2005年10月04日

「頭文字D」見てきました!

先週の金曜、「コクーン新都心」にある、(今はやりの?)「シネコン」とかいう所に、今年初めての映画鑑賞に出かけた。つーか去年は「華氏911」を見たが、それ以前となるとエヴァの夏の映画(3回も見たw)か・・・。要するに滅多に映画館に足を運ばない人間であるが、あの映画は俺も乗っていたハチロクが主人公なので無視できねーだろ??

(以下、ほとんど思い出話)

俺のもハチロクトレノの3ドアだった(赤黒ツートン、前期型)。いすずの中古車屋でオジサンから「一応真っ直ぐ走れるけどサ、これ事故車だよ。いいの?」と忠告されたが、どうせ中古のハチロクなんかいわくつきだろうなと思って買ってしまった。後でよく見りゃ右フェンダーの塗装の色が微妙にオレンジ色だった(笑)どっかでヒットしたと思われるが、走りには特に支障無かった。(つーか契約した直後に湾岸戦争が始まり、こりゃ車なんか乗ってる場合じゃないな、アーマゲドンの始まりだなと後悔した)
まずサス・ショック(カヤバ)とブレーキだけ換えたが、LSDも入ってなかったのでコーナーの立ち上がりでアクセルを踏んでも、メータ(当時流行っていたデジタルメータ)は80km/hなのに実際は40km/h程度しか出ていないという、非常に情けない状態。(つーか急発進するときもホイールスピンがひどくて駄目!)
大枚(?)はたいた直後なのに、一人暮らし・独身男の気楽さというか脳天気さというか、速攻でTRDの4ピニLSDを入れてしまい、週末には奥多摩の峠道を徘徊しドリフトの練習をしていた。
その後クラッチが滑るようになったので強化クラッチに換え、TRDのサスとショック(調整付)、通販で買った安いマフラーなどは車の下にもぐって自分で取り付けた。爆音を撒き散らしつつ路面の凹凸を律儀に拾う、典型的な走り屋使用のハチロクになってしまった。ミーハーなことにステアリングはNARDI、アルミホイールもワタナベに換えてしまった。ボディの上半分の色以外は「藤原とうふ店」のハチロクとそっくり、定番中の定番だった。(ただしドライバーの技量は天と地ほどの差があるがw)
マフラーは触媒を取り外すタイプ(要するに車検対応じゃない)だったので、駅に女を迎えにいった時など「どこの暴走族が来たのかと思った」と言われた。若気の至りというか・・・こういうことをやっていたからモテなかったのだなあ、と今にして思う(笑)つーかエアクリーナーもスポーツタイプ(FORZA)に換えていたので高回転域の音が非常に気持ちよかった。映画で、俺も乗ってたハチロクの咆哮を思い出すなあ、と帰らぬ青春時代を懐かしんだ(笑)
改造内容としてはオーソドックスだったが、こういうことをやっているとガソリンは当然のことタイヤの溝もあっという間に減っていく。家賃と最低限の生活費以外は車につぎ込んでいたのだが徐々に借金が増えていった。
また故障も多く、前輪のベアリングや燃料ポンプなど次々と交換する羽目になった。首都高でタイミングベルトが切れたときには死ぬかと思った(笑)一番情けなかったのは峠を走っていたらシート(ノーマル)が根元からポッキリ折れたこと(ハチロクに乗っていた人なら経験あるかもしれない)。解体屋で中古品を見つけたが1万2千円(+消費税)も取られた!
車検の直前にラジエータが漏れるという重大な故障が発生し、自分で全てノーマルに戻しトヨタの店に持ち込んだのだが、それ以外にも故障箇所が多く、かなり費用がかかることが判明。借金もかさんでいたので一週間ほど悩んだ末、廃車を決意した。(廃車費用を取られるかと思ったのだが譲って欲しいという人がいるということなので無料で済んだ。恐らくそいつ(業者?)は使える部品だけむしり取るつもりだったのだろう)。
こうして俺のハチロク生活は僅か2年で終焉した。好きなように改造して滅茶苦茶酷使し、ぶっ壊れりゃ捨てるという、車にとっては迷惑極まりない典型的ハチロクユーザーだった。
その数ヵ月後シルビアK’S(前期型)をやっぱり中古で購入し、ハチロクに乗っていたころ峠の登りでターボの車には全然追いつけない理由が納得できたが、こんな俺が日本の自動車史上に燦然と輝く(?)名車ハチロクと人生の一部を過ごしたのは、老後のいい思い出になるかもしれない??

さて、そんなハチロクがGTRやセブンをカモにするというユニークなマンガが実写映画になった。(あのマンガの主人公は、運転も上手いし女に持てるし喧嘩も強いという、「シャコタンブギ」のジュンちゃんに匹敵する完璧キャラなのでイマイチ感情移入できなかったのだが・・・)
しかしコミックを読んだことのある人なら違和感を拭えないだろう。拓海のオヤジってあんなエロ親父だったか?イツキってあんな軽薄な野郎だったか?(香港映画にはああいうキャラが必須なんだろうか?)
それに部屋に飾ってある浮世絵や、古臭い化粧のキャバクラ嬢(?)やバックに流れる演歌など、海外の映画に見られる典型的な日本のイメージを踏襲していた。つーか京一の背中の「秩序」って文字は何よ?だいたいあんなヘビメタかパンクみたいなカッコして峠を攻める奴はいねえよw
でもまあまあ面白かったよ。今月の下旬までやってるみたいなので興味のある人は見ても損はないだろう。つーか字幕だったらもっと楽しめたと思うんだけどなあ・・・(ところが吹替えじゃなくて字幕で上映している映画館もあった!ちゃんと調べてから行きゃよかった!)

つーか・・・未だにハチロクを取引している店(それもかなり高値で)もあるようだが、レース用なら別として、あのコミックや映画に感化され、何にも知らずに買っちまう若い奴もいるんだろうか?ノーマルじゃ話にならんし(足回りなんかフニャフニャ)、前オーナーもどうせ走り屋で乗り方荒かっただろうし、そもそもかなり古い車だから、維持・修理も大変だろうね。せめて事故って廃車にしないでね。俺のようなオッサンの青春の記念碑だから。
posted by 鷹嘴 at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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