2007年11月09日

エスカレーターを歩いて登ったり降りたりしてると思わぬ加害者になるよ!

いろいろ忙しかったんでこっちに書くのが遅くなったが、10月31日のNHK「クローズアップ現代 見過ごされてきた危険 〜エスカレーター事故の衝撃〜」を見た。

先日の、小学生がエスカレーターに乗っていて首を挟まれ重体になった事故では、登りエスカレーターの脇に付いてるアクリル製の保護板が建築基準法で定められた長さに達していなかったそうだが、番組の実験によると、規定の長さを取り付けていても、乗り出していれば首が挟まれてしまうらしい。
保護板とエスカレーターの手すりの間の隙間がヤバイ。地下鉄のエスカレーターなどのように隙間が完全に塞がれていればああいう事故は起きない。
しかし事故のあったスーパーのようなエスカレーターではああいう施工は難しいだろう。工学院大学教授の畑村洋太郎さんは、保護板をTの字が逆さになった型にして、端が手すりの下に隠れるようにすれば、ああいう事故は防げると提案する。

また、クロックスとかいうゴム靴(ってゆうか類似商品か?)を履いていて、エスカレーターのプレートに巻き込まれ負傷した件だが、構造上だけでなく利用者の乗り方にも問題があるそうだ。
何故かエスカレーターは、歩いて登る人のために右側(関西では左側らしい)を空けておくのが「マナー」になっているようだが、親子連れだと、親が子供に端に寄るように注意し、そのためプレートと側面の壁にゴム靴を挟まれてしまう危険が生じるという。

しかしエスカレーターの片側を空けたり、歩いたりするべきではないことは、日本エレベータ協会がHP上で呼びかけている。(これは去年放送されたフジテレビの「トリビア」で知った)
このような危険な乗り方が、余計な事故を誘発してしまうのである。
また、この乗り方で違う原因の事故も起きている。降りエスカレーターで片側に寄っていた女性が、歩いて降りていた男性に引っ掛けられて転倒し、さらにその前にいた女性も転倒し二人とも負傷したそうである。

ところで、注意して見てみりゃJRの駅でもエスカレーター歩行禁止のステッカーが張ってあったが、B5サイズぐらいの大きさなのでほとんどの利用者は気付かないだろう。つーかあれはエスカレーターのメーカーが貼ったステッカーじゃねえか?
去年2月ごろ、JRに利用者に対して正しい乗り方を促すようにメールを送ってみたら返事まで来たのだが、今のところ対応していないようだ。おかげで利用者の間違った「マナー」は健在ですなあ。
posted by 鷹嘴 at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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