2011年にテレビのアナログ放送が廃止されるが、それに伴い液晶やプラズマテレビへの買い替えが進み、ブラウン管テレビの大量廃棄が見込まれる。このブラウン管テレビのリサイクル方法が難しくなりつつある。
重要な輸出先だった東南アジアでも薄型テレビが浸透し、中国は国際条約を理由に廃棄ブラウン管の輸入を拒んでいる。数年後、この国は廃棄テレビで埋め尽くされることだろう。
「家電リサイクル法」によって、テレビは総重量の55%のリサイクルが義務付けられているが、ブラウン管の重さはテレビの約6割であり、リサイクル処理は避けられない。
ブラウン管のガラスを洗浄し砕いた破片は「精製カレット」と呼ばれ、新しいブラウン管の原料となる。しかしこれは鉛など有害物質を含み、「組成や特性の違いからブラウン管ガラス以外への転用が技術的に難しい」という。
中国はこの「精製カレット」を、「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」に当てはまる廃棄物だと主張し、日本からの輸入を拒んでいる。これは賢明だな。これ以上国土を汚染したくないのは当たり前だ。
家電業界は、今後5年で5000万台のブラウン管テレビが廃棄され、「精製カレット」も06年の6万トンから11年には最大で27万トンに増加すると予想している。その他にデスクトップ型パソコンのブラウン管ディスプレイも加わる。
現在、国内工場でのブラウン管生産はゼロ。「精製カレット」を輸出してきたタイやマレーシアでも薄型テレビへ移行しつつある。「家電製品協会」にとって、「11年時点で2000万台のブラウン管テレビ生産を見込む中国が頼みの綱」らしいが、あきらめろっちゅーの。
新しい製品を次から次へと作ってきた“つけ”が回ってきたようだな。何か製品を売り出すときにはどうやって処理するのか決めさせないとね。それと政府はこの事態をよく理解し、今からでも遅くないからアナログ放送廃止を撤回することだな。しかし人間って動物は本当に馬鹿なことばかりやってるねえ。やっぱ地球上に発生した癌細胞なんだねw
参考:
◆アナログテレビ最大6400万台がゴミに 地デジ移行で
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