しかし戦争遂行に関わった日本国民一人一人にも、責任が無いとは言えない。東條ら戦争指導者や裕仁の責任を論じているだけでは、あの戦争から学ぶものはない。
別に日本の首相が、旧日本兵や東條らが神様になっている神社に出かけてもいいと思う。人間は死ねば神様、仏様じゃねえか?しかし問題なのは、あの神社は日本の侵略戦争を美化していることである。この一点につき、靖国神社は戦死者を弔う資格はないと考える。小泉は靖国に参拝するべきではないと考える。
・・・と、いうことをずっと思っていた。
しかし先月、石原がメマガで以下のように述べていた。
(問答有用:36642のとほほさんの投稿で知った)
「八月が過ぎて靖国問題は旬が過ぎ沈静したかに見えるが、靖国が国際問題として蒸し返されるようになった切っ掛けのA級戦犯の合祀(ごうし)に関して、率直にいって私には納得しかねる点がある。というより私はA級戦犯の合祀には異議がある。
合祀の是非が論じられる時必ず、彼等を裁いた極東軍事法廷なるものの正当性が云々されるが、我々はそれにかまけて最も大切な問題を糊塗してしまったのではなかろうか。それはあの国際裁判とは別に、この国にあの多くの犠牲をもたらした戦争遂行の責任を、一体誰と誰が問われるべきなのかということが、棚上げされてしまったとしかいいようない。
私は毎年何度か靖国に参拝しているがその度、念頭から私なりに何人か、のあの戦争の明らかな責任者を外して合掌している。それはそうだろう、靖国が日本の興亡のために身を挺して努め戦って亡くなった功ある犠牲者を祭り鎮魂するための場であるなら、彼等を無下に死に追いやった科を受けるべき人間が鎮魂の対象とされるのは面妖な話である。死者の丁寧な鎮魂を民族の美風とするにしても、罪を問われるべき者たちの鎮魂は家族たちの仕事であって公に行われるべきものでありはしまい。
太平洋戦争に限っていえば、あの戦場における犠牲者の過半は餓死したという。そうした、兵站(へいたん)という戦争の原理を無視した戦を遂行した責任者の罪を一体誰が裁くべきなのか。それは国民自身に他なるまい。」
たしかに、戦場に駆り出されて屍を晒した兵士と戦争指導者を一緒に神様として祀るのは「面妖」かもしれない。石原のような奴がこういうことを言い出すとなんだか説得力を感じてしまう。
また周知のことだが、「田原総一郎責任編集 オフレコ」という雑誌でのナベツネ発言も実に興味深かった。Dr.マッコイの非論理的な世界にて引用されている。(恥ずかしながら俺はナベツネのことを超タカ派だと勝手に思い込んでいた!)
「あの戦争の明らかな責任者を外して合掌している」石原どころではなく、軍隊の「野蛮さ、暴虐さ」が大嫌いなナベツネは、アホな「戦争責任者」が祀られている靖国など絶対行くつもりはないらしい。
(ちなみにこのナベツネ親分の発言を意識したのか、読売新聞も最近はこの問題については微妙な態度らしい。
「“犯罪人”として認識しているのであれば、『A級戦犯』が合祀されている靖国神社に、参拝すべきでない」
今月の小泉の靖国参拝直後の社説でも、「もっと丁寧に内外に説明を」と、賛成とも反対とも取れない表現だったらしい。以上、10/19朝日夕刊より。俺は読売は取ってないので未確認!)
