2024年1月16日に補習を受けた。俺と、もう一人はこの日が「見きわめ」の人。まずバイク専用コースでウォーミングアップ走行だが、その時間はたまたま空いてたから、教官とその人がけっこういいペースで走るんで見失いそうだったぞ。のっけから不安だな。
検定で平均台落ちたから、しつこく平均台の練習。今更ながら基本からやり直し。前輪ブレーキは使わない!クラッチを完全に切ったら、バランスを保つためハンドルを左右に細かく振って時間を稼ぐ。自転車でもやるよな。正直言って平均台なめてたよ。俺は普段バイク乗ってるんだ、初心者扱いすんじゃねえ、みたいな奢りがあったことは否めない!そのあと、「平均台をもっと練習してもいいし、他のを練習してもいい」って言われて、ぼっち走行。というわけで補習は1回で済んだから、受け付けで検定を予約した。
そんで帰りに、今更だけどバイク用品店に行って冬用のグローブ買ってきたよ。薄っぺらい安物のグローブだから寒さで手がつっちゃうこともあるし。検定中につっちゃったら万事休すだろ。教習のときは平気だけど、バイクで教習所まで通ってるからな。車で行ってもいいし、自転車でもいいんだけど(手の筋が寒さで麻痺するほど風が当たるようなスピード出ないし、自分のライディンググローブより暖かい手袋してるし)、バイクで行った方が教習の予行練習代わりになるだろ?ならない?
だけど安物買っちゃったから、手首に隙間が出来て冷たい。もうちょっといいの買えばよかったな、って後悔するのはいつものことだな(どうせだったらこのときレーシンググローブ買ってもよかったな。この話は後日、気が向いたら)。それに、右手がちょっと操作しにくい。検定ではいつも使ってる薄っぺらいのを使うことにした。
それから滅多に車が通らないような農道で、平均台の練習。それと波状路の練習のつもりで、砂利道で腰を浮かせて乗ってみた。意味無かったかな?
いま思い出せば笑い話だけど、1回目の検定落ちて、2回目を受けるまで、かつて電験三種の試験を目前に控えた日々より、焦燥感が強かったな。なにしろ、1回落ちゃったんだ!次は受かるだろうなんて希望的観測は無意味だ!下手すりゃ無限ループだぞ!ほむらちゃんが何度闘ってもワルプルギスの夜を倒せなかったように!ほむらちゃんと違って時間遡行出来ねえからな、そのうちバイク乗るような歳じゃなくなるぞ!要するに俺の今までの人生の中で一番緊張してたよ。
■ こういう極度の緊張の中、運命の2024年1月19日を迎えた!車と共通のコースは特に問題なし、スラロームはまたしても危なかったけどなんとか接触しないでクリア。波状路も特に問題なし。そして肝心の平均台!緊張のあまり、乗ったはいいけどクラッチを全部切らなきゃ時間を稼げないのを忘れて、半クラッチのまま行っちゃった。降りる寸前に気付いて全切りしたけど、6.1秒で出ちゃった!規定は10秒なのに!6秒で出ちゃうなんてニワトリや猫なみだな?いや0.5秒くらいで出ちゃったこともあるけど。若い頃。
「足元見ないで!前を見て!」って、いつも叱られてたから、今回はしっかり前を見てたけど、極度の緊張で、通過時間をカウントするパネルの秒数を、脳内で認識してなかった!1秒早いとマイナス5点だろ、ということはマイナス20点か。マイナス30点まで合格だけど、他で減点が多いとヤバいぞ。
そのあとの急制動は普通にクリア。S字、クランクも普通にクリア。クラッチ緩めでスー、と行っちゃった。そんで左ウインカー出して左後方を確認して左端に寄って、発着地点で停まってニュートラルにしてエンジン切って降りてからスタンド立ててハンドルを左いっぱいに切って、おしまい。
担当の教官さま、渋い顔してた。「タカハシさんは前回平均台で落ちたんですね〜」 ・・・だからきょうはさっさと出ちゃったのかよ、と言外に匂わすw 「今後も練習して下さいね」え?補習受けろってこと?落ちた?
そしてラウンジで待機。大丈夫かなあ。ダメかなあ。10時20分くらいだったか、館内放送で数名の方々の受験番号が呼び出された。俺の番号は呼ばれなかった。受かったのか?!
