2005年09月15日

「毒ガス弾、井戸に捨てた」 旧満州派遣の元軍属が証言

「毒ガス弾、井戸に捨てた」 旧満州派遣の元軍属が証言
2005年09月14日22時24分

 旧日本軍によって中国各地に遺棄された毒ガス兵器などで死傷した中国人やその遺族が日本政府に損害賠償を求めた訴訟の控訴審が14日、東京高裁で開かれた。元日本軍属の男性(77)は「上官の命令で毒ガス弾を井戸に捨てた」と組織的遺棄があったことを証言、そのうえで「被害を広げないためにも情報提供しなければ」と、証人となった理由を説明した。

 証言によると、男性は15歳で満蒙開拓青少年義勇軍に入隊、旧満州(中国東北部)に派遣された。ハルビン北方の興隆鎮の関東軍弾薬庫を警備していた45年8月上旬、部隊長の少尉から「弾薬庫の中から指示された砲弾を運び出し、穴を深く掘って埋めよ」と命令されたが、地盤が固く、班長の指示で3日間にわたって、砲弾を古井戸に次々と投棄した。

 砲弾には赤や黄色の線が入っていたといい、男性は弁護団が指し示した資料で旧日本軍の毒ガス弾と同種のものと確認した。当時、一緒に作業した兵士らが「国際条約に違反した毒ガス弾だから捨てることになった」と話していた、などとも証言した。

 作業4日目に隊長から「日本は無条件降伏した。数時間後にはソ連軍がやってくる」と告げられ、途中で武装解除。男性はそのまま2年間シベリアに抑留され、その後帰国したという。男性は証言の最後で「帰国時から現在にいたるまで、日本政府から毒ガス弾の遺棄状況について聞かれたことは一切ない。もし聞かれていたら、事実を話したし、一つでも多くの毒ガス事故を防げたと思う」と話した。


この裁判については、これらサイトを参照のこと。 
毒ガス被害者をサポートする会
法学館憲法研究所 戦後補償裁判(25)――8・4チチハル毒ガス被害者証言集会

しかし前にも書いたが、武装解除される前に日本軍が勝手に遺棄した毒ガス兵器はかなり多いようだな。
つーかこんな証言が出てもクソウヨ連中は「その証人は中共に洗脳させてる!」とか言って否定するんだろう。馬鹿につける薬は無い。
posted by 鷹嘴 at 22:36| Comment(3) | TrackBack(0) | 戦後補償 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>つーかこんな証言が出てもクソウヨ連中は「その証人は中共に洗脳させてる!」とか言って否定するんだろう。

本当にその通りですね。

他の言い分としては「義勇軍あがりの元軍属少年に弾薬庫の管理をさせたとは信じ難い」とか、「井戸に投棄した際、砲弾を「投げ入れる」のがおかしい、信管がどこかに当たるとたちまち爆発する」という風な言い訳もあります。こういう右翼連中は頭がおかしいのでしょうね。

私が許せないのはこういう右翼連中をつくった親やお爺さんの世代や日本政府にも原因があると思います。日本政府の非人間的な冷たい態度には憤慨します。日本の過去の戦争犯罪問題に対する態度も、残留孤児の問題、薬害エイズ、アスベスト問題すべてここに集約できると思います。周恩来首相が中帰連の方々に自分の犯した罪深さを自覚させて、鬼から人間に戻した更正処置を、日本政府や右翼連中に暖かい人間的な心を取り戻してもらうためにも徹底して行わないといけないと考えています。

↓のスレのほうで右翼連中と戦っています。お力を貸してもらえないでしょうか?
良識派による市民的ニュース総合研究スレ7
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news2/1123352639/
Posted by 右翼討伐人 at 2005年09月17日 01:18
コメントありがとうございます。

> 他の言い分としては「義勇軍あがりの元軍属少年に弾薬庫の管理をさせたとは信じ難い」とか、「井戸に投棄した際、砲弾を「投げ入れる」のがおかしい、信管がどこかに当たるとたちまち爆発する」という風な言い訳もあります。こういう右翼連中は頭がおかしいのでしょうね。

同感です。こういった理屈について、私は軍事知識が無いので直接の反論は避けてきましたが、よく考えてみればどうとでも取れる話、つまらん難癖ですよね。

> 私が許せないのはこういう右翼連中をつくった親やお爺さんの世代や日本政府にも原因があると思います。日本政府の非人間的な冷たい態度には憤慨します。日本の過去の戦争犯罪問題に対する態度も、残留孤児の問題、薬害エイズ、アスベスト問題すべてここに集約できると思います。

たしかに、右派系ブログに於ける中国残留孤児に対する悪罵などをみてみると、日本人の心理がよく分かりますね。(決して全ての日本人に共通していることだとは思いませんが)
残留孤児もイラクの人質など、被害を与えた側ではなく被害を受けた側を責めるという習性―――被害に遭ったことが悪いんだという発想が根底にあるようですね。こういう心理を助長しているのも戦後のほとんどの期間政権の座にある自民党、そして官僚社会、大企業だと思います。

> 周恩来首相が中帰連の方々に自分の犯した罪深さを自覚させて、鬼から人間に戻した更正処置を、日本政府や右翼連中に暖かい人間的な心を取り戻してもらうためにも徹底して行わないといけないと考えています。

月刊「現代」で保阪正康氏が小泉の靖国参拝について批判していましたが、その中で周恩来首相が「中国人民だけでなく、日本人民も軍国主義の被害者」だと述べたことを取り上げていました。
小泉やウヨ連中は周恩来首相に対して、恩を仇で返すつもりのようです。
それとご紹介のスレですが、知らないことが多すぎる私ですが、反論できそうな部分があれば内容を検討したいと思います。

*以前は「日本の資産」の記事を紹介していただいてありがとうございました。
Posted by ノンポリ at 2005年09月17日 12:36
> 「義勇軍あがりの元軍属少年に弾薬庫の管理をさせたとは信じ難い」

まったくその通りですね。
証言の通りに赤や黄色の線が入っていたのであれば、それぞれ発煙弾と照明弾を意味しますので毒ガス弾であることはありえませんが、砲弾には重金属が含まれていますので井戸に投げ捨てれば地域住民の健康被害は当然起こりえます。
そんなことをやらかす義勇軍あがりの軍属に弾薬庫の管理をさせるだなんて信じ難い行為に及んだ旧軍には重大な瑕疵が有ったものとして断罪されるべきです。
Posted by 右利きなので左寄り at 2005年09月20日 10:56
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