2020年06月18日

両神山に登ってみた & 秩父プチ観光?

 2020年5月13日、埼玉県の両神山(りょうかみさん)に登ってみた。以前から一度は登ってみたいなあと思っていたが、あまりに無謀で無計画だった。生還したのが不思議なくらいだ(というのはちょっと大袈裟だがw)。実際、俺の経験の中でも、一、二を争うほど過酷な登山だった(登山経験少なすぎるけどw)。そりゃ塔ノ岳だって苗場山だって死ぬほど疲れたけど、精神的ダメージは最も大きかったw


 最初に言っておくが、(両神山に限らないことだが)登山のガイドブックやインターネット上で、「山頂まで*時間*分」などという紹介があったとしても、それは休憩時間を含めていないタイムかもしれないし、「登山経験者」の「標準的」なタイムかもしれない。だから俺のような、登山なんか年に数回程度の体力の落ちた中年だったら、(休憩時間も含めれば)その参考タイムを大幅に超過するかもしれない。それを考慮して登山の計画を立ててね!

 両神山は標高1723m、日本百名山の一つ。埼玉県小鹿野町と秩父市の境目にある。登山ルートは日向大谷コース、八丁尾根コース、白井差新道コースの3つ。このうち八丁尾根コースは恐ろしい鎖場の連続らしいのでパス。白井差新道コースについては・・・様々なサイトでこのルートも紹介されているが、ウィキペディアによると地権者と行政のトラブルによって閉鎖されたらしいのでパス。ということで日向大谷コースで登るしかないね。バスも出ているし駐車場も多いしほとんどこのコースで登るんじゃないかな。複数の登山のサイトに山頂まで3時間30分程度だと紹介されているので、鵜呑みにしてしまったわけだが、とんだ見込み違いだったw

 当日の朝5時ごろ出発し所沢ICから関越道に乗り花園ICで降りて国道140号に乗り、途中で「皆野寄居有料道路」に入った。(要するに作りかけ高速道路。花園ICから甲府まで繋げる予定である「西関東連絡道路」の一部なんだってさ。完成してもあんまり流行んないような気がするけど)
 そして140号を経由して299号に入り、県道に入り、途中から狭い山道に入り(バスとのすれ違い注意!)、日向大谷登山口の真下の駐車場に到着したのは8時ごろ。道を間違えたりコンビニでモタモタしてなきゃもうちょっと早く着いたかも。
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 ところが閉鎖されていたので、
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 少し離れた所に駐車した。車は5台くらいしか停まってなかった

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 登山道への近道。「民宿 両神山荘」への近道。山荘の入口は閉鎖されていた。ちなみに「両神温泉国民宿舎 両神荘」は全く別の旅館。

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 登り始めたのが8時30分ごろ。コロナが流行ってるから登山やめてね、という看板あったけどごめんなさいね。いちおう登山届書いて投函して、カウンターを二つ回して、出発。
 この案内図によると・・・スタート地点の日向大谷から分岐点の会所まで35分、会所から清滝避難小屋まで55分、清滝避難小屋から両神神社まで55分、そこらら山頂まで30分、つまり3時間40分で山頂に到達することになる。
 ところが、画像を縮めちゃったんでほとんど読めないが右下に小さな字で「登山経験者の標準的な所要時間を基にした参考値」と但し書きがある。つまりは慣れた登山家や体力のある若い人なら、こういうタイムで登ることも可能だろう。俺のような滅多に登山に行かないメタボ中高年には全然無理。それにこのコースタイムには休憩時間は含まれていない。だから1.5倍くらいかかるのを想定しておかなきゃね。

 しばらくは整備された登山道だが、斜面をトラバースする狭い道はちょっと怖い。スマホいじりながら歩いてれば谷底に転落だよ(笑) 大雨とかで崩落しちゃえばしばらく登山禁止だろうな

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 9時過ぎに「会所」に到着。難しいほうのコースは閉鎖中

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 だんだん岩だらけのコースになってきた。沢を何度も超えなきゃなんない。赤いリボンを見失うと迷子になるよ。マジ分かりにくくてヤバいよ

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 10時20分ごろ。この地点は「八海山」というらしい

 途中で「清滝避難小屋まで30分、山頂まで1時間30分」という看板を見かけた。そんなにかかるわけない・・・と高をくくっていたが、実際にはその通り・・・いやそれ以上かかちゃったよ。

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 11時ごろ

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 清滝避難小屋に着いたのが11時すぎ。予定より全然オーバー。いや想定が甘すぎた。随分立派な建物だけど、勝手に泊まっていいみたい。以前は管理者が常駐してたらしい。休憩してから、11時45分ごろ出発。急坂が続く

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 この稜線に出たのが12時ごろ。先が思いやられるなあ

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 そろそろ恐怖の岩場かな?

