時津風部屋でリンチ殺人された斉藤俊さんの遺体を司法解剖した新潟大学大学院の出羽厚二・准教授が、最初に斉藤さんを検視した愛知県警犬山署を「初動捜査でミスがあったというより、初動捜査になっていない」と批判。
そりゃそうだ、全身の異様な傷を見りゃ暴行されたことは素人でも分かるだろう。
◆時津風部屋力士急死、解剖医が愛知県警の検視ミス指摘 (魚拓)
◆2007/10/15-22:56 「初動捜査なってない」=力士死亡で新潟大解剖医−愛知県警を批判 (魚拓禁止!)
◆「時津風証言」をうのみにした愛知県警 (魚拓)
以下は今週号の週刊現代などから引用。
検視に立ち会った犬山中央病院は死亡診断書の死因の欄に「心不全」と記載したが、こんなのは死因として報告できるものではない。
年間多数の司法解剖を行っている千葉大学の岩瀬博太郎教授によると、
「死ぬときは最後に心臓や呼吸が止まる」のは当たり前、「心不全」などというのは報告にならない、1995年に厚生省も検察医に対し心臓や呼吸が止まった原因を明記するようにと、指導しているという。
たしかに「心臓が止まった原因は心臓の停止です」と言うようなもんだな。心臓が止まることを世間じゃ「死亡」って言うじゃんかよ。
さらに犬山署が「虚血性心疾患」を死因としたのも、「心不全」ではあまりに漠然としているからそれなりの説明をしたかったからではないか?
出羽准教授はこの「死因」について「17歳と若く、体も元気な斉藤さんの死因と判断するのは通常ありえない」と述べている。たしかにこれは心筋梗塞や狭心症のことだから、縁があるのは俺みたいな自堕落な生活をしている中年だろうな。
記事によると、犬山署の前署長は時津川部屋に招待されてちゃんこ鍋を食べにいくこともあったという。この犬山署と部屋の間に何らかの関係があったのかもしれない。
元警視庁警部補の犀川博正という人は、検視を行っている医師から「このあいだのホトケ、急性心不全にしといてやったからな」と告げられたことがある。
つまりこの医師は「警察側が死因に事件性がないことを期待している」ことをよく知っているので、「警察の期待に応えた」のだという。
岩瀬教授は、「日本全体で抜本的に検死の体制を変えない限り、必ず相撲部屋以外でも同じような見逃しが起きる」と警告する。
パロマ製湯沸かし器による一酸化炭素中毒死事件も、88年11月の事故について北海道北見署は、酒に酔って入浴中して溺れたと断定し、遺族による司法解剖の要請を無視していたという。事故死や殺人事件であっても警察の怠慢で見逃されてしまうかもしれないのだ。
また1987年以降に17人の現役力士が死亡しているが、司法解剖されたケースは一件もないらしい。斉藤さんのようにリンチで殺されたケースもあるかもしれない。それにしても山本順一(元時津風親方)はいつ逮捕されるんでしょうか?
*ところで今週号の週刊現代に斉藤さんの遺体写真が掲載されている、と勘違いして買ってしまったが、掲載されているのは写真を元に描かれたイラストである(写真は無いが読み応えのある記事なので一読されたし)。
まるで爆撃の犠牲者のように傷だらけ、血まみれで、新潟の実家に戻ってきたときも出血が続いていたという。足にはタバコを押し付けられたと見られる火傷の跡もある。
2007年10月16日
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新聞 「必要」92% 「信頼」87% らしい。
Excerpt: ☆ 「新聞で見つめる社会見つけるあした」
Weblog: 酔語酔吟 夢がたり
Tracked: 2007-10-16 20:40
いや、その前に 朝青龍が送った方が・・・w