10月3日、立川反戦ビラ弾圧事件の控訴審・第2回公判を傍聴するために、日比谷公園の中をテクテク縦断して東京高等裁判所にたどり着いたのだが・・・
高裁+地裁+簡易裁判所の合同庁舎の巨大さには圧倒された。(つーか周りにはメシ食うところもコンビニも見当らないが、どのビルも食堂とかあるんだろうか?田舎者の俺には謎だ)
裁判所なんて初めてなのでどうやったら傍聴できるのか分からんので、取りあえず庁舎内に入った。入庁するには空港みたいに手荷物をトレイに載せて、人間もゲートをくぐらなきゃならんとは知らんかった!
その日の案内のノートで法廷番号(725号)と内容(「住居侵入罪」!という弾圧の口実)を確認し、受付(?)のおじさんに傍聴券の受け取り場所についてたずねた。「早い者勝ちじゃないですよね!」と分かりきったことを確認するとしたら笑われた(当たり前じゃ!)
開廷の15時30分までもの凄く時間があるので日比谷図書館で暇つぶしをしていた。居眠りするつもりだったが、「週刊金曜日」(4月分)に恐ろしいことが書いてあったので(一水会顧問・鈴木邦男氏が語る公安警察と右翼団体の濃密な関係)、かえって目が覚めてしまった。
もちろん12時からの「情宣」ものぞきに行った。そこで別の団体が配っていた、創価学会の集会所建設反対のビラを受け取る(これについては後日書き足し予定)。また、東京都の大気汚染に対して訴訟を起している団体が署名を募っていたので、俺も署名させてもらった。
直前のミニ集会では、この弾圧の被害者である大西さん・高田さん・大洞さんの挨拶があった。全員でシュプレヒコールの後、傍聴のための整理券を受け取るために行列を作った。
(現場で受け取ったビラによると)9月14日の第1回公判では、傍聴希望者約110人の行列のうち、30〜40人ほどが「公安刑事」らしき連中であり、そのうち10人ほどが抽選に当たり、ゲートもくぐらずに入廷したという。また、抽選に当たったのに傍聴せずに帰ってしまった者もいたらしい。支援者が傍聴券を当てるのを邪魔するだけの目的だったと思われる。
さて、今回の傍聴希望者77名のうち44名が傍聴可能だったが、生まれつき(?)クジ運の悪い俺は見事に外れた。しかも俺の番号(28番)の前後の27番と29番は当たっていた。ある意味引きが強すぎる(笑)
この日は公安らしき連中は(少なくとも俺が見た限りでは)見当たらなかった。つーか一人のスーツを着た青年が、傍聴券を持っているのに帰ろうとしたところを他の傍聴者に見つかって叱られ、そいつは苦笑いしながら庁舎に戻った。もしかしたら公安だったのかもしれない。
傍聴券を持っていない俺もまたゲートをくぐって庁舎内に入り、ソファーに座ってボケっとしていたが、20分ほどで傍聴していた人々が戻ってきた。どういう論戦が行われたのかたずねてみると、「特にどうということはなく」、結審したとのこと。検察も既にあきらめていると思われ。18時半から報告集会が予定されていたが、夜勤明けでフラフラだった俺は帰った。
判決は12月9日10時からとのこと。さっさと無罪判決を出して欲しい。できればこの事件は「住居侵入罪」という口実を用いた自民党政権の暴力、言論弾圧だったことを明言して欲しいものである。
*ブログ版ボラログ(大洞さんのヤフー版ブログ)にて、当日の模様が報告されている。
前回、検察側がビラ配布による逮捕の事例として挙げた7件は、うち6件がピンクチラシで、5件が外国人だった。弁護側のこの反論に対して検察側は口を閉ざしていたという。官憲の外国人就労者に対する猜疑心が、「住居侵入」という口実を用いた暴力を行わせていることが、図らずも明らかになってしまったと言える。
2005年10月04日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック