「つくる会」の教科書採択に反対する杉並親の会
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ついでにこちらもよろしく!扶桑社「新しい歴史教科書」の問題点 +追加 (カテゴリ:教科書問題)
**以下の雑文は日本茶掲示板に投稿済のものを転載。(つーかインリン様のブログに便乗トラバしちゃいました!)
遅ればせながら、今年の教科書採択についての雑感を投稿させていただきます。
来春からの中学校用の教科書採択の結果が全国で発表され、「つくる会の教科書」の採択率は、歴史は0.43%、公民は0.21%という、微々たる結果に終わりました。
正直なところ私は「つくる会の教科書」は、目標に掲げる10%のシェアに迫る勢いなのではないか・・・と恐れていました。また、9月1日に採択結果を公表していなかった地区の結果が明らかになり、あちこちで「つくる会の教科書」を採択していたことが明らかになるのではないかと不安に感じていましたが、これらは全くの杞憂でした。
私も会員になっている某団体から、8月中旬に届いた会報には、
「大田原市や大洗町、総社市の前例から見ると、扶桑社の教科書の採択が発表される直前(もしくは地区協議会の決定に市町村教育委員会が背く場合)、必ず産経新聞などがリークしている。全国で扶桑社教科書が採択されやすい潮流を作るためだ。
採択が終わっても結果が発表されない地域も多いが、このような現象は見られない。だから扶桑社教科書は採択されていないだろう」
という推測がありました。半信半疑でしたが、この推測が正しかったのです。9月に入って明らかになった全国の採択結果が、「つくる会の教科書」に対する本当の社会的評価だったのです。
しかし、東京都・愛媛県・滋賀県の中高一貫校・養護学校等と、二つの(市町村)採択地区で「つくる会の教科書」が採択されてしまうという、重大な事態も結果も残りました。(最もこれらのうちいくつかは、思想的に偏向した首長が都合のいい教育委員を任命するなどの政治工作によって採択されたわけで、「つくる会の教科書」の本来の実力とは言えないでしょう。採択ゼロという結果が出ても不思議ではなかったのです)
・・・今夏、私も全国各地の教育委員会に、「つくる会の教科書」を採択しないよう要請するメールやFAXを多数送りました。杉並区役所前には三度も出向き、8月12日の教育委員会傍聴には朝8時過ぎから並びました(もっとも「つくる会」が動員した連中は泊り込みだったそうです)。私を含めて最も強い関心を寄せていた杉並区の教科書採択が、「つくる会の教科書」の採択という結果が出たことには残念極まりない思いです。
一方、「つくる会」の前副会長の高橋史朗氏が加わった埼玉県教育委員会は、3対2という僅差で「つくる会の教科書」を採択しませんでした。埼玉県教育委員は6名ですが、高橋氏が歴史と公民の採択審議を辞退しなければどういうことになっていたか分かりません。
高橋氏は辞退したことについて「市民団体から批判が来ていることも理由の一部」と述べていたそうです。高橋氏の教育委員への任命については激しい抗議が起こり、私も県庁に何度もしつこく抗議のメールや電話を入れ、高橋氏罷免要求にも署名し、昨年12月のデモにも参加しました。あくまで「理由の一部」に過ぎないのかもしれませんが、これらは決して無意味なことではなかったと、思います。
一方、教科書に関する問題は何も「つくる会の教科書」に関することではありません。
「つくる会」の公民教科書の検定前の内容には、
「韓国とわが国で領有権をめぐって対立している竹島」という実に客観的な、教科書として相応しい記述があったのですが、
これが検定意見によって、「韓国が不法占拠している竹島」という、日本政府の主張をそのままなぞっただけの記述に書き換えさせられてしまいました。
さらに検定や採択を意識してのことか、この「竹島」の問題や拉致問題を取り上げる教科書が増え、また(ネット上の未確認情報ですが)大きなシュアを占める東京書籍や大阪書院の教科書から日本軍の加害の記述が減少し、また日教組の支持が強い日本書籍新社の採択が減少したと言われています(従軍慰安婦の問題を取り上げている教科書は無くなったそうですが、せめて日本兵による強姦事件の多発の対策として慰安所が設置され、しかし強姦事件の減少には結びつかなかったことぐらいは記すべきでしょう)。教科書を取り巻く環境が大きな力で歪められつつあるようです。
それに、教育の問題は教科書採択だけにあるわけではありません。
8月12日、杉並区教育委員会の丸田委員長は、5名の教育委員のうち丸田委員長自身と安本委員以外の三名が一番に推す教科書が一致しているという審議結果を受け入れ、扶桑社の歴史教科書を採択することを宣言しました。委員長の立場としては致し方ないことで、さぞかし苦渋の決断だったと思われます。
しかしその直前に丸田委員長は次のようなことを述べました。(私も当日5階の「第3・4委員室」の後ろの方に座っていたのですが、正確には記憶していないので杉並区の教育委員会議事録より主旨を抜粋します)
「教科書採択を教育委員会から各地域の権限に委ねるのも一案」恐らくこの時丸田委員長は、「つくる会の教科書」が採択されてしまうような現在の教科書採択制度に疑問を呈し(以前は「学校票」で教科書を選ぶことが出来ました)、一方教科書が教育の全てではないと、「つくる会の教科書」が採択されてしまった地域でもその影響を避けることも出来ると、示唆したかったのでしょう。
「海外には教科書検定制度の代わりに認定制度を導入し、自由に図書を選択し教材として利用している所もある。教科書を全然使わないで別の教材を用いている学校もある。日本も検討すべき」
たしかに「つくる会の教科書」が使用されない学校でも、教師の歴史観が著しく歪んだ物であれば生徒に悪影響を与えることかもしれません。逆に「つくる会の教科書」が採用されていても、それぞれの教師の認識がしっかりとしたものならば、「つくる会」が狙うような効果は起こり得ないでしょう。
結局一番重要なことは、どんな教科書を用いるかではなく、どのように授業を行うかであり、教師一人一人がどのような認識にあるかでしょう。これは教師という特別な職業に携わる者だけでなく、国民全体に関わることだと思います。我々が歴史や社会に対してどのような知識があるか、どのような認識にあるか、これから問われていくことでしょう。これが丸田委員長からの、頭に血が上っていた我々反対派に対するメッセージだったように思います。
栃木県大田原市や杉並区の決定に対しては、多くの人々の根強い撤回要求が続いていますが、私も微力ながら協力させて頂くつもりです。また、もし4年後も「つくる会」が、先日宣言していた通り教科書市場に参入するとすれば、今度こそ全ての公立中学校で不採択にするため、各種の運動に参加したいと思います。しかし最も大切なことは上記のように我々国民の意識であり、日本の戦争は何だったのか、この国にとって大切なことは何なのか、問い続け、考え続けていかなくてはなりません。
そのために私がこれから出来ることはせいぜい何らかの運動に署名を送るか、ネット上で発言する程度のことですが、それらも決して無意味なことではないと、思います。



せっかく聞き耳持ってやろうと思って読んでるのに、なんで反対してるのかサッパリ分りません。