朝3時ごろ起きて出発し、6時半ごろ到着。少し休憩してから着替えて、かぐらパウダーステーションで山スキー道具一式をレンタルした。つまりはビーコン、ショベル、プローブ、スノーシュー、(山スキーに適した)ポール。
ちなみに、胸と肩に巻き付けるバンドみたいなの(ビーコンのホルダー付き)もセットで借りたよ。ウエアのポッケにビーコンを入れてても、雪崩に遭えばウエアが脱げちゃうこともあるってね。
ショベルやプローブはまず使うことないだろうな。一度だけ使い方教わっただけだし。目の前で雪崩起きりゃ、ど素人は二次災害を避けるためさっさと逃げるべきじゃねえか?通報が先か。
ちなみに、装備は個人それぞれだけど、最低でもビーコンと、(非常食と飲み物を積んだ)バックパックと、登山計画書(かぐらスキー場公式サイトからダウンロード可能)がないとKG1は通過できませんよ。
そしてみつまたロープウェー、みつまた高速リフト、かぐらゴンドラ、かぐら第1高速リフトを乗り継いだ。高速リフトを降りて右に滑り降りれば「かぐら第5ロマンスリフト」(通称:5ロマ)乗り場だが、まだ閉鎖されている。既にバックカントリースキーorスノボに挑むであろうリア充な皆さんが待機中。
そして9時になり5ロマ運行開始。
かぐらゲート(KG1)にて
まずスノーシューを履いて、バックに板をくくりつけなきゃ。慣れないから手間かかるな。それじゃ登山計画書出してKG1を通過させてもらうか。おっと行列か?スキー場スタッフによる検問か。ドキドキしてきた。そして俺の番だ。職質を拒否して逃げるときより緊張するw
「登山計画書にルートを記入して下さい」と言われて、スタッフさんから赤ペンを借りて書き込んだ(KG1からニセ神楽、神楽ヶ峰、そこでUターンして中尾根の頭、そして中尾根南斜面を滑り降りる予定)。スタッフさん、「この人大丈夫かなあ」みたいな顔してたけど、なんとか許可貰ったんで、ホルダーからビーコンを出してビーコンチェッカーにタッチして、無事KG1を通過、登山開始。9時40分くらい。
ど素人のクセに単独行動ってどうかなと思ったけどさ、神楽ヶ峰まで登るの大した距離じゃないし、一度はツアーで体験してるんだし、かぐらは何度もコース外滑ってるんだし、大丈夫だと思ったんだよ。結果的に大丈夫だったねw
ちなみにもう時効だと思うから(笑)言っちゃうけど、2016年3月のツアーのときは濃霧のせいでKG1が閉鎖されていた。インストラクターの人に案内されてKG3(5ロマの下をくぐる)から中尾根方面に行き、途中からスノーシューに履き替えて登ったんだよ。KG1閉鎖だからツアーできませんじゃ、客に金を返さなきゃなんないもんな。だから記念写真も無し、ツアー会社のブログにもその日のツアーのこと一切掲載されなかった。ブログで突っ込まれたことあったんだって。「その日はKG1閉鎖されてたのに、おたくの会社は登ったの?」って。
やっぱすげえ疲れる。背負ったスキー板が重い。暑くなってきた。けっこう踏み固まれていて登りやすいけど。ブーツのまま登ってる人もいたな。「ツボ足」って言うんだってね。それにしてもシールは楽そうだな・・・羨ましいけど、踵が浮くビンディングじゃないとダメだろ、板ごと買い替えることになるか。俺は無理だ予算が無い(笑)
というわけで、シールを付けたご一行にもツボ足の青年にも抜かれてしまった。ついに最後尾w
こうやって撮ると、まるで田代湖からスタートしたような錯覚w
あっちが中尾根の頭か
というわけで10時30分ごろ神楽ヶ峰の稜線に到着、疲れた。この稜線を西に降りちゃいけないよ。死ぬかもよ。
拡大いてみると中尾根の頭に人だかりが。ところで2016年3月のツアーのときは、登って滑ったあとまたスノーシュー履いて右にトラバースして中尾根南斜面を滑ったが、恐らく最初に滑ったのは中尾根北斜面だったと思う。そういう説明をインストラクターが全然しなかったもんな。つまんないし勉強にならないじゃん。だめだよあんな会社は。ところであの会社、昨シーズンを最後にバックカントリーツアーの事業から撤退したらしい。
あっちが神楽ヶ峰だな。ちなみにどこが「ニセ神楽」だか分かんなかった。
というわけで一旦スノーシューを脱いでスキー板を履いたが、しばらく進むとまたスノーシューに履き替える破目に。やっぱシールだと便利だよな。下りはそのまま滑れるじゃん。小さいモーターが回転するような音がしてたけど、シールを付けたままだとああいう音がするんだな。
目印も何にもないけど、どうやらここが神楽ヶ峰らしい。10時50分くらい。ここから来た道を戻るだけだ。つまんねえw
何だか恐ろしいことになってるぞ?ってゆうかいま立ってる場所が雪庇になってるんじゃね?
