2008年04月20日

護憲派なら中国に抗議すべし!

チベット自治区、新疆ウイグル自治区、その他の少数民族居住地域で、実際どれほど酷い弾圧が行われているか知る由もないが、平和や民主主義や憲法9条が大切だと思うのなら中国に強く抗議しなければならない。ウヨに遠慮?している場合ではない。

世間のウヨはチベット情勢を見て、「中共はチベットを侵略したように、日本も侵略するかもしれない」「あのような暴虐な中国から我が国を守るために、防衛力を増強しなければならない」「だから9条改正しよう」などと主張するだろう。しかしそれは全くお門違いである。

現在中国軍が行っている行為は、旧日本軍が沖縄で国民を虐殺したのと同様に、軍隊とは国民を守るものではなく政権を維持するための装置であり、場合によっては国民を虐殺するものであることを証明している。チベットで中国軍が行っていることは、旧日本軍やアメリカ軍、ソ連軍、韓国軍が行ってきたことと全く等しい。軍隊があればこそ、自国民さえ虐殺される。それを中国軍が示しているのである。

今後も中国軍は、デモ隊を弾圧し僧侶を拘束し虐殺するかもしれない。しかし決して中国軍が勝利することはない。いかに弾圧を極めようとも、チベットを屈服させることは出来ない。武力で人の心まで従わせることは出来ない。
歴史に学ぶことのない中国政府に少しでも早くこれを悟らせるために、全世界から抗議を集中し、虐殺と弾圧を止めさせなければならない。暴力で言論と自由を封じることはできないことを、軍隊など無力なものであることを示さなければならない。我々日本人も、日本国憲法9条の理念が正しいことを証明しなければならないのである。

しかし、残念なことに憲法9条を支持しているはずの左派の一部には、ダライ・ラマとアメリカの関係に言及するだけならまだしも、ダライ・ラマとナチスに関係があるなどと馬鹿げた中傷を行ったり(そもそもダライ・ラマがどんな人物かはこの問題と関係ない)、酷い例ではチベットで起きている事態すら疑問視する声もある。日本の加害行為を一切否定しているウヨと同じ穴のムジナではないか?自分らが中国政府の幇間ではなく真に平和と自由を愛するのなら、妙な偏見や義理を捨てて中国政府に強く抗議するべきである。日本の加害責任を追及しているのは中国政府に媚を売っているのではないことを示すべきである。

先日の読売新聞の調査では、同紙の調査では16年ぶりに9条改悪反対が賛成を上回った。
自衛隊イラク派兵差し止め訴訟の名古屋裁判では敗訴したものの、自衛隊派遣は違憲であるという当然の判断が出た。
この追い風に乗り、軍隊の残酷さ・愚かさ、平和の尊さを訴えていかなくてはならない。そのためにはまず、中国政府を糾弾しなくてはならないのである。



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posted by 鷹嘴 at 00:01| Comment(10) | TrackBack(1) | 憲法九条を守ろう! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょっと異議アリです。
ダライ・ラマが信頼できる人物であるかないかは、この問題に関係ある、と思いますが。

「歴史に学ぶことのない中国政府に少しでも早くこれを悟らせるために、全世界から抗議を集中し、虐殺と弾圧を止めさせなければならない。暴力で言論と自由を封じることはできないことを、軍隊など無力なものであることを示さなければならない。」
・・・と仰る鷹嘴さんは、ダライ・ラマの以下の発言(出典:日本代表部HP)をどう思われますか?

(2003年10月パリマッチ誌インタビュー)
(イラクで戦争が勃発する直前、何人かが猊下にバクダッドを訪れるよう頼んだということですが、どうして行かれなかったのでしょうか。)
「私は、あの戦争に反対した人々を、とても素晴らしいことをしたと感嘆しています。平和のために運動を起こすことは必要なことです。なぜなら、それは人々の声を代表するものですから。しかし、たとえそうであっても、暴力を止めるためには充分であるとは言えないのです。バグダッドで一介のチベット僧の私に何ができたでしょうか。まったく何も役に立たなかったことでしょう。イラクに友人はおりませんし、私はアラビア語も話せません。それに間違いなくビザも下りなかったことでしょう。」

#鷹嘴さんは、チベットに友人いますか、チベット語できますか?
#何の役に立ちそうでしょうか?

