海自潜水艦6隊員、大麻・合成麻薬の所持容疑などで逮捕
2005年09月25日06時03分
海上自衛隊第2潜水隊群(横須賀基地、神奈川県横須賀市)を中心とする潜水艦隊の乗組員に大麻や合成麻薬MDMAなどの薬物が広まっていることがわかった。7月以降、大麻取締法違反などの容疑で神奈川県警薬物銃器対策課と横須賀署に6人が逮捕され、うち5人が24日までに起訴された。逮捕者が所属する潜水艦は5隻にのぼり、隊員の知人と親族の計2人も栽培や譲渡などの容疑で逮捕された。隊員らは大麻草を栽培したり、互いに譲り合ったりしていたほか、他の薬物を外部から購入していた疑いもあるとみられ、県警はさらに隊員らに大麻などが広がっている可能性もあるとみて流通ルートの解明を急ぐ。
重武装した潜水艦の航行や相手艦の探知などの任務にあたる海自隊員が大麻の所持などでこれほど大量に逮捕されたのは初めて。海自は事態を重視し、特別調査チームを編成して全容の把握に努めると共に再発防止策の検討を始めた。
逮捕されたのは横須賀基地に所属する「うずしお」乗組員の坂口貴弘容疑者(22)、神戸市で装備を取り付ける艤装(ぎそう)作業中の「やえしお」艤装員市村宣人容疑者(34)ら。
これまでの調べで、大麻の入手ルートは複数見つかった。県警は、一部は坂口容疑者が北海道内に住む自分の弟(20)=今月22日に同法違反(譲渡)容疑で逮捕=から入手したとみている。
また、市村容疑者と、「さちしお」乗組員前田大容疑者(29)のそれぞれの横須賀市内の自宅からは、栽培中の大麻草各15本、27本などを押収した。航海で不在の際に備え、無人でも栽培が続けられる水耕栽培用の循環ポンプなども見つかった。市村容疑者は知人女性=起訴=と共に大麻草を栽培。前田容疑者に大麻20グラムを4万5000円で譲渡したとされる。
県警は、隊員らは互いに入手した大麻を有償や無償で融通し合っていたとみている。
さらに、前田容疑者は「さちしお」で同時期に乗り組んだことのある「おやしお」乗組員の海士長に合成麻薬MDMA半錠を譲り渡したとされている。MDMAは、東京都内で密売人から入手したという。
県警は、隊員らはいずれも潜水艦に乗り組む合間に陸上で薬物を使用したとみている。
◇ ◇
〈大麻取締法違反容疑で逮捕されるなどした海自隊員〉 「やえしお」艤装(ぎそう)員市村宣人2等海曹(34)=共同栽培、所持罪で起訴▽「さちしお」乗組員前田大海士長(29)=譲り受け、栽培、所持などの罪で起訴▽同艦乗組員杉本徳海士長(22)=共同所持罪で起訴▽「わかしお」乗組員成田達也海士長(22)=共同所持罪で起訴▽「うずしお」乗組員坂口貴弘海士長(22)=譲り渡し罪で起訴=の各容疑者。
前田容疑者は「おやしお」乗組員の20代の海士長=逮捕、処分保留で釈放=にMDMAを譲渡したとされ、麻薬及び向精神薬取締法違反(所持)の罪でも起訴された。
〈キーワード・海上自衛隊の潜水艦〉 海自の潜水艦は、第1潜水隊群(呉基地)所属の9隻と第2潜水隊群(横須賀基地)の7隻、練習潜水艦2隻。逮捕者が出た第2潜水隊群の4隻は89〜00年に竣工(しゅんこう)、やえしおは06年3月に竣工予定。いずれも基準排水量は2250〜2750トン、全長76〜82メートル、水中速力20ノット、定員70〜75人、魚雷発射管6門を備える。海上交通路の安全確保などを目的に航行し、有事の際は主要な海峡などで敵艦船の通過を阻止するのが大きな任務の一つとされる。
大麻、ネットで民間人に販売か 海自海士長、新たな容疑
2005年09月26日08時03分
海上自衛隊第2潜水隊群(神奈川県横須賀市)などの潜水艦乗組員の間で大麻や合成麻薬MDMAの使用が広まり、潜水艦5隻の乗組員ら6人を含む計8人が大麻取締法違反容疑などで逮捕された事件で、このうちの乗組員1人がインターネットを通じて客を募り、民間人に大麻を売り渡していた疑いのあることが25日、わかった。海自隊員が、不特定多数に違法な薬物の購入を持ちかけていた格好で、神奈川県警はすでに購入者数人を特定。裏付け捜査を急いでいる。
ネットで大麻を売り渡した疑いが持たれているのは、横須賀基地所属の潜水艦「うずしお」乗組員の海士長、坂口貴弘被告(22)=同法違反(譲渡)の罪で起訴。逮捕されたほかの海自隊員の供述で容疑が浮かんだ。
県警薬物銃器対策課と横須賀署の調べでは、坂口海士長は昨年末から今春にかけ、携帯電話やインターネットカフェの端末を使い、ネットで不特定多数に大麻購入を持ちかけ、連絡を取ってきた数人に、宅配便などを使って送った疑い。坂口海士長は調べに対し、容疑を大筋で認めているという。
県警は坂口海士長の横須賀市内の自宅などから、大麻を送った際のものとみられる伝票を押収しており、購入者数人をすでに特定した模様だ。計数万円を売り上げたとみている。