どう見てもここが行き止まりだろ。この先に行ったら死ぬだろ。
豪快な山肌の苗場山。雪が減るまで山登山は無理らしい(そりゃそうだ、どう見ても死ぬぞw)。それにしてもこの山肌、どこからどうやって登るんだろうね?
関係ないけど、苗場スキー場は筍山(たけのこやま)の斜面にある。だから本来あそこは「筍山スキー場」と名乗るべきなんだ・・・ってゆうウンチクを聞かされたことがある。たしかにそうだな苗場山から全然離れてるじゃん。だけど「たけのこ」より「なえば」の方が響きがいい、ってゆう営業判断だったんだろうね?
そしてまたスキー板に履き替えてUターンし、ニセ神楽(の辺り)を通り過ぎて「中尾根の頭」を目指した。途中からまたスノーシュー履いて登ったが、わりと急坂で大変だったぞ。シールだと難しいかも。
恐らくはここが「中尾根の頭」
遠くに高速第1リフト降り場。空中撮影みたいだろ?
なだらかな長い斜面は、恐らく岩原スキー場
あの山は「三角」とか言うらしい
残念ながらピンボケ。シールでジグザグに登った跡がついている
というわけで滑り始めたんだが、中尾根南斜面の一番深い部分(谷の部分の一番奥)から滑りたかったよホントは。シュプールを刻みたかったのさ。コケてジタバタする跡でもいいし。ところが、どこが滑り出しか分からず、ビビって、中尾根を尾根づたいに進んでしまった。要するにその分の高低差を損した。ああもったいない・・
ちなみにその中尾根南斜面の後半に、このような亀裂が走っていた・・・
さすがに俺もこの亀裂の真下は怖くて敬遠したよ。ここはたまに雪崩が発生しているようだから(参考)注意しなくちゃね。
実際にこの3日後の4月19日、かぐらのオフィシャルサイトにて、中尾根南斜面にて雪崩が発生したため滑走禁止!という告知が行われた。数日後には5ロマ南斜面(田代落し)も雪崩の危険のため滑走禁止になってしまった。
というわけで和田小屋の辺りまで降り、もう体力残ってないけど未練たらしく高速リフトと5ロマに乗り、また和田小屋に戻ると、かれこれ5ロマが止まる14時だ。スキー場の事務所に下山の連絡を入れた。
そんで帰りは三国峠を越えてみたよ。
苗場スキー場はもうシーズンオフ
廃止されたリフト
というわけで2016年〜2017年スキーシーズンはこれが最後になってしまった。ついでと言ってはなんだが、2018年2月20日に行ったスキーのことも書いておくか。
ガーラも湯沢高原も外国人客が多かったな。帰りのロープウェイ混んでたけど、日本語が聞こえてこなかったしw 雪山を愛する心に国境はない! pic.twitter.com/gMMk9iET75
— usachanたかぽん (@usachanko) 2018年2月21日
久しぶりの湯沢三山、雪質はバッチリだが深雪も新雪もあんまりなかったな。いいかげん膝治ったと思ったけど滑ってたらまた痛くなってきた。無理矢理滑ったけど。
石打丸山の「ジャイアントコース」(下の方が雪質重い)、「大丸山」(スキーヤーたちの暗黙の了解の下に構築されるコブコース有り)、ガーラの北エリアのコブ斜面(きれいなコブが出来てる)や南エリアの非圧雪斜面(荒れ放題w)などの急斜面で練習してから、最後に湯沢高原のキスゲコースだ!そんな急斜面じゃないし、けっこう長いし幅が広くてバリエーションがあるから一番好きだな。新雪の部分は端っこしか残ってなかったけど、なにしろ極めて端っこだからおっかなくて面白い。そんな深さはなかったけど、ちょっとだけ跳ねたし。
さて、3月になってから急に暖かくなっちゃったんで新雪は望み薄だけど、今シーズンあと一度や二度行きたいなあ・・