その20分くらいあとに残った全員が講義室に呼ばれて、卒業証書の授与。先ほどの教官サマの意味深な発言は、今後も技術向上に勤めよ、という意味でした。平均台でマイナス20点だけど、坂道発進でエンストとか急制動が速度不足でやり直しとかクランクで足付きとか、やらなかったから助かったみたい。
というわけで大型二輪教習を卒業しちゃったよ。これから平均台を6秒で出ちゃう男と呼んでくれw
それにしてもさ、一本橋すなわち平均台って、そんなに大事な課題だろうか?そりゃ狭いところをゆっくり通ることもあるが、バランス崩しそうなら両足ツンツンすればいいじゃん。そりゃハンドル左右に振ってバランス保つなど公道じゃやらないけど、そのくらいのテクは備えておくべき、ということか?悔いが残るのはスラロームだな。教習のときはスイスイだったはずが、今回もちょっと危なかった。
この日のバイク検定は10人弱、(大型は俺一人)、不合格はお二人。ラウンジでちょっと世間話しちゃった。俺とほぼ同年代の方だと思うが、「この前は平均台から落ちて、きょうはクランクでパイロン倒しちゃったよ」と嘆いていた。今ではオシャレなバイクを乗り回しているだろう。申し訳ないがお先に卒業させてもらいました。
けっきょく教習はオーバーなし、卒業検定も2回目でクリアか。検定1回目で落ちた挫折感が大きすぎたけど、冷静になれば、信じられないな、このどんくさい俺が。教習受け放題、検定受け放題プランを断って正解だった。あくまで結果論だが。こんなヘタッピなのに大型バイク乗っちゃっていいんだろうか?
■ 思ったより早く卒業証書をもらったから鴻巣免許センターに向かった。グーグルマップのルートだと東北道に乗ることになるが、大した距離じゃねえから一般道で行くぞ。たぶん間に合う。脳内BGMは、モーターヘッドでもサクソンでもジュータスプリーストでもなく、横浜銀蝿だw 好きなのはこの曲だけ。
大宮バイパス(国道17号)を北上すればたどり着くはずが、愚かなことに交差点を間違えたりして、受付時間の前には着いたが、昼飯食えるかな。急いで食うか。ここの食堂で食ってみたかったんだよ。カツ丼が、「かつや」のより高いし、ボリュームが少ないけど、「かつや」とは違う美味さがあるぞ。他にもいろんなメニューがあるな、免許更新のとき近所じゃなくて鴻巣まで行ってみるか?そのあと一服したかったけど道を間違えたせいで時間ロスしたからあきらめた。
一発試験を受ける人は、大変だろうね・・・
申請書に日付と暗証番号2種類を記入し、質問票に記入し、免許種目追加の窓口に並んだ。質問票とは、普通二輪のときも書かされたけど、「気絶したことありますか?」「アル中ですか?」「医者から運転やめろって言われたことありますか?」「医者から酒をやめろって言われてるのに飲んじゃいますか?」などの質問に、正直に答えなくてはならない。ウソを書くと刑罰があるってさ。俺は酒乱の気があるが、いまんとこアル中じゃないからクリア!
受け付けを済ませて、最後の最大の難関が視力検査だ。「目で見るな。心で視ろ!」って煉獄さんが言ってたよな。言ってないけど。意外にもあっさりクリアしちゃった。(ところが4月の健康診断だと両目とも0.7くらいで、5年後は遠近両用メガネが必要かな?)
そんで3階の教習室に入り、普通二輪免許のときと同じく、支払い、写真撮影などで移動して、また戻るの繰り返し。待機時間も長い。ここは屋外に喫煙所があるから助かるよ。それにしても皆さん、鴻巣免許センターは現金支払いは不可になったことを先刻ご承知のようで。俺は危なかったな、ツイッターだけが唯一の情報源だから。
思ったより早く新しい免許を配布された。裏の備考欄に、去年普通二輪免許を取得した日付が記入してあるが、その日から1年経てば二人乗り可(高速道路は3年)、という意味なんだと。そういえばもう1年経ったな。しかも大型で二人乗りしてもいいんだってさ。もっとも同居人は、「アンタみたいな下手くその後ろに乗るの、絶対嫌だ!ってゆうか、もっといい車買ってくれよ!」だとさ。ハイブリッド車だぞ、燃費いいし今まで故障ないぞ。何が不満なのか・・
というわけで、ついに大型二輪免許を取得してしまった。これでハーレーも乗れるぞ。乗る気無いけど。帰りも途中までは17号だが自宅までの近道あるはず、また迷ったけど。
途中で中古バイク屋に寄って大型バイクを見たけど、全然イメージが湧かない。大型免許取ったが、いまんとこバイク買い替える予定ないし、次にどんなバイク買ったらいいのか、分からない。のんびり考えてみるか。別に無理して大型乗ることもないかなあ。このままじゃ一生大型乗る機会が無さそうだから、レンタルしてみるかな。17号沿いのバイク用品店にレンタル大型バイク飾ってあったな。コケたら弁償だよな?保険あるか?
