南京への道・史実を守る会より、夏淑琴さん裁判控訴審の判決についてお知らせします。
======== 夏淑琴さん名誉毀損訴訟・控訴審判決言い渡し ========
■ 日時 :5月21日(水)午後1時15分
■ 事件名 :損害賠償等反訴事件・平成19年(ネ)第6002号(第12民事部)
■ 裁判所 :東京高等裁判所(合同庁舎)・824号法廷(地図)
傍聴は抽選になると思われます。3月17日の口頭弁論の際には午後12時20分ごろから抽選券が配布され、12時40分に締め切られましたので、余裕を持ってお越し下さい。(東京高等裁判所の傍聴券交付情報)
======== 報告集会 ========
■ 日時: 5月21日(水) 午後1時30分(予定)〜2時30分
■ 場所: 弁護士会館 5階 508ABC室(地図)
当日裁判所前で情宣活動を予定しておりますので、ご不明な点は当会の者にお尋ね下さい。
お忙しいところ恐縮ですが、ご都合のよろしい方は是非傍聴と報告集会に参加下さるよう、お願いします。
1937年12月の南京にて、夏淑琴さんの家族7人が日本兵によって殺害された「新路口事件」が発生しました。当時南京に在住していたアメリカ人のジョン・G・マギー牧師が遺したフィルムとその解説文にも、この事件の記録があります。
しかし亜細亜大学教授・東中野修道氏は著書の「南京虐殺の徹底検証」(展転社)の中で、マギーの解説文を(恐らくは意図的に)誤訳し、さらに恣意的な解釈を加えることによって、夏さんは事件の生存者とは別人であろうと述べました。
この誹謗中傷に対し昨年11月2日の東京地裁判決は、被告である東中野氏と展転社に合計400万円の賠償を命じました。しかし氏と展転社はこの判決を受け入れることなく控訴しました。一方夏さんの弁護団も、被告が控訴することを見越して、謝罪広告の要求が認められなかった点などについて控訴しました。
控訴審からは被告側は今までの主張を翻し、マギーのフィルムは南京大虐殺とは無関係で、解説文も創作であると主張しています。東中野氏による、夏さんは別人だという主張の唯一の拠り所すら、放棄してしまったのです。
しかし高裁はこのような霍乱に惑わされることはなく、3月の第一回口頭弁論のわずか2ヵ月後に判決が下ることになりました。2年間に渡って争われたこの裁判もようやく決着を迎えることになったのです。
戦争犯罪の被害者・証言者の名誉を守り、歴史の事実を正しく伝えるために、控訴審でも勝たなくてはなりません。そのためにも一人でも多くの方々に集まっていただきたいのでよろしくお願います。
【 参考 】
◇15年戦争資料 @wiki - 夏淑琴さん名誉毀損訴訟 東京地裁判決
◇ 南京大虐殺 論点と検証 - 南京大虐殺 論点と検証 - livedoor Wiki
◇ 夏淑琴さん事件 SAPIO編
◇ 夏淑琴さん事件 東中野修道氏「徹底検証」編
◇ 夏淑琴裁判を支援する報告集会(被告展転社のサイト)
・・南京への道・史実を守る会・・・・・・・
http://www.jijitu.com
2008年05月21日
この記事へのコメント
勝訴しました。賠償額(400万円)は維持されました。詳細は後日。
Posted by 鷹嘴 at 2008年05月21日 21:48
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