2024年03月12日

【ニュース拾い読み】(3)イスラエルが何を言っても「ハアそうですか」としか思えない!

 いろいろなニュースの引用。個人的な備忘録みたいなもんだ。

 イスラエルは昨年10月から始めたガザ大虐殺を未だに続けている。既に3万以上人が虐殺され、瓦礫の下には何千人もの犠牲者が埋まったままだという。さらに140万人が避難しているガザ南部ラファも攻撃されている。
 シオニストの残虐さには言葉もない。北から南へ逃げろと警告しているのに南部も爆撃し、難民キャンプを爆撃し、避難先へ向かう車を攻撃し、救急車も攻撃し、病院を爆撃・占拠し患者もスタッフも拘束し、市民を屋外で裸にして縛り、国連機関のスタッフも医療従事者も殺害する。捕虜も虐殺する(お咎めなしだと!)。これでは近代の軍隊とは言えない。どこぞの民兵組織や旧日本軍と同じだな。


 しかもイスラエルはガザへの燃料と水道供給を大幅に制限している。燃料が不足すれば発電が出来ない。電気が無ければ浄水場は稼働せず、ポンプで送水も出来ない。古いニュースだが5ヶ所の水処理施設は全て停止し、3ヶ所の海水淡水化施設も1ヵ所を残して停止したという。
(2023年10月25日)燃料不足で給水できず、汚水や海水を飲むガザ住民 - CNN.co.jp
(2023年11月18日)イスラエルがガザへの燃料搬入容認、1日トラック2台分 米政府から「相当な圧力」 - BBCニュース

 当然食糧も足りず、既に多数の子どもが餓死している。そもそもイスラエルは10.7以前から、ガザ地区を計画的に「集団飢餓」に陥れていた、という指摘もある。
 インフラを止める。食糧を止める。ジェノサイド、ホロコースト、民族浄化など言い方はあるが、そのような意図があるのだろう。

 救援物資を搬入するトラックに人々が群がり強奪を始めることもあるが、2月29日にはガザ市にて、救援物質に集まった人々をイスラエル軍が攻撃し100人以上を虐殺した。どういう状況だったのか。まさか故意ではないよな?偶発的な衝突が拡大したのだろう(もちろんそれでも許せないが)、と思いたい・・
(2024年3月1日)ガザ援助待ち市民に発砲か、100人超犠牲との情報 10月以降の死者3万人超(ロイター) - Yahoo!ニュース


 忘れないうちに言っておくがイスラエルの行為は、西側?資本主義陣営?などいろいろ呼び方はあるだろうが、要するに欧米(及び日本のような傀儡)の本当の顔だ。普段は自由だ民主主義だ人権だ、などと唱えつつ、一方では侵略と殺戮を続ける。当然、俺のように日本国の国籍を有し、世界で何が起こっているか無関心な者も共犯者である。
・・我々のような間接的に虐殺に加担している人間は、世界のどこかで空爆、地上戦と聞いてもピンとこない。そういうものだろう。自分がそういう被害に遭った経験がなく、遠い国の出来事だから。しかしこのニュースは心に刺さる。不当解雇された労働者は大虐殺が続くガザで家族と再会できたのだろうか。
(2023年11月20日)「クビだ」「顔を見たくもない」追放されるガザ出身の労働者…「死と隣り合わせ」でも帰還する人々 : 読売新聞


 ところでドイツはこういう事態でもイスラエルへの軍用品輸出を惜しまないようだ。
(2023年11月9日)イスラエルへの軍用品輸出承認、例年の10倍規模 ドイツ 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
(2024年3月2日)中米ニカラグア ドイツを国際司法裁判所に提訴 ガザ地区めぐり | NHK | イスラエル・パレスチナ
 それにドイツでは、イスラエルに抗議するデモが禁止されているとは知らなかった(もちろんその不当な規制に屈せず決起する人々も多数)。そりゃネオナチもいるけど、日本などより市民運動が活発で自由に活動出来る国だと思っていたが、自分の無知を恥じるしかない。まあヨーロッパの国々はそんなもんじゃないかな。ムハンマドを侮辱した者が糾弾されるどころか被害者扱いされているし。あれがヘイトじゃなかったらなんだ。


 瓦礫と化した街や犠牲者の遺体の前でふさげた仕草を見せるイスラエル兵士の姿には言葉もない。捕虜・非戦闘員虐殺も含めてこうした行為は、集団で行っているから抵抗感が無いのだろう。集団の行動に従っているのだから人殺しに惑うことはない。集団ならばヘイトクライムに罪悪感がない。という元米兵の指摘がある(過去ログ参照。ついでに言うと、敵を異質な者とみなすとより躊躇しなくなるってよ)。
 もちろんイスラエル国内でもわずかにガザ虐殺に抗議する声があるようだが、多くのイスラエル国民はハマス殲滅だけではなく、ガザ市民は餓死すればいい、などと言い放つ。救援物質を積んだトラックの前に立ちふさがる連中もいる。そもそも10.7以前からヘイトデモが繰り返されている。イスラエル政府が国民にパレスチナを憎むように仕向けた結果だろう。
(2024年3月1日)「どっちもどっち」「暴力の連鎖」は間違っている…テレビや新聞では伝えない、ガザで今起きていること | 文春オンライン