(2003年9月11日VOAインタビュー)
(今日、米同時多発テロの2周年を迎えました。2年前のテロリストによる攻撃以来、国と国、宗教と宗教、そして人と人との関係において世界は劇的に変化しました。 ダライ・ラマとして、世界の政治指導者と世界の人々に送るメッセージはありますか。)
「(笑)。特にこれといった提案はありません。しかし、テロ行為を止めさせるには二つの行動があります。一つは短期的行動、これは多くの政府や国家が実際に行っていることです。これについては何も言うことはありません。そしてもう一つは長期的行動です。テロリズムは最低の暴力行為ですが、空から突然落下してくるものではないし、武器のみによって引き起こされるものではありません。テロリズムは、心によって引き起こされるものなのです。憎しみ、病んだ精神、報復感情が、テロリズムの根源なのです。他の暴力行為もまた、自動的に沸き上がるものではなく、動機からくるものなのです。」

#2003年3月からバクダッドは「短期的行動」の対象となりました。
#それにしては今年で5年目になり日米間の太平洋戦争より長く続いていますが。
#なるほど「何も言うことはありません」ならバクダッドに行くまでもなかった訳ですか。
#「最低の暴力行為」「病んだ精神」「イラクに友人はおりません」なるほどなるほど。

(2007年10月17日アメリカ議会勲章授賞式スピーチ)
Mr. President, thank you for your strong support, and for the warm friendship that Mrs. Bush and you have extended to me personally. I am deeply grateful to you for your sympathy and support for Tibet, and your firm stand on religious freedom and the cause of democracy.

#猊下はバクダッドを訪れない代わりに昨年ワシントンを訪れました。
#猊下は英語ができてアメリカに友人もいます。Mr. Presidentと呼び掛けられるその友人は
#firm stand on religious freedom and the cause of democracy
#を備えた尊敬すべき立派な人物であるようです。
#「最低の暴力行為」「病んだ精神」の連中とは比較にならない偉人のようです。

「自分らが中国政府の幇間ではなく真に平和と自由を愛するのなら、妙な偏見や義理を捨てて中国政府に強く抗議するべきである。」
・・・と仰る鷹嘴さんは、ダライ・ラマが「真に平和と自由を愛する」人物だと思われますか。
Posted by latter_autumn at 2008年04月21日 21:02
こんなのもあります(出典:日本代表部HP)。

「伝統的宗教の教義をあちこちから部分的に取り入れて作り上げられた、いわゆる「ニュー・エイジ」と呼ばれる新しい類の宗教は、本質的には大変危険なものではないか。特に私たちがカルトと呼んでいる宗教には、非常な警戒心を覚える。仏教の一僧侶の立場から仏教について述べると、ブッダの教えに従うこと、その次にナーガルージュナ、アサンガ 、アーリヤデーヴァ などの真の高僧たちの教えに従うことが、とても大切である。このような高僧たちは本当に信頼できる仏教の導師である。時として、誰も認めていないのに自らを導師であると語るような者たちもいるが、このような輩は大変危険であると言わねばならない。充分に注意する必要があるだろう。」
「ブッダは、師となるためにはどのような資質が必要であるか、誰にでも理解できるよう明確に示した。だから、そのような資質を持つ者だけがグル (導師)、つまり師と見なすことができるわけである。カルト、あるいはまがい物の教えから逃れるためには、そして本当の資質を備えた師を見つけるには、ブッダの正統な教典を学ばなくてはならない。このことは非常に重要である。最初から信じ込むのではなく、まず学習し、充分な知識を得たあとで、「この人物が語っていること、示していることは何か 」 と判断を下す。(その人間の言動が)仏教の経典に正しく基づいているかを確認する。すなわち、本当に師として適切な人物であるのかを吟味することが大切である。事細かに観察した結果、その人物が本物と判断できたなら、師として信頼してもかまわないと思う。」

#猊下はオウム真理教から多額の寄付金を受け取りました。
#猊下は麻原彰晃をグルとして適切な人物であると判断しました。
#猊下はオウムが宗教法人になるための申請をした時推薦状を書きました。
#猊下と尊師の友情記念写真もあります。
#しかし上記の発言の時点で既に尊師は逮捕されオウムは宗教法人解散命令を受け解散しています。

中国共産党の主張を一旦脇に置いて、ダライ・ラマとアメリカとイラク、ダライ・ラマと日本とオウムの関係に着目し、ダライ・ラマを最初から信じ込むのではなく、ダライ・ラマの語っていること、示していることを吟味した結果、私は「ダライ・ラマはカルト、まがい物、充分に注意する必要がある、大変危険な輩である」と判断しています。
ダライ・ラマ側から流れてくる情報は信用できない、と。