■ それにしてもさ・・・俺は生意気にも(中古だけど)400ccのバイク買っちゃったけど、実際俺みたいなヘタッピには宝の持ち腐れだね。250、いや150か125ccのバイクで、いっそ原付で修行すべきだったかも?自分の運転技術とバイクの実力がかけ離れている。もちろんそういうのは俺だけじゃねえだろ。
高性能すぎる車やバイクに乗っている者が、その車両の性能を最大限まで引き出せているか?無理だろ。だけどメーカーは消費者の購買意欲を煽って売りつける。そうやってメーカーは食っている。だけどスピード出せば捕まる。いやな世の中だね。
おっそろしいハイパワー車に乗っていても、湾岸攻めたりサーキット走ったりするのはごく少数だろ。多少は飛ばすだろうけど、まあ普通に乗ってるだろ?それでもハイパワー車に乗りたいんだろうね。そりゃ仲間うちで自慢できるだろうし、女にモテるかもしんないけど(保証できませんw)、まあ自尊心を満足させることは出来るだろう。それだけでいいのかも。
眺めるだけでも飽きないだろうし、運転席に座ったときの内装とかシートとかハンドルから感じてくるものが、大衆車には無い魅力があるだろうし、エンジンの重低音が秘めたパワーを感じさせてくれるだろうし。大排気量の車って、アクセル軽く踏むだけでもスーっと加速してくんだろ。大衆車では得難いものだろ。
「高速道路に入って軽くアクセル踏んだらあっという間に150km/hでちゃった。本気出せば250km/hくらい出ちゃうかも。出すわけないけど。覆面こわいから真ん中の車線に入んなきゃw」
などと、性能の一端を垣間見るだけで満足できるじゃねえの?
同様にさ、最近は80〜90年代あたりのスポーツカーがおっそろしい高値で取引されているようだが、そういうのを買う人(恐らくは中高年?)も、いまさらスピードを競ったりしないだろ。
「これはバブル期、首都高や湾岸で無敵を誇った名車だ。たしかに流していてもポテンシャルの高さを感じる。俺は大事に乗るけど」
ってゆう感じじゃないの。そういう車に乗ってるだけでも、満足感があるんだろ。バイクもそうじゃないの?
教習所で乗っただけなのにこんなこと言ったら怒られそうだけど、大型バイクってパワーあるじゃん。スロットル軽くひねっただけでズイズイ加速してくじゃん。高速道路だったら150km/hぐらいで巡航、ちょっと前が空いたときは200km/hくらい出したくなるかも?(かつての知り合いが、大型バイクに乗っていて、そう豪語していた。ハッタリかもしれんが) 一般道でも100km/h前後をキープしたくなるかも?
・・・と思うのは全く浅はか、バイクを知らない人間の寝言だw・・・と言われるだろうね。だいたいそんなことしてたら免許と命がいくつあっても足りねえよ。大型バイクはスピードを楽しむ、だけじゃないだろ。加速感とかエキゾーストノートとかエンジンから伝わる振動とか、400cc以下のバイクには無い、運転のラクチンさというか楽しさとか、要するにフィーリングを味わうもんだろ?と思う。
それと視覚的要素もね。バイクを知らない者からも注目を浴びるような。自宅からさほど遠くないバイク用品店にバイク用の洗車場があるが、平日でも誰か使ってるし、そういう店にやってくるバイクはどれもピカピカだよ。そういえば都内のバイク用品店でお姉さんたちがバイクのワックスの宣伝してたな。俺には関係ない世界だ。タンクとか泥よけとか雑巾で拭くだけだし。チェーンがまんべんなく茶色くなるまでサビ落とししないし、下回りはいつでも泥だらけだしw
そんな俺が真の?バイク好きの領域に近づける日が来るだろうか。大型バイクを買っていつもピカピカにして安全運転に徹することが出来るだろうか。そりゃ乗ってみたいよ。レブルには250cc以外にも500と1100があるようだが、興味あるけどやっぱ普通?のネイキッドがいいかな。700か600くらいので。もっとも、フルカウルの250ぐらいのがいいかなと思うこともあるし(気が向いたら別記)、250くらいのオフロードバイクにも乗ってみたいし、サーキットでときどき見かけるし(モタード仕様に改造してるんだろうね)・・・とか悩んでいるうちにバイク乗れる年齢じゃなくなるな。・・・かと思えば俺より年上に見える皆様が大型バイクでサーキットを攻めてるし(気が向いたら別記)、いろいろ迷走が続きそうだな。もっともね、バイク選ぶより、運転技術の向上が先だ。まずはUターンの練習しなきゃ。
まあ今のバイクの来年の車検のとき、まず見積出してもらって、それほどの費用じゃなければ、また乗り続けるだろうな。