2020年04月28日

2019年〜2020年スキーシーズンの思い出(5) かぐら4回目!

 3月25日、またかぐらスキー場に行ってきた。あんまり気が進まなかったけど上越方面は雪が降っているようだし、パウダーを味わうならこれが今シーズン最後になるかも、それどころかスキーなんてゆう贅沢な娯楽はこれがラストチャンスになるかも?って思ったのさ。

 ところでこの日は、俺のスキー人生の中でも最も多くの判断ミスとアクシデントに見舞われ、最も疲労し、最もリスクが高かったが、最も達成感があったと言っても過言ではないだろう(笑)

 朝4時頃出発、関越道に入ると「土樽PAから先は冬用タイヤで!」という表示が!AMラジオの交通情報も同じこと言ってる。まあ雪なんかそろそろやむだろうと高を括っていたが群馬に入っても関越道トンネルに近づいてもこの表示が消えない。こりゃ土樽でチェーン巻かなきゃとゲンナリしていたが、結局関越トンネル抜けても路面に全く雪なし。脅かしやがって。国道17号も問題なし。
 今回はシールではなくスノーシューをレンタルした。俺みたいなヘタッピがあんな本格的山スキー板を借りても宝の持ち腐れだし、ああいう板に慣れたいんだったら毎回レンタルしなきゃなんないし。それに俺の板って小回りが利いて滑りやすいからね。
 ところがこの日、強風のため第1高速リフトが運転見合わせ!仕方なく第1ロマンスリフトに乗って時間を潰そうとしたが・・・みんなハイクアップしてるよ!
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 第1高速リフトって標高差300m以上あるんですけど?根性あるね。

 俺は和田小屋でサボってようなかな・・・と思ったら、なぜか片方の足がビンディングから外れてるぞ。ビンディングの踵の部分の位置が後ろにずれちゃってんだよ。こりゃ緊急事態!なんとか付けたけど。そうこうするうち第1高速リフトが動き出したから乗ったよ。
 リフトを降りてから、板を調整する台で点検してみた。自分の持ち物なのに恥ずかしながら知らなかったが、土踏まずのところのカバーを開いてプラスのビス頭を回せば踵の位置を調整できる。普段はこのカバーを閉めとけばロックがかかってズレることはない。何かのはずみでこのカバーが開いてズレちゃったんだ。第1ロマンスリフトに乗る前に雪のせいでブーツが履きにくくてパンパン蹴ったせいかも。リフトに乗る前にバッグを背中から腹に移すけど、スコップ・プローブ・食い物と飲み物、さらにバックの外側にスノーシューを付けてるから足元が見えにくかったんだよ。
 ところが第5ロマンスリフトも運転見合わせだ。待ってりゃ動くってゆう保証はねえぞ。登るか。
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 第1高速リフトの目の前からハイクアップ開始。トレースが無い所はスノーシュー付けてるに膝までズブズブ沈むほど深い。大丈夫かなあ・・

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 こういう場所も今まで何度か5ロマから滑ってきてるはずだが、登ってると風景が違って新鮮だな?
 もちろんGPSアプリの「YAMAP」を起動させといた(和田小屋まで戻ってから確認したらタブレットバッテリーが切れてたw)
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 それにしても、疲れるなあ。5ロマって標高差200mくらいあるし。どんどん追い越されるぞ。みんなシール付けてるからな。

 ふと気付くと5ロマ動き出してるじゃん!!いや、試験運転やってるだけかも。まだ客は乗せられないかも。と自分を慰めていたが、スノボとか上からどんどん滑ってくるじゃねえかw
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 あとちょっとだから登っちまうか。ところが登るトレースがスノボが滑った跡と混ざって見失ってしまった。
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 トレース無い所は深くて俺の体力じゃ無理!急斜面だし。あとちょっとなのにハイクアップ断念、5ロマで登ることにした。
 いつもは5ロマの真下は荒れてるというか踏み固められているが、この時は5ロマが動き出した直後だったので、深い!軽い!浮き上がる!いつも思うけど浮き上がったときにターンを切り替えなけりゃいけないんだけど、うまくいかずにコケるw

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 ところが5ロマは大行列!
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 仕方ないから(第1高速リフトから降りてくるコースを)登って並ぶことにしたが、圧雪されてるから登るのは簡単だが傾斜がわりとあるから板がはまりにくい!板が滑って逃げてく(笑) これで10分くらいジタバタしてたぞ。最悪だなこりゃ。


 というわけで5ロマの頂上に到達したのが13時過ぎだったが、なんとKG-1封鎖されてる。天気がいいのになんで?13時に閉まるんだっけ?これじゃアタシなんのためにここまで登ってきたのよ!ところがシールを外すんじゃなくて付け始めてる方々もいらっしゃいますな。KG-1を通過しない方法でハイクアップされるんですか。お付き合いしましょう!
 スキー場としてもKG-1以外の入山を規制する気はないんだろ。事故があったら全て自己責任なのは同じだ。登山計画書と借りたビーコンが無駄になったな。いや俺の死体の捜索に役立つだろう。もっとも同居人や実家の爺さん婆さんは、捜索費用払いたくないって言って拒否するかもw
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 というわけで以前ツアーのとき連れていかれたように、5ロマの真下をくぐって中尾根方面にトラバースし、板を外してスノーシューを取り付けた。さて登るぞ。既に体力の限界を超えているが・・

