A級戦犯容疑で収監されたこともある岸信介の「政治的DNA」を受け継いでいると公言する安部晋三(参考)という男の政治感覚と歴史認識は、先日ドイツ紙で指摘されたようにホロコーストを否定するイランのアハマディネジャド大統領と同等のものがあり、自国の侵略の事実を否定しているという点でより危険なものがある。
この男にとっては日本の戦争は「自存自衛」と「アジアの独立」のためであり、加害事実など全て事実無根のことなのであろう。かつその品性下劣さもインターネット上で無責任な書き込みを繰り返す輩と同然である。前社民党党首土井たか子氏に対して「万死に値する」と脅迫したことや、同じく自民党の議員である中川とともにNHKを恫喝し番組内容を改変させたことが記憶に新しい。
しかしこのような男が内閣総理大臣になろうとしているのである。政権に対する批判を封殺するため、「恒久的な」自衛隊の派遣を可能にして「集団的自衛権」を行使するため、憲法改悪、教育基本法改悪、日米軍事同盟の強化、共謀罪成立へ向けて遮二無二進んでいくだろう。
さらに「戦後教育は自虐」だと主張する彼は、かつて日本がアジアで行った事実をことごとく否定し歴史を歪曲することに執着するだろう。我々国民の歴史認識を歪めようとしているのである。日本軍の蛮行の中でも最も有名な事件である南京大虐殺についても否定するかもしれない。
このような圧力を跳ね返すためには、正しい資料を元に歴史の真実を追求し、歴史を歪曲しようとする勢力を厳しく糾弾しなければならない。歴史の事実を記した者が、虚偽を記したとして訴えられることがあれば、堂々と対決しなければならない。戦争犯罪の被害者を侮辱するような妄言に対しては、逆に司法の力で追い詰めなければならない場合もあるだろう。
南京大虐殺当時、二名の日本軍将校が無抵抗な捕虜に対して「試し斬り」という快楽殺人を行い、新聞記者に対して戦闘中での活躍であると偽って語り、「百人斬り」と宣伝された。この二名は戦犯として処刑されたが、歴史歪曲派がこの捕虜虐殺は事実ではないとして、二名の行為を著書に記した本多勝一先生や朝日・毎日両新聞社を名誉毀損で訴えた「百人斬り裁判」を起した(参考)。しかし今年5月東京高裁にて、一審に続いて原告全面敗訴の判決が下った。全く当然の判決であるが、原告の歴史歪曲派は最高裁に持ち込む構えを見せており予断は許されない。
また、亜細亜大学教授の東中野修道氏は、南京大虐殺の際に家族を殺された夏淑琴さんに対し、その事実を疑っている。しかし彼の論考は全く的外れであり、単なる侮辱に過ぎない。これに対し夏淑琴さんは南京の法廷にて名誉毀損訴訟を起し、先月勝訴判決が出た。しかしこれは日本では法的拘束力の無い物であり、東京に場を移した訴訟が焦点となっている。
9月22日午後1時10分より、東京地方裁判所709号法廷にて、第二回口頭弁論が行われる(30分ほど前から傍聴券の抽選が行なわれる模様)。我々「史実を守る会」は、百人斬り裁判に続いてこの訴訟を支援している。
6月30日の第一回口頭弁論の際には、西村修平を中心に10名ほどの右翼が裁判所前に集まり、大音響で原告の夏淑琴さんと我々を侮辱していた(もっとも人数では我々がはるかに勝っていたが)。首都圏以外に住む方々には非常に困難な話であり、しかも平日の昼間だが、当日都合のつく方は是非とも傍聴に訪れていただきたい(前回より小さい法廷で行われるので「狭き門」になってしまったが)。よろしくお願いします!
さて、被告である東中野修道・亜細亜大学教授の主張にどのような問題があるのか書いてみる。
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2006年09月12日
2006年08月24日
南京での夏淑琴さん訴訟、勝訴!
当然の判決だが、残念ながらこの判決は日本国内では効力がないんだって。賠償命令をシカトされても強制執行とか出来ないんだって。
だから日本での裁判に勝つしかない。9月22日は東京地裁で第二回公判なので皆さん傍聴ヨロシク!
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だから日本での裁判に勝つしかない。9月22日は東京地裁で第二回公判なので皆さん傍聴ヨロシク!
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2006年07月03日
夏淑琴さん裁判傍聴&証言集会に行ってきました!
6月30日は夜勤明けで翌日は公休だったため、ラッキーなことに「夏淑琴さん名誉毀損訴訟第一回口頭弁論」の傍聴&弁護士会館での報告集会と、「夏淑琴さんの証言を聞く集い」の両方に出席することができた。
つーかこのクジ運の悪い俺が、傍聴の抽選に当選してしまったのである。俺の後ろの人は外れてたぞ。もっとも並んだ人数は傍聴席より少し多い程度だったけどね。
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つーかこのクジ運の悪い俺が、傍聴の抽選に当選してしまったのである。俺の後ろの人は外れてたぞ。もっとも並んだ人数は傍聴席より少し多い程度だったけどね。
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2006年07月01日
【南京事件の被害者・夏淑琴さんが来日!裁判と集会へ!】
歴史歪曲主義者である東中野修道・亜細亜大学教授は、南京大虐殺で家族を惨殺された夏淑琴さんをニセ証言者だとして侮辱しているが、6月30日東京地裁にて夏淑琴さんが東中野を訴える裁判の第一回口頭弁論が行われる。
●[AML 7823] 南京事件の被害者・夏淑琴さんが来日!裁判と集会へ!(クマさんの通知)
● [2668]6・30夏淑琴さん名誉毀損訴訟第一回口頭弁論傍聴と7・1証言集会 (指環さんによる詳しい案内)
夏淑琴さん一家虐殺事件の惨忍さと、東中野のトンデモぶりは、K−Kさんとゆうさんのサイトを読めばよく分かる。
▼夏淑琴証言
▼東中野氏の徹底検証 10 夏淑琴さん事件
傍聴券交付情報閉廷後の報告集会と、翌日の証言集会も予定されている。都合のつく人は是非参加を!
裁判所名◆東京地方裁判所 民事第10部
日時・場所◆2006年06月30日 午後0時50分 東京地方裁判所正門玄関2番交付所
事件名◆債務不存在確認 平成17年(ワ)第1609号
抽選◆当日午後0時50分までに指定場所に来られた方を対象に抽選します。
●[AML 7823] 南京事件の被害者・夏淑琴さんが来日!裁判と集会へ!(クマさんの通知)
● [2668]6・30夏淑琴さん名誉毀損訴訟第一回口頭弁論傍聴と7・1証言集会 (指環さんによる詳しい案内)
夏淑琴さん一家虐殺事件の惨忍さと、東中野のトンデモぶりは、K−Kさんとゆうさんのサイトを読めばよく分かる。
▼夏淑琴証言
▼東中野氏の徹底検証 10 夏淑琴さん事件
2006年03月24日
【[AML 6404] 東中野修道氏を名誉毀損で提訴します/南京への道・史実を守る会】
クマさんから告知。南京大虐殺の被害者である夏淑琴さんが、日本の戦後補償弁護団の支援を受け、東中野修道を名誉毀損で提訴することになった。「史実の会」は全力を挙げてこの訴訟に取り組む。「呼びかけ人」の一人に加えてもらった俺も、微力ながら当ブログを通じて支援したいと思う。
・・・ちなみに東中野修道とはどんな人物かは、ゆうさんの小さな資料集を読めばよく分かる。
・・・ちなみに東中野修道とはどんな人物かは、ゆうさんの小さな資料集を読めばよく分かる。