2005年11月06日

『米から見る靖国参拝』

昨日の朝日土曜版の、
「読み・解く政治 『米から見る靖国参拝』上杉隆」より抜粋してコピペ。
ワシントンの「スミソニアン博物館」の「戦争コーナー」には、第二次世界大戦の枢軸国側の最高指導者たちの顔写真が大きく展示されているそうです。

 「米国歴史博物館の戦争コーナーの一角で、1組の米国人夫婦が立ち止まっていた。腕組みをして、にらみつけるように見つめる先には、第2次世界大戦における敗戦国(日本、ドイツ、イタリア)側の「独裁者」の顔の大写し。ヒトラー、ムソリーニ、そして、東條英機――。
 戦後の講和条約等で「戦犯」と認定された3人を断罪する展示パネルにまったく差はない。私たち日本人にすれば、ヒトラーと東條元首相の扱いが同じであることが驚きだ。だが、先月末来日した米政府高官によれば、米国では、ヒトラーもムソリーニも、トージョー(東條)も、等しく「独裁者」、同じ「戦犯」だ。
 その東條元首相が合祀(ごうし)されている以上、東京裁判の是非は別として、小泉首相の靖国参拝に賛同の意を示す国はまずないだろう。トージョーがヒトラーと同じ扱いである以上、小泉首相の参拝は、乱暴かもしれないが、メルケル独首相がヒトラーの墓参りに行くことと一緒なのではないか。少なくとも17日、スミソニアンにいた米国人夫婦は、そう感じているだろう。」
以前公明党の議員も同じように述べておりましたが、我々日本国民はこの程度の簡単なことぐらいしっかりと認識するべきでしょうな。ドイツの首相がヒトラーの墓参り(そもそもヒトラーの墓なんてあんのか?)をしたら世界中の嘲笑と憤激を買うことになるでしょうが、小泉純一郎という男が毎年やっていることはそれくらい恥ずかしいということを、ね。


蛇足ですが・・・ヒトラー、ムソリーニと顔写真を並べるのなら、東條英機よりも昭和天皇裕仁の方が相応しいはずです。個々の戦争責任の重さは別として、彼は日本のファシズムのシンボルだったのですから。
しかしアメリカの日本占領政策、その後の対日政策がいかに欺瞞であったかが、この一件からでもよく分かります。(これも問答有用より転載)
posted by 鷹嘴 at 01:36| Comment(2) | TrackBack(1) | 靖国問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>小泉首相の参拝は、乱暴かもしれないが、メルケル独首相がヒトラーの墓参りに行くことと一緒なのではないか。

 私は上記は少し違うと思います。

 靖国神社は東條英機のお墓ではありません。
 靖国神社では東條英機を【 神 様 】として祭っているのです。
 神道における【 神 様 】をキリスト教で例えるなら【 聖 人 】になるでしょう。
 「靖国神社」に参拝することは「ヒトラーをわざわざ【 聖 人 】に指定している教会」のミサに参加することに相当すると思う。

# そりゃ、反発食らって当然だろう。
Posted by 岡田 at 2005年11月06日 03:21
こんにちは。参考までに上杉氏のブログのURL置いておきますね。

http://www.uesugitakashi.com/archives/50177036.html

>あと、さらについでに、私の記事の趣旨を一言で述べると……
>「靖国参拝賛成、日本政府は同盟国米国に抗議を!」です。
>やはり、朝日のこの連載、読者には相当「読み・解く」力が必要です(笑)。



Posted by 通りすがり at 2005年11月06日 19:15
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

公明代表「首相、官房長官、外相は参拝自粛を」(靖国問題とはなにか)
Excerpt:  公明党の神崎代表は5日の党全国代表者会議で、小泉首相の靖国神社参拝に関連し、「政権の中枢にある首相、官房長官、外相は自粛すべきだ」と述べ、安倍官房長官や麻生外相も含め、在職中は靖国神社を参拝しないよ..
Weblog: 日本、アジアを見てみよう
Tracked: 2005-11-06 02:53