2007年09月26日

「V字型滑走路が出来ても住宅の上空を飛ぶことがあるよ」という米軍の忠告が明らかに

辺野古沖にV字型滑走路を建設しても、住宅の上空は飛行させない、というのが2006年5月の日米合意だった。そんなのは絶対無理だと思うが。

しかし2006年4月に東京で行われた防衛庁との会議の中でアメリカ側は、

「なるべく努力するけど、陸地の上を飛んじゃうこともあるかもよ。こういうことは地元の人たちにも説明しといてね」

と忠告したという。防衛庁と日本政府はこれを隠していたわけだ。国民を欺いたまま基地建設を強行しているのである。
2007年09月25日 (火曜日)
ジュゴン裁判で新事実

住宅の上空を飛ばないようにするためと政府が説明し続けている辺野古でのV字型滑走路計画について、アメリカ軍は「陸地上空を飛行することはありうるので、正しい情報を地元・沖縄に開示すべきだ」と主張していたことが明らかになりました。

これはアメリカで係争中の「ジュゴン裁判」に提出された資料から明らかになったものです。

2006年5月に日米で最終合意されたV字型滑走路の計画で、ヘリコプターの飛行経路は、もっぱら海上に限定されているように書かれています。しかし、これに先立って4月6日に東京で行われた会議の報告文書に「NUKAGA2」という、日本側の計画案を審議した経緯が書かれていて、アメリカ側は「飛行経路が海の上に示されているが、最大限回避しても陸地上空を飛行することはありうる」と明言しています。

そして、日本の防衛庁は陸地の飛行経路は示したくないようだとした上で、「大事なことは地元・沖縄の人々にオープンであることだ。そうでなければ計画は失敗するだろう」とも述べています。

この文書は、カリフォルニア州連邦地裁で係争中のジュゴン裁判の被告・アメリカ側の証拠書類として2007年6月に提出されたものです。

9月に結審したこの裁判で、被告のアメリカ政府側は辺野古の基地建設は日米の共同作業だと、急きょ、認める姿勢に転じていますが、2003年の提訴以来、一貫して「この基地移設計画は地元の都合によるものだ」と主張し、この資料も事業責任者は日本であることの証拠のひとつとして提出されていたものです。

原告の一人の真喜志好一さんは「大事なことを地元に隠して基地を作ろうとする日本政府と、あらかじめ正直に伝えるべきだとするアメリカ軍の立場の違いがよくわかる資料だ」と述べ、現在示されている「方法書」にも陸上の飛行を回避すると明記している欺瞞を追求していきたいと強調しました。

◆2007年9月26日(水)「しんぶん赤旗」
辺野古基地
「陸地上空 飛行ある」
米資料 日本政府説明と矛盾
ジュゴン訴訟原告らが会見


ちなみに2006年11月には、アメリカ側が集落上空の飛行を要求したことが報じられている。
posted by 鷹嘴 at 12:25| Comment(1) | TrackBack(2) | アメ公 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そもそも沖縄には米軍基地があるのは当たり前で
反対してる方々はどうかしてるのでは?
米軍追い出したら沖縄の自衛隊を大幅に増強しなくてはならないでしょ?
防衛費増大で国民の負担が増えますね(笑
Posted by 人民艦隊&中核自衛隊 at 2007年09月29日 18:40
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