2007年09月19日

「TOKKO-特攻-」やっと観たぞ!

およそ20年ぶりに渋谷に行き、生まれて初めて映画を1日に2本観た。(この投稿には「ネタバレ」があります!)

9月19日は夜勤明けだから午前中に解放されるのだが、夕方から職場の飲み会の予定。埼玉まで帰ってしまえばまた出かけるのが億劫になるのでどこかで時間を潰すことにした。
また図書館で寝ていようかなと思ったが、「TOKKO-特攻-」という話題の映画を観ていないことを思い出し、渋谷まで出かけた。ダサい中年だから若者の街には行きたくなかったけど、都内では渋谷でしかやってないのよ。

過去ログ:
■特攻隊の真実を伝える映画「敗北の翼」
■≪元特攻兵と元米乗務員 62年越しの握手≫

観たのは「渋谷シネ・ラ・セット」という、ホントに小さな映画館。乗り換えが面倒臭くて山手線内回りで行ったので余計な時間がかかり、しかも重度の方向音痴のため渋谷駅を一回りしてしまった。11時からの公開にギリギリ間に合ったが、予告編を15分ぐらいやってやがった。慌てて損したぞw
入場料は水曜日だから1千円。こりゃ知らなかったぞい。ラッキー晴れ

元特攻隊員や元アメリカ海軍兵士からのインタビューを中心に構成されたこのドキュメント映画を、日系人のリサ・モリモト監督が撮ることになった動機は、叔父が元特攻隊員だったからだという。叔父は姪に特攻隊のことは何も語らず亡くなった。
前半では、満州事変以降日本のアジア侵略が本格化したことにも触れ、捕虜の処刑?の直前の映像や、無数の遺体を映し出している。
特攻は志願ではなく事実上の強制だったことは言うまでもないが、これを命じられた飛行士たちの心境は、平和ボケの中に生きる俺にはとても想像できないものだった。もし俺がそういう立場だったら脱走するだろうと思っていたが、それは馬鹿げた妄想に過ぎなかったようだ。

この作戦が発表された際、志願者が現れないので将校の中から選ばれることになり、名パイロットの関行男大尉が指名された。彼は「爆弾を命中させて戻ってくる自信のある僕に特攻をさせるなんて、日本はおしまいだよ」と語ったという。

特攻隊の生き残りの中島一雄さんは練習生だから特攻には指名されないはずだったが、自分の名前も名簿の中にあるのを見て唖然とした。しかし黙って従わざるを得なかったのである。終戦後広島の惨状を見て、「広島や長崎の人には悪いけど、原爆が落ちたお陰で俺たちは死なずに済んだ、と思った」と感じたという。
再びスクリーンに映る無数の黒焦げの遺体は日本人のものである。あの戦争がもたらしたのは各国の兵士と民衆の無残な死だけだった。

特攻隊の真実を、「大東亜戦争」の真実を知るために、是非一人でも多くの日本人にこの映画を観て欲しい。俺の観た映画館では、10月6日以降の公開は未定だが、全国主要都市の映画館でまだまだ公開が続く。お見逃しなく!ネタバレサイトもあるけど観てね!


そのあと、もう一本の映画を観るために渋谷センター街の「すき家」で腹ごしらえをした。牛丼お新香セットの大盛りがたったの499円。安かったが味はたいしたことねえなw
路上には喧嘩の強そうな若者があたりを睨んでいる。「チーマー」って人種か?(古いなあ・・・)オヤジ狩りに遭うのも嫌なので(笑)、目を合わせないようにして通り過ぎた。ただ友達と待ち合わせしてただけだろうね。
posted by 鷹嘴 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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