入手ルートについて県警は、北海道音更(おとふけ)町に住む坂口海士長の弟(20)=22日に同法違反(譲渡)容疑で逮捕=が、道内の原野に自生する大麻を刈り取り、坂口海士長に送っていたとみており、裏付け捜査を進めている。県警は、坂口海士長の弟が大麻の主要な供給源となり、隊員だけでなく一般の客にも広がったとみている。
坂口海士長は同基地の「わかしお」乗組員の海士長成田達也被告(22)=同法違反(共同所持)の罪で起訴=に大麻50グラムを8000円で譲渡したとして同法違反(譲渡)容疑で逮捕、今月21日に起訴されている。
この事件で坂口海士長と成田海士長のほか、4人の海自隊員が逮捕されたが、うち1人は逮捕後、処分保留で釈放されている。
古今東西、軍隊とは暴力・窃盗・殺人・強姦などありとあらゆる犯罪のデパートであり、また将兵の薬物依存も多く見られることですが、自衛隊もまた例外では無いようです。
しかし外部に販売していた疑いがあるとは驚きです。つい、戦前の日本と薬物の関わりを思い起こしてしまいました。
・・・日中戦争当時の中国民衆にとって、現在でも日本の国旗とされている「日の丸」という図形は(というか日本という国自体が)、アヘンという麻薬を連想させるものだったのです。
「(支那)事変当時、日本で喰いつめた一旗組が、中国の奥地に流れ込んで、アヘンの密売に従事しているものが多かった。かれらは治外法権を楯に日の丸の国旗を掲げて公然とアヘンを売っているのである。だから中国人のうちには、日の丸の旗をみて、これがアヘンの商標だと間違えているものが少なくなかった。時々日本の国旗陵辱事件がおこり外交問題に発展することがあったが、よく調べてみると、中国人はそれを国旗とは知らず、アヘンの商標だと思っていたという、まったく笑い話のような滑稽談さえあった。
戦前にある日本の名士が中国奥地を旅行した。車窓から山村の寒村に日の丸の旗が翻っているのをみて、「日本の国威がかくも支那の奥地に及んでいるのか」と随喜の涙を流したという話がある。なんぞ知らん、それがアヘンの商標であることを知ったら、かれはなんといって涙を流したであろうか。
とにかく日本人のアヘン密売者は中国人から蛇蝎の如く恐れられていた」
(陸軍中将・池田純久「陸軍葬儀委員長」(1953年)・・・「日中アヘン戦争」江口圭一/著 岩波新書29 P-180より)
「中国国民は一度『日本』という言葉をもちだしたら、すぐ特務機関や罪悪を働く浪人のことを想い起こすのである。アヘン密売、モルヒネ売り、コカイン作り、ヘロイン売りなどを連想し、賭博窟を作り、娼妓を一手に引き受け、兵器の密売買、土匪援助、無頼漢庇護、あるいは漢奸をつくって秩序を乱し、人民の道徳を頽廃させるなど、毒化、匪化の陰謀を連想する」もちろん一部の不心得者だけが薬物の取引を行っていただけではなく、アヘンの販売は日本の国策として行われていました。中国東北部を侵略して作った傀儡政権を通じて、アヘンを製造させ中国全土へ流通させていたのです。
(1938年12月の蒋介石の演説・・・同上P-186より)
ちなみに自民党議員・安倍晋三の義理の祖父にあたる岸信介もこの政策に関わっていたと見られています。
北朝鮮や戦前の日本のような国力の乏しさを省みず虚勢を張る国家というのは、人間を破滅させる薬物によって外貨を稼ぐことに躊躇しないようです。
しかし・・・薬物の使用・売買が犯罪であることは言うまでもありませんが、
人類の歴史上どこの地域でも最も社会の秩序と道徳に反することであるとされてきた殺人という行為を、唯一の目的とする軍隊という存在そのものが、そもそも犯罪的であると考えます。
(以上、NC4歴史ボードより転載)
日本 イタリア ドイツ
1929年
昭和4年
1232.5
億ドル
1224.4
億ドル
1759.7
億ドル
1930年
昭和5年
1142.9
億ドル
-7.3% 1164.1
億ドル
-4.9% 1652.3
億ドル
-6.1%
1931年
昭和6年
1152.6
億ドル
+0.8% 1157.4
億ドル
-0.6% 1484.1
億ドル
-10.2%
1932年
昭和7年
1249.1
億ドル
+8.4% 1194.7
億ドル
+3.2% 1346.2
億ドル
-9.3%
1933年
昭和8年
1371.8
億ドル
+9.8% 1186.6
億ドル
-0.7% 1486.9
億ドル
+10.5%
1934年
昭和9年
1374.5
億ドル
+0.2% 1191.6
億ドル
+0.4% 1601.6
億ドル
+7.7%
1935年
昭和10年
1412.4
億ドル
+2.8% 1306.4
億ドル
+9.6% 1746.6
億ドル
+9.1%
1936年
昭和11年
1515.1
億ドル
+7.3% 1308.7
億ドル
+0.2% 1929.4
億ドル
+10.5%
1937年
昭和12年
1587.5
億ドル
+4.8% 1398.3
億ドル
+6.8% 2045.5