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 当然トレースの上を、しかもあまり急坂ではなく、何人か通ったようなしっかりとしたトレースを選んで登っていった。10mおきに休憩しながら。何人様に追い越されたことだか。身体が重い!こんな気持ちで登んなきゃなんないなんて!バッグの中の飲み物はとっくにカラ。喉乾いたから雪を口に放り込んだが口の中で溶けるだけ、全然水分補給にならない。(どうやらやっちゃいけないことらしい)

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 昼飯食ってないのに疲れすぎて食欲無い。体力を回復しようと思ってスニッカーズに食らいついたが胃袋が機能してないかんじ。なんだか頭がクラクラするなあ。こりゃドクターストップかな。5ロマが動いてない時点で諦めればよかったのにアタシってホント馬鹿!この雪山がアタシの死に場所になるでしょう!
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 と後悔しつつも、あと少しだから登っちまうか?だんだん登りが緩くなってきたし。


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 結局1時間程度で、中尾根の実質的滑走開始ポイント(要するに木が少ない地帯の頂上)に到着。中尾根の頭も近いけど行っても景色を眺めるだけだから行かなかった。あっちが頭ならこっちは鼻?顎?

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 それにしても、なんという景色でしょうか?

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 なんだか本格的な登山家になったような気分(笑) そりゃともかく、今後は無茶なことは止めておきます・・

 さて滑るか。準備をしていたら不意に
 「ドコカラキタノ?」
という大声が聞こえた。5mくらい先に、ロブ・ハルフォードを二回り大きくしたような(要するに大入道)外人さんが、滑走の準備をしていた。
 「5ロマの横からトレースして、それから登りましたよ!」
 って正直に申告したら外人さんが、
 「ワタシモオナジダヨ!」
 「イッショニ、ナカオネキタシャメンスヲ、スベロウ!
 ミナミシャメンハ、ヒアタリイイカラ、ユキオモイヨ」
 「センシュウモ、カゾクトキタヨ」


 と仰るが、北斜面って俺にとって未知の領域だぞ。それに何度か遭難者が出てるじゃん。だいたいどうやってスキー場のゲレンデに戻るのか?怖いから、
 「今日は寒いから南斜面も雪質良いっすよ多分」
 と丁重にお断りした。
 別の人がその外人さんに、
 「北斜面は穴が開いちゃってるけど、それさえ気を付ければ大丈夫です」
 って言ってた。
 そういえばツイッターで見たな。

 あの外人さんやっぱ北斜面を滑ったのかな。外人さんたちって無茶するからなあ?日本語達者だし、「先週も家族と来た」って言ってたから、日本在住の人だろう。

 というわけで今回も中尾根南斜面を滑ったぞ。フカフカ新雪サイコー!前回と違って慣れてる板だからあんまりコケなかったけど。だけどあの外人さんに忠告されたせいかもしれないけど、前回よりはちょっとだけ、重い雪だったような気がした。まあ天気いいし午後だったからな。それにしても1時間かけて登って滑るのは数分!人生ってこんなもんよ(?)

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 今回の「YAMAP」の軌跡。前回の消し方が分からんかったから、これじゃ「おかわり」(ハイクアップ複数回)したみたいだなw

 そのあと第1高速リフトを1回だけ乗ってから、下山。せっかく車で来たんだからお土産を多めに買った。国道17号から湯沢の街並みを眺めつつ、今シーズンもこれで最後だなあと悲しくなり、かといって車だから一杯やるわけにもいかず・・・
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 わざわざ土樽パーキングに停まり、去り行くスキーシーズンに別れを告げた。
 ちなみにかぐらスキー場は例年よりずっと早い4月17日に今シーズン終了。


 来シーズンこそ、どこのスキー場もフカフカ新雪で覆われることを期待したい。ところでシール付けるにせよスノーシューやワカンを履くにせよ、トレースの出来ていない所を歩けるくらいの体力が欲しいね。
 それと、いろんな道具をリニューアルしなきゃ。まずスキーウェアとグローブ(どっちも破けて穴が開いちゃった)とスキーブーツは必ず買い替えなきゃ。古くなったブーツは経年劣化で割れることがあるらしいし。
 それと出来たらヘルメット、出来たらビーコンとスコップとプローブ、スノーシューかワカン、アイゼン、出来たら山スキー用の板とシール・・・キリがないなあ。
 もっとも今後の日本経済がどうなることやら。俺の会社もどうなることやら。1年後どころか数週間後も見通しがつかない情勢だぜ。今シーズンがほとんどの日本人にとって最後のスキーシーズンになってしまうかも?
posted by 鷹嘴 at 23:37| Comment(0) | スキー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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