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 出た!岩場!伊豆ヶ岳の「男坂」ほどの高低差と斜度はなかったが、恐怖感は充分w

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 両神神社に到着したのが12時40分ごろ。それにしても、登山客が少ないから、何度も同じ人たちと挨拶しちゃって気まずかったw

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 「白井差コースは廃道」とのこと。恐らく荒れ放題、崩落だらけかもね?

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 山頂に到着したのが13時15分ごろ。何度も休憩したが、約5時間かかっちゃった。

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 たしかに素晴らしい景色

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 だけど、山頂部分の更に一番てっぺんの岩によじ登っているんで、カメラを手にしながらバランス崩して転落したらシャレにならねえよな
 ちなみに山頂で出会った中年男女数名のパーティの皆さんは、八丁尾根コースから来たそうな。そして同じコースに戻っていった。マジ上級者登山家ですね!

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 さて下山。おっと鎖場があったな。ここは斜面を真っ直ぐ登るんじゃなくて横切るための鎖場だけど、恐怖感は変わらないw

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 山頂からちょっと下ったところで昼飯。14時過ぎに下山開始。やっぱ鎖場は登りより下りのほうが恐ろしい!

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 ジグザグに下っていく。新緑が美しいがそんな余裕はない。ちょっと事情があるからな。登りも辛かったが下りも辛い。清滝避難小屋に着くまで登りとほぼ同程度の時間がかかってしまった。
 少し休憩して、14時30分ごろ出発。内腿がつって歩きにくくなり、おいてきぼりになりそう。我が山岳部の隊長曰く、「アタシは遅くないけど、アンタが遅すぎるんだよ!」とのことw

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 そういえば沢を何度も渡らなきゃならなかったんだ。忘れてた

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 なんだろ風神様?雷神様?・・・平成二十何年製作とかかいてあった。もっと古くなれば風格が出てくるかもね

 というわけで17時30分ごろ下山できた。登りよりは短縮できけど、休憩を少なくしたせいかもな。
 さて、温泉旅館を予約しているから大急ぎで車を出した。温泉と言っても埼玉だから常温で湧出してるけど(低い温度でも含有成分によっては「温泉」と認められるらしい)こんな時期だったのに営業してくれて感謝感激雨あられ!
 チェックインの予定時間を大幅に過ぎちゃったんで、宿の人に悪いから先に食事済ませようと思ったけど、隊長が絶対風呂が先だって言うから、まずは風呂入って、酒飲んで飯食って寝た。



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 翌日は特に予定なし。武甲山が見事ですな。あんまりノンビリらんねえよ。夕方から予定があるから

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 秩父神社にて

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 「道の駅 ちちぶ」にて

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 この映画は観てない。そのうちレンタルするつもり

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 温泉むすめ?

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 聖神社にて

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 宝登山神社にて。この時点(5月14日)で宝登山ロープウェーは休業中だった。

 そういうわけで用事があるからまた関越道に乗って急いで帰った。またそのうち秩父を訪れるつもり。コロナのせいであちこち閉鎖されてたし。三峯神社も閉鎖されてたし。ホントは三峰口から三峯神社に向かって軽くハイキングとか考えてたんだけど。
 6月に入って、世間はコロナ禍以前の賑わいを取り戻そうとジタバタしている、さてどうなるんだか。第2波第3波も来るかもしれないし、電車はとっくに3密状態に戻っているし。東京での抗体陽性率はたったの0.1%だというし。コロナちゃんから見れば自分が今まで滑った斜面の1000倍の面積の、未圧雪フカフカパウダー斜面が残っているようなもんだから、食わずにはいられないよな(笑)
 この2020年春から初夏にかけての世界的な騒動は、後の時代からどう評価されるだろうか。世界的大流行の前哨だろうか。新しい時代の幕開けだろうか。それはともかく俺としても、出勤日数が減らされたことなどで不安が積もって憂鬱な気分が続いていたが、こういう時期に敢えて2度も登山に出かけたことは生涯忘れない思い出になりそう(笑)



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posted by 鷹嘴 at 12:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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