億ドル
+6.0%
1938年
昭和13年
1693.7
億ドル
+6.7% 1408.3
億ドル
+0.7% 2303.6
億ドル
+12.6%
1939年
昭和14年
1960.4
億ドル
+15.8% 1510.9
億ドル
+7.3% 2411.0
億ドル
+4.7%
1940年
昭和15年
2017.7
億ドル
+2.9% 1520.3
億ドル
+0.6% 2428.4
億ドル
+0.7%
1941年
昭和16年
2045.2
億ドル
+1.4% 1501.6
億ドル
-1.2% 2582.2
億ドル
+6.3%
1942年
昭和17年
2034.2
億ドル
-0.5% 1482.9
億ドル
-1.2% 2617.0
億ドル
+1.3%
1943年
昭和18年
2063.2
億ドル
+1.4% 1343.0
億ドル
-9.4% 2669.3
億ドル
+2.0%
1944年
昭和19年
1974.2
億ドル
-4.3% 1091.2
億ドル
-18.8% 2737.4
億ドル
+2.6%
1945年
昭和20年
987.1
億ドル
-50.0% 854.3
億ドル
-21.7% 1946.8
億ドル
-28.9%
国内総生産GDP(連合国)
アメリカ合衆国
イギリス フランス ソビエト連邦
1929年
昭和4年
8443.2
億ドル
2399.9
億ドル
1923.6
億ドル
2383.9
億ドル
1930年
昭和5年
7692.2
億ドル
-8.9% 2382.7
億ドル
-0.7% 1867.8
億ドル
-2.9% 2523.3
億ドル
+5.8%
1931年
昭和6年
7101.6
億ドル
-7.7% 2260.5
億ドル
-5.1% 1756.1
億ドル
-6.0% 2572.1
億ドル
+1.9%
1932年
昭和7年
6164.1
億ドル
-13.2% 2277.6
億ドル
+0.8% 1641.6
億ドル
-6.5% 2544.2
億ドル
-1.1%
1933年
昭和8年
6034.6
億ドル
-2.1% 2344.1
億ドル
+3.0% 1759.0
億ドル
+7.1% 2648.8
億ドル
+4.1%
1934年
昭和9年
6500.8
億ドル
+7.7% 2498.5
億ドル
+6.6% 1741.8
億ドル
-1.0% 2909.0
億ドル
+9.8%
1935年
昭和10年
6998.1
億ドル
+7.6% 2595.0
億ドル
+3.9% 1697.5
億ドル
-2.5% 3348.2
億ドル
+15.1%
1936年
昭和11年
7992.6
億ドル
+14.2% 2713.0
億ドル
+4.6% 1761.9
億ドル
+3.8% 3613.1
億ドル
+7.9%
1937年
昭和12年
8334.5
億ドル
+4.3% 2807.3
億ドル
+3.5% 1863.5
億ドル
+5.8% 3980.2
億ドル
+10.2%
1938年
昭和13年
8003.0
億ドル
-4.0% 2841.7
億ドル
+1.2% 1856.3
億ドル
-0.4% 4052.2
億ドル
+1.8%
1939年
昭和14年
8640.1
億ドル
+8.0% 2869.5
億ドル
+1.0% 1989.4
億ドル
+7.2% 4303.1
億ドル
+6.2%
1940年
昭和15年
9308.3
億ドル
+7.7% 3156.9
億ドル
+10.0% 1641.6
億ドル
-17.5% 4200.9
億ドル
-2.4%
1941年
昭和16年
11002.1
億ドル
+18.2% 3444.3
億ドル
+9.1% 1298.1
億ドル
-20.9% N/A
1942年
昭和17年
13203.6
億ドル
+20.0% 3530.1
億ドル
+2.5% 1163.6
億ドル
-10.4% N/A
1943年
昭和18年
15829.8
億ドル
+19.9% 3607.3
億ドル
+2.2% 1104.9
億ドル
-5.0% N/A
1944年
昭和19年
17155.8
億ドル
+8.4% 3465.7
億ドル
-3.9% 933.2
億ドル
-15.5% N/A
1945年
昭和20年
16466.9
億ドル
-4.2% 3313.5
億ドル
-4.4% 1011.9
億ドル
+8.4% 3336.6
億ドル
データは1990年ドル基準の実質GDPを購買力平価で換算した値。
<各国のGDPのピーク>
1位 アメリカ 17155.8億ドル(1944年)
2位 ソビエト連邦 4303.1億ドル(1939年)
3位 イギリス 3607.3億ドル(1943年)
4位 ドイツ 2737.4億ドル(1944年)
5位 日本 2045.2億ドル(1941年)
6位 フランス 1989.4億ドル(1939年)
7位 イタリア 1520.3億ドル(1940年)