士たちが列をなしていた。第二次世界大戦じゃなくて第一次世界大戦だ!ここまでやらなきゃ戦争を継続できなかったのだ。これだけで戦争の愚かさが分かるだろう。
さて旧日本軍がアジア太平洋戦争の際にアジア各地に「慰安所」を設けた理由は何だったのだろうか。上海、そして南京へと続く侵略の中で、将兵らによる強姦事件が多発したための対策だった。侵略者としては占領地で民心を得ることが必須であり、略奪や強姦など絶対に防がなくてはならなかった(それでも強姦事件は無くならなかったが)。仮に、仮にだよ、慰安婦制度に関わる不正行為・人権蹂躙が無かったにしても、この制度があったということは即ち強姦事件が多発していたということだ。情けないことにこの因果関係を無視した言説がまかり通っている。
戦争に、軍隊に、性犯罪は必ずついて回る。日常生活では善良な青年が、戦場では強姦魔に変わるのも不思議ではない。しかし兵士の性的欲求を満たさなければ士気が下がる。強姦事件を放置すれば侵略戦争の大義名分が失われる。日本軍は侵略戦争の継続のために「慰安婦制度」を必要としたのだ。「慰安婦制度」があったということは、侵略戦争を行っていたということだ、戦争と性暴力は一体の物だ。全ての戦争、全ての軍隊を無くさなければ、この犯罪は決して終わることはない。
それと、「徴用工」という言葉にも悪意を感じるんだけど。なぜ強制連行被害者、または奴隷労働の被害者と言えないのか?ちなみに釜山にも「徴用工像」を造る計画があるらしい。
◇ 釜山にも強制徴用労働者像が立つ
それから韓国高速鉄道(KTX)の釜山駅まで歩いてみた。翌日は慶州に行こうと思っていたのでダイヤなど調べておこうと思って。だけど全然分かんなくて(笑)、同行者が案内カウンターで説明を受けて(日本語のできる係員がいた)、時刻表を貰ってきた。
豪華な駅舎があるのにさらに何を作るのだろうか。しかし駅前には路上生活者の姿も多い。こういう社会状況は日本と同じだな。
ちなみに高速鉄道の釜山駅と都市鉄道(地下鉄)の釜山駅は別の駅だよ。当たり前か(笑) ちょっと歩くよ。
地下鉄の入口にこんな横断幕が。こちらのお姉さまは、つい先日まで大統領だった方では?
腹減ったからメシにしようと思ったけど、迷子になっちゃった。また地下鉄に乗って釜山タワー方面まで行った。だいぶ腹が減って焦ってちゃって、偶然見つけたトンカツ屋に入った(要するに日本食のお店)。大将は日本語ができる。日本に滞在していたこともあるそうで、自分で日本食を研究したという。トンカツは美味しかったが、カラシがあったほうがいいよ。アドバイスしとけばよかったかな。
その隣に白山記念館という施設を見つけたので入ってみた(入場無料)。恥ずかしながら知らなかったが、戦前の釜山の独立運動家・安煕済の記念館。かなり高齢の日本語が話せる方がいて、熱心に説明してもらった。
「白山」というのは「号」で、資金調達のために「白山商会」を興し、独立運動を支えていたが、日本の官憲に逮捕されて激しい拷問を受け、保釈後の1943年に亡くなった。
◇ 白山記念館[ペッサンキニョンカン]の 韓国釜山観光−プサンナビ
そのあと、釜山港に向かって歩いた。同行者が日本行きのフェリーに(もちろん乗るのではなく)見物したいっていうから。もっともどこが釜山港か分かっていなかったが。
かなり歩いてターミナルについたところ、「부산 ⇔ 제주도」という表示を見かけた。부산は釜山だと分かるけど제주도は・・・あ、済州島(チェジュド)か!行ってみたい気もするがまた次の機会だな。福岡や下関に行くフェリー乗り場はここから約2kmとのこと、あきらめた。建物の中は薄暗くて寂しかった。このターミナルからは現在では済州島行きの航路しか残っていないらしい。
◇ 釜山沿岸旅客船ターミナル[プサンヨナンリョゲッソントミノル]の 韓国釜山観光−プサンナビ
駅に向かう途中で見かけた「第3歩兵師団創設地」の碑。1947年と書いてあったから独立後の韓国軍か。
この晩は西面のレストランで牛肉のクッパを食べた。それにしても渋谷か新宿のような賑わいだな・・・
※ 当ブログの管理人は複数のブログをレンタルしています。画像・文書を他のブログに転用することもあります。
あと「金海軽電鉄(モノレール)に乗った」ってありますけれど、レールが2本ありますw