このスキー場に行くのは十数年ぶり。何と今回は贅沢にも二泊だ!ただし民宿素泊まりだけど。逆に高くついたけど(笑) それにしても長野県のスキー場に行くの自体がかなり久しぶりだな。考えてみれば最近は群馬県すらご無沙汰、新潟県湯沢町のスキー場にしか行ってないな。
■ 2020年2月19日の早朝、大宮駅から北陸新幹線で飯山駅へ、それから直通バスの「野沢温泉ライナー」に乗って野沢温泉中央バスターミナルに到着。
ここからスキー場まで行くバスも出ていたが、俺たちは予約しておいた民宿に向かった。歩いて10分程度だったかな、「熊の手洗湯(くまのてあらゆ)」の近く。結局朝食だけはお願いした。
民宿で着替えて荷物を預けて「真湯ペアリフト」に乗った。リフト料金無料、スキー場への移動だけが目的のリフト。スキー板やスノボの装着は不可、担いで乗る。
そして同行者のスキーセット一式をレンタルし(意外と安かったな)、リフト券二日分と一日分を買い、「日影ゴンドラ」に乗った。さらに高速リフトの「上ノ平フォーリフト」に乗った。何しろ十数年ぶりだからほとんど記憶がない・・・はずだったが何となく思い出した。ダラダラと横に長いリフトがあったなって。これを降りたら山頂方面に向かうリフトに乗れるんだったな。「長坂ゴンドラ」に乗れば一発で行けたんだったな。
そこから「やまびこゲレンデ」に登るはずが「スカイライン連絡ペアリフト」に乗ってしまって多少時間をロスした(このリフトも記憶の底に残っていたがスカイラインコースへの連絡目的だということは忘れていた)。
あらためて「やまびこ第2フォーリフト」に乗り、一旦下ってから「やまびこフォーリフト」に乗って山頂到着。ところで第2リフトの真下、滑った跡が多いな。滑走禁止じゃねえの?違うの?
雪質は悪くないけど、ちょっと硬めだったな。ほんとだったらパフパフのパウダースノーに覆われているはずだけど、この暖冬だもんね。外人さん多いけど、パウダーを期待してこんな遠いスキー場まで来たんだよね。ごめんなさいね。そりゃそうと外人さんって無茶するよな。コース外のちょっと雪が盛り上がってるところでジャンプして思いっきりコケてたし。もしジャンプした先に岩があったり崖だったりしたらどうするつもりだったんだろw
さてまずはスカイラインコースで麓まで降りてみるかな。やっぱ滑り応えがあるな。
眺めは素晴らしい
長くて飽きてきた(笑) そこそこの斜度があるしちょっと硬めの部分もあるから同行者は万年初級者だから大丈夫かなと思ったけど何とかついてきた。麓に近くなると日当たりが良くて重い部分もあった。
長坂方面に降りる非圧雪急斜面は昔滑ったことあったな。転びながら(笑) 荒れ放題だけどまだまだ深い斜面を、スノボがまるで水上スキーのような姿勢で降りてきて雪煙を上げてコケて、さすが若いな無茶するなと思ったけど、要するにこのスキー場はそういう雪質のスキー場のはずなんだよ・・・。
柄沢ゲレンデへの近道コースは小雪のため閉鎖中。長坂ゴンドラ乗り場へと向かった。狭くて多少硬いコースだが万年初級者も無事に通過。
長坂ゴンドラを登って先ほどの場所に戻り、さて昼飯。ビフテキプレートが美味そうだな。俺は間違って豚丼注文しちゃったけど。美味かったけど。
それにしてもこのレストラン、客の半分以上が外人さんって感じ。なんかメタルフェスに来た気分。それにしてもさこの時点でも嫌な予感はしてたけどさ、まさかノットフェスが延期になるとは。コロナウイルスがこんなに大騒ぎになって自粛の嵐になるとは。違う国に来ちゃったみたいだね・・
それでは改めて「やまびこゲレンデ」を攻めるぞ。このゲレンデはコース外も全域が「自己責任特別エリア」だからな。「立入禁止エリア」ではないからな。
立入禁止の所に入っちゃダメだよ!