 もうなっているかも。子どもは大人の真似をするからな、戦前・戦時中も、現代も。


 しかし人間、ここまで冷酷になれるものなのか。ハマスの戦闘員を憎むのは1億歩譲って理解できないわけでもないが、ガザ市民を人間だと思っていないのだろうな。「ヒューマン・アニマルと戦っている」という言葉が示すように。
(2023年10月19日)「私は人間の顔をした動物ですか?」〜イスラエル大使館前に響いた悲痛な声 | ハフポスト WORLD
 シオニストにとって、イスラム教徒でありアラブ系の人々である彼らの命に価値はないのだろう。人種的な差別意識も強いと思われるが、侵略する側は、侵略されている人々を見下し、抵抗を受ければ憎悪するのは歴史上繰り返されてきたことだ。日本のアジア侵略が示すように。同じ肌の色、区別のつかない顔立ち、同じ宗教であっても、政治的に対立していれば、というか支配者からそのように扇動されれば容易に、自分たちは優れた民族だが敵は人間ではない、邪悪な獣だ・・・と思い込むだろう。いや政治・思想信条の対立があれば国籍や出自に関係なく残虐行為に及ぶだろう。
 いまどきヘイターは職場でもどこでも当たり前のように存在している。というか関東大震災の頃から全く変わっていないんだよ。1月の能登半島地震のときも悪質なデマが飛び交っていたではないか。なにもシオニストだけが残忍でヘイターなわけではない。日本人も、どこの国も同じだ。支配者が人々を、こういう人間の醜い性質を利用して飼いならすんだ。
 だからと言って個人を許せるものではない。侵略を行う国家を許せないのは当然だが、国家の言いなりになる国民も許せない。こんな時代だから全世界が見ている。ネット上から消えても世界中の端末に記録されて永遠に残る。今度という今度こそ、イスラエル国民の正体を全世界が理解したよな。


 ところで前回の投稿で、駐日イスラエル大使が「重信房子さんがリッダ闘争に関与している」などと虚偽を述べたことを指摘したが、イスラエルのお粗末なウソには呆れる。病院を爆撃して患者や医療従事者を虐殺しておいて「ハマスのミサイルのせいだ」と言い張ったり、ハマスの基地であるトンネルを見つけた!と言うが単なる排水処理のための竪穴だったり、トンネルの中でハマス戦闘員のシフト表を見つけた!と指さすが単なるカレンダーだったり、数点の銃器を並べてハマスの拠点だと主張したり、病院の下にトンネルを見つけたというが、空っぽでどう見ても軍事拠点には見えなかったり、病院の中で武器庫を見つけたというがMRI室だったり(金属は厳禁なんだってね)。



 UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の職員が10.7決起に関与していたというイスラエル発の情報も、根拠に乏しい。本当だったとしても、既に解雇したそうだから各国が資金提供を停止してはならんだろう。


(2024年3月5日)UNRWAがイスラエルを非難、職員に虚偽の自白強要 ハマスとの関係めぐり - CNN.co.jp
 それに現地採用だろ、10人程度が関与というのは少ない気がする。10.7の是非はともかく、シオニストを打倒したい志は共通しているだろう。だいたい、あのような残虐行為を続けるのがイスラエルではなかったら湾岸戦争のときのイラクのように総攻撃されるだろ。イスラエルがこんなことを言い出したのは、国際司法裁判所でジェノサイドを断罪された報復だろうか。ガザ市民を飢えさせる作戦の一環だろうか・・
(2024年1月27日)イスラエルに「ジェノサイド」防止の暫定命令、戦闘停止は命じず=国際司法裁判所 - BBCニュース


 そもそも仮に、本当に病院の下にハマスの軍事拠点があったとしたら、だからそれがどうしたのか。何が言いたいか。ハマスは民間人を盾にしているって?それがどうした?だから民間人を殺しまくるのを認めろ、と言いたいのか?
 そもそも(俺も含めて)、SNSなどでイスラエルを糾弾し、あるいは街頭で闘う人々の大多数は、ハマスを支持しているわけではないと思うが。イスラエルもハマスも今すぐ戦闘をやめろ。加えてイスラエルは今すぐジェノサイドをやめろ!と、抗議しているんだよ。虐殺に抗議しているんだよ。

 ハマスが非軍事施設を隠れ蓑にしていた?ああそうですか、それはいいけど虐殺やめろ!ハマスを懲らしめたい?だったらハマスが攻撃する口実がなくなるようにしてみろ。インフラを完全に復活させろ。救援物資を無制限に搬入させろ。ガザ封鎖をやめろ。ヨルダン川西岸・東エルサレムの分離壁と入植地を今すぐ撤去しろ。その上でパレスチナ人へ暴力と破壊を行った入植者を厳しく罰しろ。極右を監視しろ。難民の帰還を認めるか、手厚く補償しろ。と言ってやりたいよ。言い続けなければ。