また上の二名とは全く立場が異なるが、大橋巨泉も戦争指導者に対して厳しく非難している。「週刊現代」7/30の「連載エッセイ・第550回 内遊外歓 日本人は自らの手でA級戦犯を裁くべきだった」というコラムより。
・・・胃がんの摘出手術に成功して退院する前夜の大橋は、NHKの「千年の王宮・プラハ城・民族の記憶」という番組を見ていたという。
「最初は4年前に訪れたこの古城の映像に惹かれてチャンネルを合わせたのだが、内容はもっと深いものであった。特にボクの心を捕えたのは、チェコ人親子の会話であった。父は68年のいわゆる『プラハの春』で、学生運動のリーダーだった男である」1968年チェコスロバキアは、共産党第一書記に就任したドプチェクによって、検閲の廃止や政治犯の釈放などの、「プラハの春」と呼ばれる政治改革が始まった。これに危機感を抱いた旧ソ連は65万の大軍を侵攻させ占領し、ドプチェクは逮捕され激しい弾圧が始まった。
「あの時命からがら官憲の手を逃れた父は娘に言う。『いいかい、あの時われわれを弾圧したのはチェコ人なんだ』生まれていなかった娘は答える。『私はずっとソ連人だと思っていたわ』『いいや、チェコ人がチェコ人を弾圧したんだ。愚かなソ連人はただ見ていただけさ』・
この言葉は病室で見ていたボクの胸にグサリと刺さった。そして今朝まで何度もこだました。そうなんだ。今の日本人はこれを忘れていたんだ!靖国問題を頂点として、教科書問題、『自虐史観』『土下座外交』『対中対韓の威丈高な姿勢』―――こうした右側の論客やメディアが、一番忘れているのはこの言葉ではないのか。一億総右傾化(少々オーバーだが)の中で、声を大にしたいのは、『やったのは中国人でも、韓国人でも、ソ連人でもなく、日本人なのだ』という事である。
もっとも卑近な例でいえば、電車の中で『こんな戦争、勝てるわけがない』といったボクの父を捕まえ、顔が脹れる程殴ったのは、他ならぬ日本人の刑事だった。母の指輪からボクのレコード針まで供出させて、取り上げたのも日本人。ボク達小学生に松の根を掘らせたのも日本人―――この間テレビを見ていたら松根油を混ぜた飛行機はロクに飛ばなかったという。ボク達少年に『大きくなったら兵隊さんになって、天皇陛下のために死に、靖国神社にまつられるのが男子の本懐』と洗脳したのも日本人である。それどころか彼らは、10歳前後のボク達に、実際に校庭で、竹槍でわら人形を突く練習までさせた。今でも忘れない。確実に胸を突き、突いたらすぐ抜く。そうしないと抜けなくなってしまうと叱られた。今考えると、聴診のアメリカ人青年の胸に子供の竹槍がとどくか?第一相手は銃を持っているのだ。つまりこれは、殺されろというのだ。
その証拠に、沖縄やサイパンで、非戦闘員の女子供や老人に投降をすすめず、自決しろだの、崖から飛び降りろと命じたのも日本人である。こうした日本人達、或いは彼らにそうするように命じた日本人を、われわれは正当に裁いたか?今右側の論客は、極東裁判の是非を問う。たしかにあの裁判は勝者が敗者を裁いた、片寄ったものであった(非人道的な原爆投下は断ぜられなかった)。しかし、われわれはわれわれの手で、戦前から戦中にかけてわれわれの父や兄を弾圧した日本人を、裁判にかけることはしなかった。それが「諸悪の根源」なのだと、チェコの父親はボクに語っていたようであった。今からでも遅くはない。A級戦犯などと言わず、自分達で裁いて、弾圧や洗脳をして国民を死に向わしめた人々と、従わざるを得なかった大多数の国民をはっきり分ける事が必要である。そうすれば分祀問題も解答が出るし、何よりも世界中の人々から着せられた、日本人は自分では何も出来ないという汚名から逃れることが出来る。」
・・・旧日本軍の愚かしさ、軍国主義日本の不条理さを実際に体験したこれら戦前生まれの三名が、戦争指導者たちの無能さ、無責任さを許せるわけがないだろう。
またナベツネと大橋は戦争指導者だけでなく、末端で戦争遂行に携わった者、軍国主義国家を維持していた者らの行為にも言及している。さらに大橋は「われわれの父や兄を弾圧した日本人」と、「従わざるを得なかった」者との立場の違いを指摘している。
靖国神社に「A級戦犯」や、「われわれの父や兄を弾圧した日本人」らが祀られている事実というのは、日本人にとっても俺が考えているほど軽い物ではないのかもしれない。
満州事変も国民が支持したんだろうし、シナ事変もそうだろうし。後知恵でなら何でもいえるだろうよ。当時より今のほうが良いと感じるのは当たり前
>A級戦犯などと言わず、自分達で裁いて、弾圧や洗脳をして国民を死に向わしめた人々と、従わざるを得なかった大多数の国民をはっきり分ける事が必要である。
あの時戦争に反対してた人なんてまずいなかったたと思うけどね。君は当時の国民が嫌々従っていたと思うのか。そんなの全然事実じゃないだろう。
日本は戦争に負けて却って良くなったから前の戦争がなぜ起こったかわからなくなったのではないかな。戦前から自由貿易なら戦争起こってないよ。アメリカの戦後処理が概ね成功したといえるだろうね。
別に何派でも同じですよ。ボケてますから。
>俺は読売は取ってないので未確認!