滑りたきゃ滑っていいけど、だけど怪我しても遭難しても何かを失くしても全て自己責任だよ!
「やまびこフォーリフト」を降り、ちょっと広くなっている所から降りてみたが、あんまり深い雪じゃないな。木にぶつかりそう。それにしても万年初級者、よくついて来れたなあ。初級者をこんなコース外の林の中に連れてくるなんて、一番やっちゃいけないことだよな?
だんだん林が深くなるな。どっちに行けばいいのか。気が進まないけど沢に降りるしかないか。ちょっと崖になってたが幸いにも雪が深かったので転げながら沢に降りた(笑) 万年初級者にもなんとか降りてもらった。
どうやら沢を滑る人が多いようで硬くなっていて、ハーフパイプの要領?で滑っていくスノボ集団のうしろを真似して滑ってみた。ちょっと面白かったな。
もちろんホントは沢に降りちゃいけないんだけど。雪崩の通り道になるし、春になれば穴に落ちるかもしれないし。
リフトの上からコース外を眺めてて、途中まで滑れそうだけど大穴が開いてて川になってるどころか岩だらけだそ、落ちたら死ぬよな・・・ってゆう沢を見かけるよね。そういえばコース内でも、ロープで覆っていて何だろなと覗いてみたら大穴が開いてることもあるな。
「やまびこゲレンデ」のリフトは15時頃終わるらしいので撤収、上ノ平ゲレンデ、パラダイスゲレンデ、チャレンジコースを通って下山した。非圧雪急斜面のシュナイダーコースに入る前にチャレンジコースへ分岐できるが、途中まで迂回路のようなコースだがバイパス出来る非圧雪急斜面が2ヵ所あって、残念ながら重い雪だがコケながら滑って楽しかったw
そのうちコース幅がかなり広くなったが、なぜか万年初級者がコースの隅で動けなくなっている。転んで向きを変えてもまた同じことの繰り返し。さっきスカイラインコースの急斜面をちゃんと滑ってたクセに!まあ万年初級者を連れてくるにはちょっと急斜面すぎたかな?
再び「真湯ペアリフト」に乗り民宿に戻り、まず民宿の内風呂と「熊の手洗湯(くまのてあらゆ)」に入ってから飲みに行った。(ちなみにこの民宿は熊の手洗湯のお湯を引いている)
あまり広くない居酒屋、ほぼ満席、半分以上外人さん。海外の野沢温泉ガイドブックにこの居酒屋が紹介されてるのかな?美味かったぞ。それから外湯も数軒回って、お好み焼きを食べて、また外湯に入った。万年初級者はスキーに関しては淡泊だが温泉には執着するからな(笑) ちなみに夜も雪は降らなかった。
■ 翌日、万年初級者は滑らないと言っていたのに結局ついてきた。また同じ店でスキーのセットをレンタルして、前日と同じルートで「やまびこゲレンデ」へ。雪は降らなかったが気温が低いせいで前日の雪質を維持出来ているかんじ。
山頂より。午前中はいい天気だったが
電波塔の近く。リア充外人だらけw
「やまびこ第2フォーリフト」から降りるDコースから分岐するBコースをちょっと覗き込んでみたが、規則正しくコブが並んでいるので逃亡。どうせガリガリに磨かれたコブだろ? そこから少し下ったところから俺は林の中に入った。「やまびこフォーリフト」乗り場で、最悪の場合前日のレストランで待ち合わせの約束。
思ったより重い雪だし崖もあるし後悔しながらヨタヨタ滑っていたが、目前に窪みが迫ってきたのでコケて止まったが、気が付くと片方のポールが半分になっている!伸縮式のポールだから真ん中から半分になるんだよ。これじゃポールの意味を為さない!ただの杖だよ!探してみたけど全然発見できず。雪が降ってきたな。仕方なく待ち合わせ場所に向かおうとしたが、ツリーホールに落ちるし(笑)、ほぼ足下を這う木の枝に行く手を遮られるし。例年だったらこんな枝は雪で埋まっているだろうな。
なんとか待ち合わせ場所に到着したが、万年初級者がいない!もしかして外人さんにナンパされたか?(20年くらい昔だったらあり得たかも。海外で外人さんに声かけられることも多かったしw) 午前中は天気良かったのに雪が降ってきたな。レストランに行ってみたが、いない!しばらく待っていたら来た。すっげえ怒られたぞ。俺が戻って来るのが遅いからしびれを切らせてリフトに乗ったが、レストランの場所に戻ろうとして迷い、リフトを往復しちまったんだと。そういえば俺も昔はよく迷子になったよなw
というわけで万年初級者はパスタとワイン、俺は生ビールと前日に食べそこなったビフテキプレートを食った。美味い!万年初級者に半分近く食われたが。食いながらポールを半分落したことを報告するとまた怒られた。「探してこい!」と命じられ、仕方なく捜索に出かけた。万年初級者は優雅にコーヒータイム(笑)
スキー場コース外に落した物品を時間が経ってから捜しに行くなんて、なんか遭難しそうな展開じゃね?