で、チベット問題に着目してダライ・ラマ側と中国共産党の主張を比較するなら、やはりダライ・ラマ側の情報は甚だ怪しい、チベットで起きている事態を疑問視せざるを得ない(中国政府の主張の方が正しいのではないか)、と思います。

ところで「日本の加害行為を一切否定しているウヨと同じ穴のムジナ」ですが。
ペマ・ギャルポという人物をご存知ですか?
http://black.ap.teacup.com/fukashinogakuin/626.html
Posted by latter_autumn at 2008年04月22日 17:27
 まあ、チベット問題を抜きにしても、人民の人権を塵芥ほどにも重んじない中国共産党が支配する中国がオリンピックを行うにふさわしくない国であることは疑いないと思います。
Posted by アッツィー at 2008年04月22日 22:06
どの辺が「人民の人権を塵芥ほどにも重んじない」なのかイマイチよく判りません。
例えば少し古いけど
http://www.hurights.or.jp/review/1999/rev_country99.htm
この条約委員会の指摘事項を見ても、そんな風には受け取れないのですが。
Posted by latter_autumn at 2008年04月24日 17:32
 中国共産党がいかに人権を軽んじているかは、私があれこれここで説明するよりも「大紀元日本」のホームページを見るといいでしょう。

 http://epochtimes.jp/
Posted by アッツィー at 2008年04月26日 23:34
不条理日記のような考え方は、従来は「自虐史観」と呼ばれていたが、実はこの言葉に違和感があった。
何故ならば、不条理日記は自分を除外して考えているからである。「自虐」というのは文字通り自分や自分を含めた集団を指す概念であるが、
このような考え方を行う不条理日記は形式的には「日本人」という集団の一構成員として「反省」したり「謝罪」したりするものの、
本心では自分はその構成員ではないと考えている。
仮に、本当に自虐的で何にも心を痛めるのであれば、日本軍の「悪事」についてのみならず、
自分や自分が属する会社及び集団などの「悪事」についても言い訳をせず、反省・謝罪をするはずである。しかしながら現実はそうではない。
例えば、朝日新聞販売店の従業員が犯罪を犯した場合は、「弊社と取引関係のある販売店の従業員が
このような犯罪を犯したことは真に遺憾であり云々」と、自社とは関係がないことを強調する。
社民党も又市幹事長の女性スキャンダルに関して、「全くの事実無根でわが党に対する誹謗中傷するための云々」と防衛体制に入る。
ここには、自虐的な傾向は全く見られない。彼が本当に自虐的ならば、いかなる言いがかりであろうと「全部自分が悪いんです。
申し訳ございません。生まれてすみません」的な対応が見られるはずである。しかしそのような対応は全く見られない。
ところが、日本の「悪事」となると、捏造・隠蔽・拡大解釈・誇張などあらゆる手法を駆使して日本を責め立てる。
しかも、「日本人として」反省したりお詫びしたりする。ここが非常に厄介な部分である。
何せ、「お前いい加減なことを言うな。証拠を出せ」という主張が効かない。
「日本人として」勝手に相手側の立証責任を免除しちゃうからである。また、「名誉毀損だ」という主張も無効である。
「日本人として」日本を悪く言ってるだけなのだから、「自らの名誉を放棄して何が悪い」となるのである。
しかし、何となくモヤモヤする。腑に落ちない部分がある。これは、形式と実質を分離して考えることでスッキリする。
通常は形式と実質は一致しているので、何ら問題にならない。
例えば、又市幹事長は社民党の党員・幹部という肩書きを持っており(形式の問題)
自らも組織の一員として行動している(実質の問題)。
このように形式と実質が一致している場合には、又市幹事長及び社民党に対して何らかの不利益が生じる可能性が出ると防衛体制に入る。
ところが、又市幹事長は日本の国籍を持っているし「日本人として」と発言する(形式の問題)が
本音では「日本人」とは思っていない(実質の問題)。
では不条理日記は自分を如何なる存在だと考えているかと言うと、