ネットで見れるよね・・・
>靖国神社に「A級戦犯」や、「われわれの父や兄を弾圧した日本人」らが祀られている事実というのは、日本人にとっても俺が考えているほど軽い物ではないのかもしれない。
軽く考えていたのですか・・・
それ以前に、転載ばかりですね・・・・
靖国参拝反対と言えば極左と言われ
歴史はその時代に身を置き且つ決断する者と
後世の立場で判断する者ではあまりにもスタンスが違いすぎます。
歴史の解釈に、耳を塞ぐ事は許されません。
是とする意見も非とする意見も聞く見る読む事です。
ttp://3.csx.jp/peachy/data/korea/korea.html
チベットについてはトム=グルンフェルドの著作を読んでみてください。
あと、毛沢東については「文革&大躍進の失政は銃殺千回でも足りない」と中国共産党自身総括してますが。
毛以外の指導者の名前、もしかして知らないんでしょうか?
>>A級戦犯などと言わず、自分達で裁いて、弾圧や洗脳をして国民を死に向わしめた人々と、従わざるを得なかった大多数の国民をはっきり分ける事が必要である。
>あの時戦争に反対してた人なんてまずいなかったたと思うけどね。
「まず」ですって?石橋湛山をご存じないのでしょうか?
>君は当時の国民が嫌々従っていたと思うのか。そんなの全然事実じゃないだろう。
それこそノンポリさん言うところの「洗脳」だと思うのですが。
と総括すれば免罪されて肖像画を飾ってもよいのですね。
>石橋湛山をご存じないのでしょうか?
彼のいうとおり日本の植民地は全体経済からみて経済的価値は大きくはなかった。資源の乏しい、外貨の少ない日本にとって決して無視できるものでもなかったろう。
あの当時、植民地放棄して植民地の欠損を貿易で補うことができたとは思えないな。
空理空論に過ぎない。
>>君は当時の国民が嫌々従っていたと思うのか。そんなの全然事実じゃないだろう。
>それこそノンポリさん言うところの「洗脳」だと思うのですが。
当時の国民は今あんたが思っているより国際情勢を知っていたと思うんだよ。
決して知らされていなかったわけじゃあないな。
> 「まず」ですって?石橋湛山をご存じないのでしょうか?
フナずしさん、的確な突っ込みをありがとうございます。
付加えれば、当時の日本は「治安維持法」によって少しでも政府や軍部を批判すれば弾圧される世の中でした。
>> 君は当時の国民が嫌々従っていたと思うのか。
>> そんなの全然事実じゃないだろう。
> それこそノンポリさん言うところの「洗脳」だと思うのですが。
「ノンレム」はネット上を彷徨っているうちに右派サイトに「洗脳」されたようですね(笑)
しかし、「嫌々従っていた」のはこの記事を読むだけでもナベツネ、大橋巨泉、その父などを挙げることができるはずなんですが・・・
ちなみに国民小学校の時に「朝礼で姿勢が悪いといって殴られた。それ以来軍国主義が嫌いになった」という私の父もその中の一人ですね。
それに「ノンレム」は以下もよく読んでから発言して欲しいものです。
http://www10.ocn.ne.jp/~war/tokkou.htm
東洋経済新報だけじゃんw
満州事変で主要新聞は一部反対論陣があったもののたちまち腰砕け状態。
国民が事変を支持したからに他ならない。
>「ノンレム」はネット上を彷徨っているうちに右派サイトに「洗脳」されたようですね(笑)
君は左翼だけど俺は右翼じゃないな。
俺はぜんぜん右翼じゃないw
>しかし、「嫌々従っていた」のはこの記事を読むだけでもナベツネ、大橋巨泉、その父などを挙げることができるはずなんですが・・・
今なら何でもいえるでしょw
後になって何でもわかっていたようなことを言うインチキ野郎だろw
>ちなみに国民小学校の時に「朝礼で姿勢が悪いといって殴られた。それ以来軍国主義が嫌いになった」という私の父もその中の一人ですね。
小学生で「軍国主義」を認識できたのですか。
早熟ですね。そんな教師今でもいるだろ。
>それに「ノンレム」は以下もよく読んでから発言して欲しいものです。
http://www10.ocn.ne.jp/~war/tokkou.htm
ごく一部の話を全体に拡大して錯覚させるような議論はよくないな。
それはともかく
>当時の国民は今あんたが思っているより国際情勢を知っていたと思うんだよ。
決して知らされていなかったわけじゃあないな。
歴史についての議論で「思う」だけで終わらせるのは問題があります。
根拠のないあなた一人の感情論に過ぎません。
「知っていた」というなら根拠を出していただけませんでしょうか?
> あの時戦争に反対してた人なんてまずいなかった
開戦は理に適っていたということです。
> 戦前から自由貿易なら
外国為替の固定相場制や日本国民の海外渡航制限は戦後の復興政策であって、戦前は完全な自由経済でした。
裕仁、米内光政、山本五十六、井上成美とか反対してたと思ってたけど、違ってたんだ。