この穴に落ちそうになったのさ
崖もあるし
結局見つけたけどさ。思ったより少し手前で横倒しになってた。深い雪だったら埋もれちゃってたかもね。今度こそガッチリ締め込んだ。やっぱ出かける前に道具の点検しとかないとね。
そしてレストランに戻って万年初級者に報告し(笑)、少々滑って下山することにした。コース外だと「やまびこ第2フォーリフト」の真下が滑りやすくて面白かったな。深雪ならもっと面白いだろう。来年に期待。
この日も万年初級者を前日と同じチャレンジコースを滑らせてみたが、何度も転んでしばらく起き上がれないという有様でした。俺がコーチ不適格者でごめんねw
ちなみにレストランの中や民宿の旅館に、「ロープの向こう側」の危険性を喚起するポスターが貼ってあった。詳しい説明があるので、俺もそうだがこれから本気で山スキーに挑みたい人は読んでおいたほうがいいね。沢、立ち木、ツリーホール、隠れ岩や切り株、ビーコンを持たないケースの危険性について解説している。
ちなみにシューマッハはコース外を滑ってて岩に頭ぶつけたんだってね。自分の運動神経を過信していたのかな。今でもリハビリ生活中、公の場には一切出ないってね。余談だが「バリケードの向こう側」にいるのは・・・(こういう話題は別のエントリーでやるかw)
そして温泉に入ってからイタ飯屋などでたっぷり飲んだ。外人さん多いな。
源泉の一つである「麻釜」(おがま)
■ 翌日は滑らず帰るだけだが、あんまりノンビリしてらんねえぞ。在来線の旅を楽しみたいからな(笑) また野沢温泉ライナーに乗り、飯山駅から飯山線に乗って長野駅へ、そして「しなの鉄道」で軽井沢へ。昼飯は長野駅の立ち食いそばで済ませた。美味かったなあ。
飯山線
しなの鉄道
ところで長野駅構内も外人さんが多かったな。ラウドパークやノットフェスとかのモッシュピットで日本人を軽く吹っ飛ばすような、でっかいごっつい外人さんもいたぞ(笑)。長野県って相当力を入れて海外で営業かけてんだなあ?今じゃ海外旅行自体が不可能な状況だが、また来てね!
しなの鉄道の平原(ひらはら)駅にて
浅間山の雪がほとんど溶けてるじゃん?まあ車窓から見えたのは西側の斜面だから溶けるの早いと思うけど?
数年前に(スキーじゃないけど)軽井沢からバスに乗って横川に行って信越線に乗ったことがあるけど、今回はさすがに疲れたので新幹線。大宮まであっという間だった。そして南浦和で軽く打ち上げ。
そういうわけで野沢温泉面白かったぞ。来年こそパウダースノーを楽しみたいものだ。今回は滑らなかったが、中腹の「牛首コース」や「シュナイダーコース」、「39°のカベ」、それに麓の「日影のカベ」などの非圧雪コースこそ、野沢温泉スキー場の醍醐味ではないか?俺のみっともない滑りでファーストトラックを刻んでやる!コースの端の僅かな新雪さえも踏んでやる!もちろん温泉も夜の居酒屋も楽しみ。
まあ俺の会社どころか日本経済がどうなっているか分からんが。1年後どころか数週間後も見通せない情勢だからな。もしかして2019〜2020年の冬が、最後のスキーシーズンになってしまうかもしれないね?