「正 義 の 日 本 人 」 と い う カ テ ゴ リ ー に 属 す る 人 間 だ と 考 え て い る の で あ る。

日本人を悪と正義に分けた上で、滑稽にも自分は正義の側に立つと考えている。
正義と言うカテゴリーに属する人間が悪と言うカテゴリーに属するネトウヨを非難しているのだから、自分は痛くも痒くもない。
痛くも痒くもないので「関与」という抽象的な言葉で責任を追及するし、「犯罪をしていない証拠を出せ」という無茶な注文も付ける。
しかし、「自分は正義のカテゴリーに属する人間だ」とは明言しない(良識派という単語は使うが)。
「同じ日本人として反省します」とは言うものの、実態は「他人」を批判しているだけ。
しかも、「他人」を批判すればするほど自分の相対的な正義度がアップするので、これはとてつもない快感を生み出す。
これはいわゆる差別と構造的に全く同じことが分かる。
「あいつは被差別部落の者で卑しい身分だ」と言い立てることで、自分の相対的な優位性を確認し安心する。
「あいつは戦争を反省しない悪い日本人だ」と言い立てることで、自分の相対的な正義度を高める。本質は何にも変わらない。
しかし、ただ一つ違うことがある。
被差別部落の者は形式的にも実質的にも被差別部落の人間であり、また同じように被差別部落以外の者は
形式的にも実質的にも被差別部落に属さない人間である。
つまり、部落以外の人間が部落の人間を悪く言っていると言う構造が、誰の目にもに明らかなのである。
従って、被差別部落の立場からは「俺たちを差別するな」という声が有効となる。
一方で「自虐史観」の場合は、外形的にはあたかも日本人が反省しているというように見える。
しかし、実質的には「全部あいつが悪いんです。私は悪くありません。『関与』したので責任があるのは間違いありません。
言い訳はさせません。私が封じ込めます。だから、私は悪くありません」という類の話であり、自虐でもなんでもない。こういうのは、単に「なすりつけ」という。
これは、構造的には部落差別と全く同じ話なのであるが、形式的には「日本人が日本人として反省している」だけなのだから、
差別として捉えられないところにタチの悪さがある。「てめえ証拠も無いのにふざけたことを言ってるんじゃねえ!」と言おうものなら、
「日本人が一人の日本人として反省することの何がいけないのでしょうか」とのたまう。しかし、これが本心でないことは既に述べた通り。
こういった問題を「自虐史観」と表現することは形式に着目したモノであって、本質を表現しているとは言いがたい。
実は、そこに日本人の陰湿な差別意識が隠れているわけであり、「差別反対!!」とうるさい
不条理日記ほど実は一番差別的な人間なのである。そこで、これを不条理日記に自覚させるために、
今後は「歴史問題における差別的なすりつけ解釈」と呼ぶことにしたい。
少々長ったらしいのでもう少し短い言葉があればいいのだけど、代わりの言葉が見つかるまでは、
「歴史問題における差別的なすりつけ解釈」もしくは「差別的なすりつけ解釈」という用語を使用したい。
差別問題で不条理日記がよく言うセリフに、「差別問題は、差別される側がどう感じるかの問題だ」というものがある。
従って、不条理日記に「我々は差別などしていない」などという言い訳は通用しない。
不条理日記こそが一番の差別主義者であることを自覚させなければならない。
Posted by 右翼討伐人 at 2008年05月03日 10:42
 あなた本当に右翼討伐人様ですか?
 もしそうなら、余計なお世話かもしれませんが、かくのごとく長い文章を書くゆとりがおありでしたら「右翼討伐委員会」更新されたほうがよろしいかと思います。
Posted by アッツィー at 2008年05月03日 21:53
アッツィーさん、こんばんは。

> あなた本当に右翼討伐人様ですか?

多分別人だと思います。
ハンドルの騙りは困りますが、
あまりに大論文(笑)なので、
消さないで残しておきます。
Posted by 鷹嘴 at 2008年05月03日 23:35
「護憲なら、中国に強く抗議しなければならない。」
サヨクにしては誠実さを感じる。
どうせなら、論理的にはこうでなけらばおかしい。
巷の左翼は中国の様々な問題(チベット、ウイグル、ガス田の盗み、スプラトリーの強盗、尖閣諸島強奪計画等々)知らん振りを決め込むか、いい所、中国の主張丸呑み。お前ら中国人か、日本人か!
と思うのが普通の神経というもの。
つまり、きれい事を言っていても偽善を隠しているだけだ。
ワタシは世界中の国が9条を同時成立させるなら、それはそれで一つの解決方法だとは思う。
でも、せ界は生まれも育つも違う人間で構成されてるもので、同じ人間だから話せば理解できるのだ。などど甘い考えは持ちたくもない。

普通の人より
Posted by NCBM at 2008年05月21日 00:41
皆さん、「たかしズム」のたかしと申します。
現在latter_autumnを名乗るパラノイアが私のブログで面白いことになりかけております。興味のある方はどうかいらっしゃって下さい。たかし
http://takashichan.seesaa.net/article/139143645.html#comment
Posted by たかし at 2010年01月26日 17:46
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