 それにしてもシオニストはどうしてすぐバレるウソばかりつくのか。恐らくはウソだとバレてもいいんだろ。ウソだろうと強弁する立場を示すのが目的じゃないか。
 そもそもディアスポラもウソ、つまり建国の建前がウソだし、それはイスラエル政府も、多数の国民も、イスラエル国は「仮構性」の産物であると理解しているだろうが、「それを言ってはおしまい」なのだ。国どころか自分のアイデンティティもおしまいだからな。自分の数世代前は、ユダヤ人が2千年前に失った国土を取り戻したわけではない。既にパレスチナに住んでいた人々を虐殺し、追放し、恥知らずにもそこに住み着いたわけで、自分もそれに加担しているのだからな。
 (つづく)



 ついでに、昨年10月以降に参加したイスラエルを抗議するアクションの話を少々。数えるほどしか行ってないけど。
 2013年10月13日、イスラエル大使館付近で抗議行動があると聞いて行ってみた。呼びかけ団体は東京ジャーミイ


 驚いたが参加者の大半が中東系の外国人の方々だった。その熱意に頭が下がる思いだった、というかみんな元気いっぱい、圧倒されっぱなし。狭い歩道で一緒にコールしたよ。日本語でのコールも少しあった。「フリーフリーパレスタイン!」「フリーフリーガッザ!」「イッサエル、テロリ!」(と聞こえる)。「ガザへの爆撃やめろ!やめろ!」「イッサエル、ゴートゥーヘル!」
 「アメリカ、シェイムオンユー!(恥を知れ)」「カナダ、イタリア、ジャーマニー、シェイムオンユー!」残念ながらジャパンシェイムオンユーは無かった。
 日が暮れて、十数人ずつイスラエル大使館前に通してくれた。拡声器は持ち込み禁止。俺は最後の組、17時半くらい。

 2023年10月21日、新宿アルタ前より、時間差で二つのデモがスタートした。俺は、後から出発するほうのデモに参加。先に出発するほうのデモに参加する知人にパレスチナの旗を預けた。ちなみに俺は<パレスティナに献花を!>で使っている旗を保管しているよ。別に俺が持ってなくてもいいけどんだけど。知り合い以外には貸さないよ。
 後から出発するデモは、動労千葉や労組交流センターなどの関連団体によるもの。アルタ前から出発し新宿を一周。西口にウヨがちょっといたけど、みんなで元気にコールしたよ。



 2024年11月19日、毎年の全国労働者総決起集会。日比谷公園野外音楽堂で集会、そのあとデモに出発、東電前、数寄屋橋交差点、東京駅を過ぎて常盤橋公園でゴール。今回のデモコールはシングルイシュー?だった。イスラエルへの抗議が中心。こういうのもいいかもね。
ところで日比谷公園は改修工事中だけど、野音は来年9月まで残るんだって。工事する業者が応募しなかったんだって。都がケチったんじゃないの?
(2024年1月26日)野音 日比谷公園大音楽堂の建て替えは? 施設使用いつまで 再整備後の再開は | NHK
 ということは今年11月も野音で集会できるのかな?


 2023年10月29日、再び東京ジャーミイが呼びかけるイスラエル大使館付近での抗議行動。今回はJR市ヶ谷駅を出たところの外濠公園からデモ。知り合いとパレスチナの旗を持って参加。14時半出発のはずだかなかなか出発できない。待ちきれない外国人の方々が力強くコールを始めた。
 15時過ぎにやっと出発、イスラエル大使館近くの交差点を通り、甲州街道を右折、「千代田区立仲良し公園」でデモは終了、それからおのおのイスラエル大使館地近くへ向かった。パレスチナの大きな旗持ってると注目されるね。まあ外国人の方々は日本人と違ってフレンドリーで積極的だからね、何人かに貸したよ。家族で旗を持って記念写真する人たちも。


 2023年11月19日、毎年の全国労働者総決起集会。日比谷公園野外音楽堂で集会、そのあとデモに出発、東電前、数寄屋橋交差点、東京駅を過ぎて常盤橋公園でゴール。今回のデモコールはシングルイシュー?だった。イスラエルへの抗議が中心。こういうのもいいかもね。
 ところで日比谷公園は改修工事中だけど、野音は来年9月まで残るんだって。工事する業者が応募しなかったんだって。都がケチったんじゃないの?
(2024年1月26日)野音 日比谷公園大音楽堂の建て替えは? 施設使用いつまで 再整備後の再開は | NHK
 ということは今年11月も野音で集会できるのかな?


 2023年12月15日、<パレスティナに献花を!>が行われた。以前は毎月やってたけど、今は半年に1回だけになっちゃった。今回も参加人数少なかったせいかな、イスラエル大使館前には通してくれたけどハンドマイクは使うなってさ。

 次回は2024年5月14日の予定。3月30日は日比谷公園で檜森孝雄さん追悼集会の予定。
posted by 鷹嘴 at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | パレスチナ情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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